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« 『戦後70年 昭和20年という年』という催し | トップページ | 「楽フェス」って、何だ? »

2015年8月 1日 (土)

『こんにちは、母さん』というお芝居

 久しぶりに芝居を観た。

 もう数十年ぶりかもししれない。

Photo 『こんにちは、母さん』(作:永井愛/演出:杉本孝司/出演:三浦てるみ、飯塚弘貴、野澤遵宜 ほか)

 なんで芝居を観る気になったのかというと、K談社で私の元上司だった人が、定年後CMタレントになったという話を聞いて、「へぇ~、変わった人がいるもんだなあ」と思っていた。その方とつい先日お会いした際にいろいろ聞いてみたんだが、なんでも明治座が主宰する俳優養成所に入り、そこを卒業したのち明治座系の事務所に登録となって、CMなどに出るようになったという。

 で、「最近、芝居をやります」というので、昨日、見てきたのがこの芝居、という次第。

 もともとは、2001年に新国立劇場で上演された劇作家・永井愛のオリジナル作品で、第一回朝日舞台芸術賞、第九回読売演劇大賞最優秀作品賞をそれぞれ受賞した作品。NHKでドラマ化もされている。永井愛は私と同年代の劇作家で演出家。

 最初の新国立劇場のパンフレットでは……

には恋人が来た。息子にはリストラが来た。
       人はそれぞれの「記憶」を背負って「今」を生きています。相手を知るということは、その人が持つさまざまな「記憶」を知るということなのかもしれません。しかし母の「記憶」を実は息子が知らなかったりというように、身近な人の記憶にはかえって触れぬままでいることが多いようです。

「私の母は本当はどんな人間なのだろうか?」東京の下町を舞台に、母と息子と母の恋人の三人が、それぞれ独自の記憶と時代を背負った人間として初めて対峙し、互いに再発見していく物語を人気劇作家・永井愛が笑いと涙満載に描きます。

 作・演出を担当する永井愛は劇団二兎社を主宰、近年では文化庁芸術祭大賞、紀伊國屋演劇賞個人賞などを次々と受賞、常に高い評価と注目を集めています。人間同士の対話の中から劇的な力が立ち上がってくる演劇の王道を行く骨太さと、笑いに満ちた軽やかさが同居した作品は絶大な人気を得ています。

 さらに今回は望みうる限りのキャストが結集しました。永井作品初登場の加藤治子、杉浦直樹、平田満。永井作品には欠かせない大西多摩恵、田岡美也子、橘雪子、酒向芳、小山萌子。熟練したキャストによる新たな永井ワールドの誕生です。2001年早春、最高の話題作にご期待ください。

のがたり
 代々足袋職人の実家に馴染めず、会社人間として生きてきた神崎昭夫(平田満/平田満/飯塚弘貴)は、リストラ担当の総務部副部長として神経をすり減らす日々。加えて家では妻から離婚を迫られている。

 人生に戸惑いを覚えた昭夫がたどり着いた先は、母の福江(加藤治子/加藤治子/三浦てるみ)が一人住む東京・下町の我が家だった。だが久しぶりの母の家での出来事は傷心の昭夫を驚かすことばかり。見知らぬ人が出入りし、元気な中国人の女の子が家の中を飛び回っている。福江も以前の姿からは想像もつかぬ艶やかなファッションに身を包み、カルチャースクールやボランティアに参加し、イキイキとして楽しそうだ。しかも福江には恋人らしき男・荻生直文(杉浦直樹/児玉清/野澤遵宜)の存在が。

 積極的に「生」を受け入れようとする元気な70代の母とその恋人、二人の生き方に戸惑いと発見を繰り返しながら、自分自身の人生をもう一度模索しようとあがく40代の息子。

 ひょんなことから、この三人の奇妙な共同生活がスタートする―。福江、直文、昭夫と彼らを取り巻く下町の元気な人々の日常生活を通しながら、「人生を正直に生き直そう」とする人々の姿が、生と死を深く交錯させながら描かれていきます。』(2001年、新国立劇場での初演時の資料から。出演者は「初演時のもの/NHK版/今回のもの」)

 というもの。

 しかし、芝居におけるリアリティってなんなのだろう。映画に関して言えば、それは役者が演じているのではあるが、しかし、あくまでもそれは役者が演じているということを前提にしながら、それを無視するというリアリティの持ち方だ。役者の存在感とドラマにおける役名の存在感は別のものとして観られるし製作もされる。役者の存在感が理会されるのは、その映画が完成し、スクリーンで上映され、その後になって、その映画について考えをおよぼした時に感じられるものだ。

 ところが、芝居に関しては、既に目の前に生身の役者がいるわけで、それは言ってみればリアリティの塊であるほかないはずなのだけれども、その役者は実は自分とは別の人格を演じている訳だ。

 ここに、映画と芝居という、似て非なるものの存在がある。

 どちらが好きかというのは、あまり意味のある問いではなく、ただただ、双方が等しくある、ということだけを確認すればよいのである。

『こんにちは、母さん』は8月2日まで、Woody Theatre 中目黒にて

Woody Theatre 中目黒の告知サイトはコチラ

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