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2015年8月24日 (月)

保育園義務教育化

 高校まで義務教育にしろって論議が出ている中での『保育園義務教育化』である。しかし、もしかして高校義務教育化よりはこちらの論議の方が意味があるかもしれない。

 ということで、私は『保育園義務教育化』に賛成票を投じます。

Photo 『保育園義務教育化』(古市憲寿著/小学館eBooks/2015年7月10日刊)

 まずは、いつもの通り読書メモから。

『日本には今、二つの大きな社会問題がある。少子化と労働力不足だ。
 そんな時代に子どもを産んで(少子化解消の貢献)、なおかつ働きたいと思ってくれる(労働力不足に貢献)お母さんは、本来なら国が表彰してもいいくらいの存在だ。
 それなのに現実に起きていることは完全に真逆。労働力不足と少子化解消に貢献しているはずの親たちは、地獄の保育園探しに苦しみ、苦肉の策として「一時離婚」という案をひねり出すと炎上する』

『出産・育児費用。なかなか見つからない保育園。不足している育児支援の仕組み。子育てのしにくい労働環境。「お母さん」に対して異様に厳しい社会の目線……。
 子どもを減らしたい国の政策だったら、惚れ惚れしちゃうくらいに完璧だ。
 社会の制度も雰囲気も、笑ってしまうくらい子どもを持つ家族に厳しい。子育てに疲弊している親は僕の知人だけでも数え切れない』

 なので、いっそのこと

『いっそ保育園を義務教育にして無料にしてしまえば、誰もが気軽に、安心して子どもを産めるようになるのではないだろうか。 「義務教育」ということになれば、国も本気で保育園を整備するから待機児童問題もなくなるだろうし、保育園があることが約束されていれば「うっかり」子どもを産んでしまいやすくなる。 「義務教育」だと、子どもを保育園に預けることに、後ろめたさを感じることもなくなる。「国が義務っていうから仕方なく保育園に行かせてるんだよね」と「国」を理由に堂々と言い訳ができるようになるからだ』

 ということになるんだなあ。

 それには「非認知能力」というのが関係するのだそうだ。

『社会性があるとか、意欲的であるとか、忍耐力があるとか、すぐに立ち直る力があるとか、広い意味で生きていくために必要な「能力」のことを、経済学者や心理学者たちは「非認知能力」と呼ぶ。
 ペリー幼稚園プログラムによって高まったのは、IQや学力テストで測れるような「学力」ではなく、子どもたちの「非認知能力」だったのだ』

『乳幼児期の教育が子どもの「非認知能力」を高め、それが「人生の成功」において非常に重要なこと。これを学問的に証明し、ノーベル経済学賞を受賞したのが、シカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授である』

『確かに、この社会、「学力」だけでは生きていけない。むしろ「やり抜く力」や「意欲」や「根気がある」といった「非認知能力」が重要になる局面は多い。
 ヘックマン教授らの研究によれば、人生における「成功」は筆記試験で計れるような「賢さ」よりも、この「非認知能力」が重要になることがわかっている』

『実は保育園や学校に行く意味は、「学力」以上に、この「非認知能力」を磨くことにある』

 つまり、それが「保育園義務教育化」なのだそうだ。

『恵まれた家に生まれた人が英才教育を受けること自体は否定しない。だけど、僕はそれよりも「社会全体のレベル」を上げたほうがいいと思っている。それが「保育園義務教育化」というアイディアなのだ』

『なぜ多くの人が保育園に通ったほうがいいかというと、それは社会にとって「効率の良い投資」だからだ』

『保育園などの就学前教育を充実させたほうが、社会全体がトクをすることになる。なぜなら、この章で見てきた通り、いい保育園に通った子どもたちは、大人になってから失業率や犯罪率が低く、生活保護を受給する割合も低いからだ』

 うむ、なるほどなあ。

『まず女性が働きやすく、子どもを産みやすい環境を整えれば出生率が上がる。育児休暇や保育施設の拡充などがこれに当たる。出生率が上がれば世代間格差のバランスも改善する』

『女性が育児期間中も働けば、その分税収が増える。女性がキャリアを中断しないで働いてくれれば、その分生涯所得も世帯所得も上昇する。課税基盤が安定する。
 さらに、たくさんの子どもを持つ共働き世帯が増えれば、新規産業と雇用が創出される。保育園やベビーシッターはもちろん、託児サービス付きのレストラン、遊園地など「子ども」向けのサービスが多く生まれて、経済も潤う』

『それよりも、自分も働いて男女共働きになれば、世帯の生涯賃金は確実に上がる(もちろん、そのためには男性が育児・家事を積極的に関わるのが必須だ)』

 う~ん、いいことばっかりじゃないか。

 こうなったら、高校まで義務教育化して「イジメ」なんかの対象年齢を上にあげるよりは、いっそのこと保育園を義務教育化してしまったほうが、よっぽどためになるのだろう。

 結局、中学のイジメが問題になるのは、それが義務教育であり、その学校を辞めることができない(本当は辞められるんだけれども)ことが原因になったしまっているのであり、だったら、高校まで義務教育化してしまったら、その「イジメ期間」が伸びるだけだということなのだろう。

「非認知能力」を高めれば、そんなイジメにあっていた時の自分の処し方(要はそんなイヤな学校は辞めるってことなんだけれども)も理解できるようになるだろう。

 むしろ、保育園を義務教育化して、お母さんたちを働きやすくして、待機児童ゼロを目指すほうが、社会経済的にも、政治的にも、安定プラス成長できる方法論なのかも知れない。

 保育園と幼稚園の違いなんてものも、厚生労働省と文部科学省の単なる縄張り争いなんだから、総理大臣が「そんなバカなこと辞めろ!」と一喝すればいいのである。

 その結果、待機児童なんてものがゼロになれば、万々歳であります。

『保育園義務教育化』(古市憲寿著/小学館eBooks/2015年7月10日刊)

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