フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 「スポコン展」って……何だ? | トップページ | 浅草・仏壇通り »

2015年9月 4日 (金)

『かんたん「1日1食」!!』って、「万病が治る」は大袈裟だけどね

 1日1食にするとどんどん健康になるってのは分かるんだけれども、問題は「人間は何故腹が減るんだろう」「腹が減ると何故精神不安定になるんだろう」ということなのである。そこに、何らかの答えを出さないと、単純に「1日1食」を勧めても意味がないんじゃないか。それに対する答えはない。

 というか、今回もそれに対する答えは示されなかった。

Photo万病が治る! 20歳若返る! かんたん「1日1食」!!』(船瀬俊介著/講談社文庫/2015年8月12日刊)

 とは言うものの「空腹を楽しめ」という言い方は、私もなんとなく理解ができる。というか、かく言う私も「1日1食」は大袈裟だが、「1日2食」なのであります。朝食はまあ普通に摂る。昼食は摂らない。夕食は摂るが、炭水化物は摂らない、ただしお酒(蒸留酒)は結構頂きますな。で、結構調子はいいです。サラリーマンやってる時からメタボで治療はしているが、最近の検査の数値は大変良くて医者からは褒められている状況。なので、この「1日2食」を、もう一回減らすというのは、かなりリアルには感じられるのだ。体重もサラリーマン当時からは10kg位落ちてる。

『「ファスティングは、万病を治す妙法である」
 これは、五〇〇〇年以上の歴史を誇るヨガの教えです』

『ヨガには、次のような教えがあります。
「腹八分目で医者いらず」「腹六分目で老いを忘れる」「腹四分目で神に近づく」』

 とは言うものの、70年以上、何も食べず、飲まずに生きているという、ブララド・ジャニ翁というインド人のヨガの行者というのは俄かには信じがたい話だ。ところがインド国防相と科学者の合同チームがジャニ翁の不食研究を行ったそうだが、本当にこのジャニ翁は水一滴も飲まなかったそうだ。研究チームのスデイル・シャー博士によれば

『「ジャニ翁が生命エネルギーを、水や食糧から得ていないことは明らかです。であれば、周囲からエネルギーを得ているに違いない。たとえば、エネルギー源が日光の可能性すらある」「とにかく、カロリー以外のエネルギー源があるはずだ」』

 ということらしい。

 えっ? ということはジャニ翁は「(日光エネルギー=)光合成で生きている」というのだろうか。でも光合成っていったら、葉緑素がなければいけないだろうし、だいたい光合成って「二酸化炭素を取り込んで、酸素をはき出す」んでしょ? それじゃあ人間は生きていけないもんなあ。

 そうなるとオーストラシア人で、完全不食のジャムスヒーンさんみたいに、「プラーナ(宇宙エネルギー)」で生きているという話になっちゃうんだけと、ここまで行くとなんか眉唾だなあ。

 まあ、そういう「超人」たちの話はさておいて、我々凡人であっても、別に1日3食を摂らなくても別に全然大丈夫というのは事実であるだろう。というか、江戸時代までの庶民は基本的に1日2食だった。朝飯前の一仕事(ボランティアみたいなものだったらしい)を終えたら朝食。自分(職人仕事)の仕事の最中は簡単なおやつを頂き、家に帰って早めの夕食を食べたら、もうすぐに寝ちゃうという生活だった。なので、基本的に1日2食プラスアルファ。それで十分腹は満たされるし、生活には何ら困らなかったわけである。

 私が1日2食にした理由というのもその辺にあったりするわけなのだが、ただし、江戸庶民と現代の私たちの生活を取り巻く変化というものがあって、特に夜の生活が大きな変化を遂げている。つまり、電気というものができたおかげで「夜更かし」という生活上の大変化があった。そのために昔は夜明けと共に起きていた人間も、朝起きるのがとても遅くなったというのもあって、それで1日3食食べるようになったのも知れない。まあ、このブログを書いているのだってもう12時近い時間だしね。普通、私がブログを書く時間はこの頃。つまり、私のブログは基本的に「酔っ払いブログ」なんであります。

 結局、常に空腹状態にしておくと、それに対する危機感から「自然治癒力」というものが働くということなのだそうだ。

『では、ヒポクラテスが説いた「自然治癒力」とは、いかなるものでしょう?
 その原理の根源にあるのが、ホメオスタシス(生命体恒常性維持機能)です。これは、動植物を問わず、単細胞の生命体から、多細胞性物まで、あらゆる生物に備わっています。それこそ「生命の根本原理」です。つまり、生体には常に正常な状態を保とうとする働きが備わっているのです。
 あなたの体もそうです。恒常性を維持する機能が、常に働いています。
 その典型が体温です。ヒトの平均値は約三六・九度。夏場、猛暑にさらされると汗がダラダラと流れます。それは、あなたの身体が、汗の気化熱を利用して、体温を冷まそうとしているのです。逆に、氷点下、酷寒の真冬では身体はガタガタ勝手に震えます。それは、筋肉を小刻みに動かして、血行を促進して、体温をあげようとしているのです。
 これらは、だれも意識して行っていません。しかし、生命体は、生存するために、これらの働きを示すのです』

 という「自然治癒力」を利用して、常に空腹状態にすることによって「心臓病/脳卒中/認知症/うつ病/ガン/肝臓病/腎臓病/糖尿病/勃起不全/不妊症」などを治しちゃおう、というのが「1日1食・ファスティング」ってわけなのだ。まあ、勃起不全なんてものは、年齢によるものがあるだろうから、私なんかは多分1日2食と1食減らしても、相変わらず朝勃ちはしませんね。えっ? 1日1食だったら朝勃ちするんだろうか。

 で、お相手は誰とという問題が次に来るんだけれどもなあ。カミさんはもうセックス嫌がってるしなあ。まあ、それは個人的な問題として。

 問題はそうじゃないんだよなあ。

「少子化」の原因まですべてこの食生活に求めてしまうのはいかがかなとは思う。

『結論から先にいえば、先進諸国の少子化の原因は、まず、動物性食品への偏り。さらには飽食、過食、美食がその元凶です。それは一九七七年、米上院栄養問題特別委員会(マクガバン)報告で、指摘されたとおり。先進国を悩ませるガン、心臓病、糖尿病、高血圧症から精神疾患まで――欧米食が元凶――だったのです』

 勿論それもあるだろうが、それ以上に少子化に至る政治的、経済的、社会的、文化的背景も考えるべきで、食事だけにその原因を求めてしまうと、肝心のところが見えなくなってしまう。食に関するジャーナリストとしては、すべての原因を「食」に持っていきたいと考えるのは理解できなくもないが、そればっかりになってしまうと、肝心のところが見えなくなってしまうという「愚」も犯すことになってしまうので、ご注意、ご注意。

 ただし『人類が到達した最高の食事……それが日本の伝統食である』というマクガバン報告には、思わずニンマリしてしまいますな。

 まあ、ユネスコ世界無形文化遺産に選ばれた「和食」ではありますからね。

万病が治る! 20歳若返る! かんたん「1日1食」!!』(船瀬俊介著/講談社文庫/2015年8月12日刊)まだKindle版は出ていないようだ。

« 「スポコン展」って……何だ? | トップページ | 浅草・仏壇通り »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/62187989

この記事へのトラックバック一覧です: 『かんたん「1日1食」!!』って、「万病が治る」は大袈裟だけどね:

« 「スポコン展」って……何だ? | トップページ | 浅草・仏壇通り »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?