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2015年7月15日 (水)

『ウェブニュース 一億総バカ時代』っていう言い方は分からなくはないが、ステマやってる人からは言われたくない

 三田ゾーマとは何者か? 『都内の某ニュースサイトで働いて5年目の“中の人”、30代。これまで多くのニュースサイトの記事作りに関わってきたが、その中で数々の「ステマ」広告作りにも手を染める。「日本のニュースサイトの中でも俺ほどステマに関わってきた奴はいない」と思っている』というのがこの本の著者プロフィールなんだが……。

 なんか、泥棒が泥棒に入られた家の人にこんこんと説教しているみたいだなあ。

Photo 『ウェブニュース 一億総バカ時代』(三田ゾーマ著/双葉新書/2015年5月24日刊)

『「裏取り」という言葉がある。新聞記者やテレビ局の報道に携わる人間は、媒体に嘘や誤った情報が掲載されてしまわないように、その情報が本当かどうかを検証する作業を行う。これを裏取りと呼ぶが、ウェブニュースでこの裏取りが行われているかどうかは、正直“媒体による”という状況だ。
 媒体によるというのは、ウェブニュースの運営母体が新聞社であったり、テレビ局である場合も多いからだ。その場合は結果的に裏取りが行われた情報が掲載されることになるが、例えば数人で運営しているような小さな媒体であれば、裏を取らずに記事を掲載することは当然あり得る。それどころかソーシャル・ネットワーキング・サービスなどで流布されるデマ情報を“報道”と称して掲載している場合も……。
 ここまで読んで、あなたは驚いたかもしれない。「免許もいらない、誰が書いたかも分からない。裏も取っていない情報を掲載している媒体を“ニュース”サイトと呼んでいるの?」おっしゃる通り。
 テレビ局を開設し、そこにニュースを流そうと思ったら、あるいは新聞を発行し全国に流通させようと思ったら、いずれにせと莫大な資金と時間が必要である。しかし、インターネットはその特性上、世界中からアクセスできる媒体を誰もが安価に持ててしまう。現代においては、情報発信したい人や団体がニュース媒体を名乗り、情報発信することは、そこまでハードルが高いことではないのである。
 ニュース媒体を持てば広告収入が得られて金が儲かる。だから酷い媒体になるとどんな記事でも・誰が書いたものでも構わないから掲載して人々のアクセスを集めようとする。その記事は何の専門性もないアルバイトが書いたものかもしれないし、どこかからコピペされ一部だけを書き換えたような“盗作”かもしれない。
 いわゆる“報道”との違いが分かっていただけただろうか。しかし、ウェブニュースではそんなこと当たり前のことだ。「うちは違う! しっかりとして編集者と記者で作られたニュースサイトだ」と反論する「中の人」もいるであろう。確かに、前述したような酷い媒体は一部かもしれない。しかしそんな屑のようなニュースが、あなたが作ったまっとうな“報道”と同等なものとして流通しているのは確かだ。
 そして、そんな屑を“報道だ”とありがたがって読んでいるとすれば? 曖昧な発信元の情報に踊らされ、根拠の薄い発表を信用し拡散する人が増えていく。“バカ”の一丁上がりである』

 って、そんなにニュースサイトの記事を信じている人がいるんだろうかなあ?

 まあ、2チャンネルの住人とか、ネトウヨのみなさんたちはそんな人がいそうだけれどもね。ネット上のたいして根拠のないニュースだけに踊らされて、「だから韓国は」「だから中国は」なんて大騒ぎして、よせばいいのにそれを拡散して、なんか自分がいいことをしているつもりになっている人たちは、結局ネット上で収束しているつまらない人たちだ。

 ステマ(ステルス・マーケティング)と言えば、「食べログ」や「アメブロ」が最近では有名だが、まあ、大体ウェブ上でどこかの店やら商品を褒めていたら、基本的にそれはステマだと考えて間違いはない。というか、そんな人の意見に動かされちゃいけないのだ、ということを基本に生きていけばいいのである。

 現代は「情報社会」と呼ばれている。しかし、そんなネット上の情報なんてものはほとんど意味のない情報であり、情報は「実体」のない、単なる「情報」でしかないのであります。

「実体」とは何か? それは自分の体験であり、経験である。そうやって自分で体験したものを頼りにして生きていけばいいのである。勿論、自分の体験なんてものでは社会全体を理解したことにはならない。しかし、社会全体を理解したからといって何になるのだろう。それよりは、もっと自分の経験や体験でもって得たものの方が大切なのではないだろうか。

 ところが、現代人は自分が体験したことでもないものに動かされすぎるのではないだろうか。多分、そこには日本人の横並び意識とか、人と同じことをしていないと不安になる意識なんてものがあるのかも知れない。そこで、他の人がどんなことをしているのか、どんなものにどんな感じをもっているのか、自分もそれに倣わなければ不安になってしまう意識というものが働いているのであろう。

 しかし、そんなものはつい最近出てきた考え方でしかなく、ちょっと前までは他人が何を考えているか、何を感じているか、なんてことには関係なくみんな生きてきていたのである。他人は他人、自分は違うという生き方を我々日本人もしてきたのである。

『本書の読者の中に消費者庁の関係者の方がおられたら、まずは大手ウェブニュースの関係者を呼び出してステマの状況を詳しく聞いた後に、インターネット上のニュースを規制するためのガイドラインを早急に作成することを強くおすすめする』

 と三田ゾーマ氏は「おわりに」で書くのであるが、これはあまりおススメできないなあ。なんでそんなに国の規制に期待するんだろう。そんなことをするくらいなら、その前にニュースサイトの関係者が集まって、自主規制する道を探した方がいいのではないだろうか。

『あなたたちニュースサイトが“バカ”だと決めつけ、これまで散々騙してきたユーザーが、いつか世に大量に流布するステマ記事の存在に気づいたらどうなるだろうか? きっと。ユーザーはあなたたちのことを「匿名の掲示板と一緒」程度のくだらない・質の低い報道機関だと見下すようになるだろう。そう、今度はあなたたちが“バカ”にされる番なのだ』

 まあ

『まあ、これまで大量のステマを制作し、どの記事がステマなのか・どの企業がステマしているのかを指摘できる立場にありながら、生活のためにそれをしない私も同じく“バカ”の共犯であることは間違いないが……』

 という位に自覚的なのは許せるが。

 まあ、しかしやっぱりこれって「泥棒が泥棒に入られた家の人にこんこんと説教している」って姿だよなあ。

『ウェブニュース 一億総バカ時代』(三田ゾーマ著/双葉新書/2015年5月24日刊)って、こういう本こそ電子版でしょ。ダメねぇ、双葉社って……。

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