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2015年10月21日 (水)

別に安倍さんは好きじゃないけど、TPPはいいじゃん

 既にニュースなどでご存知の方も多いと思いますが、昨日、世田谷区民会館で「TPP協定交渉の大筋合意に関する説明会」が開かれ、それに参加してきたので、そのご報告。

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 説明会は、矢田内閣参事官の司会で、まず澁谷内閣審議官がTPP協定の大枠についての説明が約1時間ほどあり、その後、渡邉農林水産省国際政策課長、渡辺経済産業省通商機構部長、水野財務省関税局参事官などからそれぞれの担当分野についての報告が短時間ずつあって、その後質疑応答に入る。って、あれ? 樋口外務省日米経済調整室長は何のために出てきたんだろう? まあ、日米の米とか自動車の関係について質問があれば……ということなのかな?

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 会場はそんなに広くはなかったんだけれども、それでも関係団体から300名、一般200名、その他、行政関係者、プレスなどでまあこんな感じ。

 まあ、TPP交渉の結果からすれば、私としては「大山鳴動して鼠一匹」という感じで、事前には「大変だ、大変だ」と大騒ぎをしていた割には、結果をみれば「まあ、そんなところで収まるのね」というところだった。

 米や小麦、大麦などは現行の貿易制度を維持し、国別輸入枠をもうけるという極めて穏便なもの。牛肉や豚肉に関しては、それぞれ16年目以降に9%、10年目以降に関税撤廃、乳製品にしてもバターやチーズは現行貿易制度を維持だしというような、極めて穏便な扱いである。工業製品に関しても、自動車関連は10~30年で関税撤廃という感じだが、自動車部品は殆どが即時撤廃というところ。面白いのはタイヤやECU・センサー類が10年目撤廃、電気自動車用リチウムイオン電池が15年目撤廃というところかな。タイヤ(アメリカはグッドイヤーだけで、今やファイアストンはブリジストンの傘下)やECU・センサー、電気自動車などの日本が突出している分野だけを別にして、あとは殆ど即時撤廃なんである。

 関税ではないが、電気通信、電子商取引などについては極めてリーズナブルな取り決めになっているし、著作権の残存期間が50年から70年に伸びることは初めから我々自身も盛り込み済みだったし、著作権侵害の非親告罪についても、「市場における原著作物等の収益性に大きな影響を与えない場合はこの限りではない」というただし書きが付いているので、コミケなんかでの出品者に対する不利益はなくなったわけである。

 というのが、まあ、私のTPP協定交渉に関する概観なわけなのであるが、どうなんだろう。

 質疑に入ると、関係団体からの発言が多く見られたのだが、まあ、それらは「もうTPP協定は合意しちゃったんだから、われわれ農漁業者の生活を守って、若い人たちが後継ぎになれるような政策をおこなってほしい」という意見が多かった。

 確かに、現実的な意見であることはよくわかるのだが、しかし、若い人たちが後継ぎになりたくないように農漁業を持ってきたのは、あなたたちでしょう。結局、自民党の票欲しさのためのバラ撒き政策に乗って、前向きの農漁業を行ってこず、ラクすればいいのだ、なんて週末畑仕事だけでウィークデイは農協や市役所・町役場の仕事で糊口をしのぐ生活を送ってきた罰が当たっているだけなのだ。そうやって「魅力ある農漁業とは何か」を考えずに生活していれば、それを見た子どもたちが、親の生き方を継ぎたくないという風になるのは当たり前の話ですよね。まあ、「身から出た錆」ですな。それをこれまた行政に頼んで、直してもらおうとしているのかなあ、この人達は。

 本来的に言ってしまえば、今のようにグローバル社会になってしまえば、「関税」なんてものは国内産業を守るために、海外からの「モノ」「カネ」の進入を防ぐためだけの「鎖国政策」なのである。つまり「弱国」の政策。日本は江戸幕府から明治政府になって鎖国はなくなっていたものだと思っていた皆さん、基本的にそれは正しいんだけれども、結局、明治政府の時代はまだ「日本は若い国」という世界認識で認められていたんだが、その後50年経って世界に戦争を仕掛ける国になってしまい、その野望は潰えてしまい、そこからのゼロからの出発をしたということが、どうにも日本人の基本的な考え方の中に「負け犬根性」が備わってしまっているようなのだな。

 しかし、実際には日本の国力というものはいまや世界に冠たるものなのだ。

 今回のTPP参加国が世界のGDPの4割を占めているという。その4割の大半は、アメリカの17.5兆ドルと日本の4.6兆ドル、併せて22兆ドルという、とてつもない2国のGDPが実はTPP交渉を支配しているのだ。

 つまり、もはや日本は「国内産業保護」とかの「保護貿易」を主張できる立場ではないということ。

 日本の国内市場はどんどん海外にも開放して、資本を招き入れればいい。商品は我々の健康上の問題がなければ、どんどん関税ゼロで輸入すればいい。工業製品はもう我々の技術的優位にあるという自信があれば、もうどこからでもかかってきなさいとばかりに、迎え入れればいい。モノもヒトもどんどん招き入れましょうよ。多分、それが実は日本をもっともっと強くするきっかけになるんだろうなと思う。

「競争のないところに進歩なし」です。

 競争を怖がってはいけない。

 競争に負けても、別に終わりではない。巻き返しのチャンスはいくらでもあるんだ。

 そうやって日本中がコンペティション体質になれば、そこで初めて日本人の、明治維新から第二次大戦敗戦後まで持っていた「負け犬体質」からオサラバできる切っ掛けに、このTPP協定が使えるかも知れない。

 ということで、最後の元民主党参議院議員の大河原雅子さんの質疑。

「この説明会がネットでしか応募できないのはいかがなものか」

 というのは、別に誰も気にしていなかったことをご報告。

 そんなの今更何言ってるの、だよね。

FUJIFILM X10 @Setagaya Civic Hall (c)tsunoken

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