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2015年9月19日 (土)

『図説 カメラの歴史』

 実は一昨日の『トプコン通り』の切っ掛けになったのが、本書に掲載されているトプコンREスーパーの記事だった。

「ああそうだ。そういうカメラがあったんだよなあ」ってな感じで。

 本そのものは、池袋ジュンク堂が商品陳列方法を変えて、1階にも写真本コーナーが出来て、そこで何気なく買ったものだった。

Photo50の名機とアイテムで知る 図説 カメラの歴史(THE HISTORY OF PHOTOGRAPHY IN 50 CAMERAS)』(マイケル・プリチャード著/野口正雄訳/原書房/2015年9月10日刊)

 で「50の名機」とは何か?

『1 ジルー・ダゲレオタイプ/2 タルボットの「マウストラップ」/3 オットウィルのダブル・フォールディングカメラ/4 パウエルの立体カメラ/5 サットン・パノラミック・カメラ/6 ザ・コダック/7 シュテルン・コンシールド・ベストカメラ/8 アンジャルベール・レヴォルベール・ド・ポシュ/9 ローチ・ユリーカ/10 ゲルツ・アンシュッツ/11 ソーントン=ピッカード・ロイヤルルビー/12 スコーヴィル・ブックカメラ/13 サンダーソン・ハンドカメラ/14 コダック・ブローニー/15 チッカ/16 ソホ・フレックス/17 ベスト・ポケット・コダック/18 ソーントン=ピッカード・マークⅢハイズ・ガン型カメラ/19 エルマノックス/20 ライカⅠ型/21 コンタックスⅠ型/22 フォクトレンダー・プロミネント/23 コロネット・ミゼット/24 ハンザキャノン/25 キネ・エクサクタ/26 ミノックス/27 コンバス/28 スーパー・コダック・シックスー20/29 コダック・マッチボックス/30 ペースメーカー・スピード・グラフィック/31 ハッセルブラッド/32 ポラロイド・ランド・モデル95/33 ビューマスター・パーソナル・ステレオカメラ/34 ライカM3/35 ローライフレックス3.5F/36 ニコンF/37 トプコンREスーパー/38 コダック・インスタマチック/39 ペンタックス・スポットマチック/40 オリンパスОM-1/41 ポケットインスタマチック/42 ポラロイドSX-70/43 コニカC35AF/44 キャノンA-1/45 ソニー・マビカ/46 富士フィルム・写ルンです/47 コダック・ニコンDSC100/48 アップル・クイックテイク100/49 キャノンEOS 5D MarkⅢ/50 ノキア・ルミア1020』

「50の名機」中10機種が日本製、もう1機種が「日米合作」という、世界のカメラの歴史の中での日本の存在感たるや大変なものである。がしかし、その一番最初が1935年の「ハンザキャノン」っていう、要はライカ・コピーだったというのは如何にも座りが悪いが、まあ戦後の日本カメラはその殆どがライカ・コピーかローライフレックス・コピーだったということを考えると、ドイツの独自性の高さと、日本人の(オリジナリティはないが)手先の器用さという二大特徴をよく表しているのかもしれない。

 1839年のダゲレオタイプから始まって、溶剤の研究とカメラの小型化への挑戦というカメラ史の前半は、1925年のライカⅠ型で小型カメラが完成して、一旦成立。その後、2013年のノキア(スマホだよ!)までの174年のカメラの歴史の中で、1959年のニコンFからの54年が完全にカメラの世界が日本を中心に回ってきた歴史なのである。1981年のソニー・マビカでカメラはデジタル化して2012年のキャノンEOS 5D MarkⅢでデジタル化は完成したわけなのだが、その時代は同時にカメラがカメラとして発展してきた時代の終焉でもあったわけだ。

 つまり、ノキア・ルミア1020ってカメラなの? まあ、実はiPhoneの方が普及率はずっと高いわけなのであるが、これらスマートフォンは同時にカメラでもあるっていうか、まあ、言ってみれば「何でも出来るデバイス」なのであります。人々は出かける時に、これまではそれぞれ目的別にいろいろなデバイスを持って出かけたのであるが、現在は財布とスマホだけを持って出ればそれで済むっていう具合に。

 それは撮影スタイルにも言えて、最初期はカメラは暗幕と一緒に出かけなければならなかった。つまり、人々は暗幕を被ってカメラの後ろ側からカメラアングルを決め、フォーカシングをしなければならなかった。それが、レフレックス・カメラが出てからは上から暗箱を覗くスタイルになって、二眼レフ時代にはそれは暗箱ではなくなって、上から覗いていたスタイルではあっても、ファインダーから目を離しても問題が無くなってしまった。それは連動距離計付きのカメラになってからは、カメラの後ろの方からファインダーを覗くスタイルになって、そのスタイルは一眼レフの時代にも同じスタイルで人々はアングルを決めてフォーカシングをしたわけだ。

 それがデジタル時代になって、一部の一眼レフを除けばカメラは「接眼レンズ」というものがいらなくなってしまった。人々は皆、カメラ(スマホ)を頭の高さに掲げてカメラから離して撮影をするスタイルになって、その最終形は「自撮り」(セルフィー)なのである。多分、これからもその撮影スタイルは変わってくるはずであり、つまり、それはウェアラブル・カメラ(カメラではなくて本当はグーグル・グラスみたいなウェアラブル・デバイス)という概念だ。

 これからカメラはどうなっていくんだろうか。

『現在、デジタル一眼レフが縮小しつつあるカメラユーザー市場にこたえていく一方で、大半の人々はカメラ付き携帯電話で写真を撮りつづけると考えられる。しかし、本書に登場するカメラで撮影された写真の豊かな歴史は、忘れ去られる気配を見せていない。インスタグラムやヒプスタマティック(Hipstamatic)などのアプリの人気はアナログ写真のつきせぬ魅力を示しており、一方でライカやローライフレックスといった象徴的モデルは、コレクターズアイテムというだけでなく、そぎ落とされた写真というメディアの本質にふれなおす手段として、いまも求められつづけているのだ』

 と最終的にまとめるマイケル・プリチャードではあるけれども、確かに1954年に発表されたライカM3はいまだに現役機であるし、これからも現役機であり続けるだろう。

 つまり、もはや進歩の歩みを止めてしまっているアナログカメラは、進歩の歩みを止めたことで、逆にいつまでも現役機でありうるという逆説的な存在になってきている。これは未だに進歩し続けているデジタルカメラにはできない相談で、常に陳腐化の最前線に晒されているデジタルカメラやスマートフォンは、1年もすれば「旧型」になってしまう。

 ところがアナログカメラは既に陳腐化の恐れはない。これからも永遠の最前線のカメラであり続けるのであろう。

 私もライカで撮りつづけよう。

 ということで、昨日もライカM3+Elmarit 28mm/T-MAX 400で(Tri-Xがもうあんまりないからなあ)……、えへへ、なんてね。

50の名機とアイテムで知る 図説 カメラの歴史(THE HISTORY OF PHOTOGRAPHY IN 50 CAMERAS)』(マイケル・プリチャード著/野口正雄訳/原書房/2015年9月10日刊)

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