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2015年5月19日 (火)

『女性経営者が明かす ラブホテルぶっちゃけ話』からラブホの稼ぎ方を学ぶ

 阪井すみお氏が本の文章にして、まお氏がネタ提供という分担で共同著者になっているんだが、さすがにまお氏も「短大卒業後、デザイン会社勤務を経て、某業界新聞の営業&記者となる」という経歴の通り、「受けるネタはこれ」っていうのを持っているようで、なかなか興味がある本なのだった。

Photo 『女性経営者が明かす ラブホテルのぶっちゃけ話』(阪井すみお、まお著/彩図社/2013年1月24日刊)

 地方を車なんかで走っていると、「えっ? なんでこんな辺鄙なところにラブホが?」なんて光景に出くわしたりします。

『ラブホの立地は大きく分けて、「郊外型」と「都市型」がある』

『うちのような観光地のホテルに来るお客さまには大きく分けて2パターンある。
 まず日常的にラブホを利用する常連客でこれは純粋にHが目的。次いで旅行客。旅行と言っても様々で観光目的が一般的だが、出張で宿泊先として使うパターンや「親戚の家に遊びに来たのだが泊まる部屋が無いので利用する」というお客さまもいる』

 うん、これは昔~し、茨城県の書店営業を担当していた時に、学会か何かがあって土浦周辺のホテルがどこも取れなくて、やむなく土浦近辺のラブホに泊まったことがあった。まあ、精算時の言い訳にはちょっと苦労したけどね。

『立地といえば、呑み屋の多い歓楽街にはラブホが多数ある。呑んだ勢いでそのままラブホへなだれ込むとか、最終的にはラブホを目的に呑みにいくというケースであろう』

『正直に言って、条件的にはかなり厳しいのだが、野中の一軒家的なラブホがすべてジリ貧かと言えばそうでもない。
 ある観光地に1軒だけ立っているラブホがあるのだが、このホテルは平日の昼間から満室状態なのだ。偵察に行って「なるほど」と気づいたことが2点。このホテルには、室内に洗濯乾燥機が完備されていた。旅先で洗濯できるのは便利である。深読みした言い方になってしまうが「昼間浮気している主婦にも好評なのでは」とも考えてしまう』

 って、これは当然後者でしょ。

 では、ラブホどうやって稼いでいるのか。

『1部屋3時間5500円とした場合――人件費が1時間あたり800円×3時間、リネン代500円、アメニティ代100円、光熱費100円と計算して3100円。5500円から最低必要経費を引いた残り2400円が単純な儲けになる。
 3時間で2400円儲かるなら悪くないじゃないか、と思う方もおられるだろうが、そんなうまい具合に話は運ばない。箱モノ商売には人件費や消耗品の他に決して安くない「設備の維持管理費用」が必要なのだ。代表的なものの1つに電気設備の定期点検がある。定期点検のために支払う額は契約電気量によって違ってくるが、契約電力100KVAで月額1万円である。
 他にも防火管理、電器点検、浄化槽の点検など、全てが有料である。そして点検の際には半日の休業を余儀なくされる。もちろん休業の間の補償はない。さらに、点検で不備が見つかれば、修理費なども必要になってくる。それらに加えて、マンネリ解消のために小さなリニューアル、家具類、装飾品の買い替えも定期的に行うとなると、出て行く時はごっそり出て行くが入ってくる金は減るばかりという日々である』

 とまあ多少の不満はあるだろうが

『知人から「ラブホテルの経営をやってみないか」という誘いを受けたのは、私がごく普通のOLをしていた時だった。
「海に近いラブホテルが激安価格で売りに出されているんだけど、どうですか。この物件なら毎日、海へ行けますよ」
 それまでラブホといえば客の立場で利用することはあっても、自分が経営する側になるとは思ってもみなかった。だが、週末サーファーで、いつかは海のそばで小さなサーフショップを経営してみたいという夢を持っていた私にとって、この言葉は魅力的だった。
「ラブホで一発当てればサーフィンの店も出せる。しかも毎日の波乗りつきなら、これは一石二鳥ではないか!」
 今にして思えば非常に安易だった。親兄弟からお金をかき集めてラブホテルの経営という荒波に乗り出したわけだが、その時は荒海どころか非常におだやかな海であろうと勝手に思い込んでいたわけである』

 と思って始めたラブホの経営である。

 取り敢えず毎日じゃなくても、サーフィンはできる訳だし、共同著者の阪井すみお氏ともサーフィン仲間で知り合ったということなので、結果はオーライということなのではないでしょうか。

 まあ、モノゴトは結果から見ればみんなオーライなのであって、その経過をイチイチ気にしてたらやっていけないことの方が多いんじゃないだろうか。「宿屋」という昔からある職種の一変形でしかないラブホではある。決して、ITなんかの新しいビジネスでもなんでもない、既に様々な人が経験しているオールドビジネス。様々な人が成功したり、失敗しているビジネスなんだから、初めから順風満帆なんてことはあり得ない訳で、それも「立地のよくない激安物件」を買ったんだから、初めから苦労することは目に見えていたんですなあ。それが、「毎日サーフィンできる!」ってな視点からだけ見て始めっちゃったところが、ここは流石に女性の目の付け所かもしれない。独身だった(今でも独身のようだが)というのも、スタートとしては良かったんじゃないでしょうか。

 まあ、ビジネスをやっていれば海あり山あり、谷あり丘あり、で浮沈は仕方がない。取り敢えず、今生きていて、多少は自分がやりたいこと、自分がなりたい自分に近づいていればいいんじゃないでしょうかね。応援しますよ「ラブホの経営」って言っても、もはや「ラブホを使ってやること」もなくなってきたんですがね、実際、私の場合。

 ところでこの本、ラブホの経営だけの本じゃなくて、「1号室 ラブホテルはハプニングだらけ」「2号室 厄介なお客さま・困った従業員」「3号室 ラブホテルで見た怪しい出来事」「5号室 ラブホテルにまつわる怖い話」という、別のラブホテルにまつわる面白い話も満載なのだが、私は敢えて「4号室 ラブホテルの裏事情」という、ラブホテルの経営に関する部分だけを語っています。

 もし、興味があったら他の部分もお楽しみください。

 なお、既に紙版は「売り切れ重版未定」状態のようで、電子版でしか、今のところ手に入りません。あしからず。

『女性経営者が明かす ラブホテルのぶっちゃけ話』(阪井すみお、まお著/彩図社/2013年1月24日刊)もう紙版はなく電子版だけになっているようだ。こうした割り切り方も電子版があってこそのことなのだろう。

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