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2015年5月16日 (土)

『アメリカのめっちゃスゴい女性たち』でも、少し見落としていること

『彼女たちは政治家、科学者、経営者、スポーツ選手、作家、運動家など、それぞれの領域でアメリカを動かし、世界に影響を与えています。ただ、ヒラリー・クリントンとかレディ・ガガとか、日本でも既によく知られている女性たちよりも、「もっと日本の女性にも知って欲しい」と思った女性たちを多めにました』

Photo 『アメリカのめっちゃスゴい女性たち 55 Fabulous Women in America』(町山智浩著/マガジン・ハウス/2014年4月17日刊)

 ということなので、では、どんな女性たちが載っているのだろうか。

「オプラ・ウィンフリー/タイラ・バンクス/キャスリン・ビグロー/インドラ・ヌーイ/エレン・デジェネレス/アラウンド50の三聖女(エリザベス・ウォーレン/メアリー・シャピロ/シェイラ・ベア)/ジョーン・リバース/メグ・ホイットマン/チェルシー・ハンドラー/レイチェル・レイ/ヴェラ・ウォン/エリザベス・エドワーズ/エイミー・チェア/マリリン・ヴォス・サヴァント/ジャン・クラウチ/マーガレット・ウッドワード/アーシュラ・バーンズ/ティナ・フェイ/グロリア・ステイネム/ベティ・アン・ウォーターズ/リズ・マーレー/アリス・ウォーターズ/アマンダ・ホッキング/キャシー・アイルランド/クリステン・ウィグ/ダニカ・パトリック/レナ・ダナム/ケイラ・ハリソン/ノーラ・エフロン/マリッサ・メイヤー/ホープ・ソロ/テリー・グロース/ミンディ・ケイルング/マリー・コルヴィン/ジョディ・フォスター/ジュディ・スミス/ジェーン・ルー/グレース・ホッパー/ローザ・パークス/ヘディ・ラマール/ガブリエル・ギフォーズ/アンジェリーナ・ジョリー/ミチコ・カクタニ/ソニア・ソトマイヨール/ベティ・ホワイト/ウェンディ・デイヴィス/ヘレン・トーマス/テンプル・ジャクソン/ティグ・ノターロ/パイパー・カーマン/シーラ・ブリッジス/スージー・オーマン/メアリー・バーラ/アントワネット・タフ/リジー・ベラスケス」という57名。

 すごいな、これ全部知っていたら相当のアメリカ通ですゼ。

 私がこの本を読む前から知っていた人は、女性レーサーNo.1のダニカ・パトリック、ヤフーのCEOになったマリッサ・メイヤー、女優のジョディ・フォスターとアンジェリーナ・ジョリーくらいなかなあ。まあ、普通の日本男性だったらそんなモノでしょう。

『アメリカでは現在、妻の方が収入の多い世帯は、なんと全体の4割になりました。2013年には、男以上に稼ぐ女性たちついて調査研究したノンフィクション『リッチャー・セックス』も出版されました。著者のワシントン・ポスト紙の記者リザ・マンディは、女性の収入が上がったのは、今まで男に支配されていた技術職や専門職、管理職、それに経営に女性が進出したからだと書いています。
 その理由のまずひとつは、女性の高学歴化。現在、アメリカの大学院の修士課程の6割は女性、博士課程でも52%が女性です。大学院に入るのは、ウチの妻のようにいったん社会人として働いて学費を貯めた30歳以上の人々が多いそうです。アメリカではいくつになっても大学に戻れて、再就職も難しくないわけです』

『現在、アメリカの企業の管理職の43%、役員の14%が女性です。世界的な大企業のトップにも女性は少なくありません。本書に登場する女性の他に、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ、コンピュータの最大手IBMのヴァージニア・ロメッティ、オラクルのサフラ・カッツ、ディズニー・ABCテレビジョンのアン・スウィーニー、投資銀行フィディリティのアビゲイル・ジョンソン、マクドナルドのジャン・フィールズなど、数えあげればきりがありません。
 政治の分野では、オバマ大統領が史上かつてないほど積極的に女性を要職に起用し続けています』

『しかし、日本の企業の女性管理職は11.1%。先進国でも韓国と並んで最低です。女性役員になると日本ではたったの1%、100人に1人しかいません。ああ、もったいない。本書にあるように、GMやペプシ、ゼロックスをドン底から救い、生まれ変わらせたのは女性経営者でした。低迷する日本企業の救世主となれる女性たちは、その才能を発揮することのないまま、どこかに埋もれているのでしょう。アメリカでは2016年にヒラリー・クリントンが史上初の大統領になることが濃厚な時代に』

 確かに、日本においてはまだまだ女性の地位は低いままだ。最近は多少現れてきたものの、女性役員の数においても、女性経営者の数においても、そして女性管理職の数においても、欧米先進国の足元にも及ばない状態で、ここだけはお隣の男尊女卑の国、韓国と仲良く最底辺の位置に満足している状態だ。

 安倍首相の女性大臣の登用に際しても、結局登用される女性代議士の自覚が足りないのか、なかなか長続きする女性大臣は出てこない。まあ、残念ではあるがこれが我が国の現状なんだから、それは仕方がないのかも知れない。

 今後はこのような状態が改善されるのかというと、ちょっとすぐには難しいだろうというのが現在の状況。つまりは、この女性の社会進出という課題は、実は女性自身たちが動かなければならないということ。現状では、まだ女性たち自身による活動の勢いはなく、理解を示す(あるいはそう思われたいと願う)男性たちが、女性の立場に憂慮しながら進めているというのが実際のところで、こうした男性による女性解放というのは基本的にはあり得ないことのであります。

 なので、これから5年先か10年、あるいは20年先くらいになって、日本でも女性の管理職登用、役員就任、経営者続々誕生という事態になったら、町山氏には『日本のめっちゃスゴい女性たち』を書いてもらえるのであろうか、あるいは『実はめっちゃスゴくなかったアメリカ女性』なんて本を書くことになっちゃうのか、実は予想不可能なのだ。

 つまり、アメリカの女性登用も、現状は男性によってなされていて、女性自身の実力でなっている訳ではないということ、アメリカも女性登用に関しては、実はまだまだ発展途上の段階であり、女性経営者や女性役員が女性の部下を登用するという段階には至っていないんですね。

 なので、現在活躍中の「スゴい女性たち」も、実は男社会の中でこそ輝きを見せている訳で、なので「自分自身のエッチな話を赤裸々に語っちゃう」女性や、「有名になってもヲタク本性を隠さない」女性が、現在はウケている訳で、あまりそうした「性差」を感じさせないことでもって登用される時代がきてこそ、本当の「女性の解放」に繋がるんじゃないだろうか。

 現状は、まだまだ「男性の目から見た女性のあり方」という部分でしか女性は見られないのであります。

 なので

『その国が発展していくかどうかは、女性の扱い方を見ればわかる。
 女性が高い教育を受け、女性が平等な権利を持っている国は前身するだろう』

 というオバマ大統領の言葉を真に受けてしまうと、ちょっと違った方向に行きかねない。

 つまり、女性自身が判断して、物事を動かしていく社会が来なければならない、ということなんだがなあ。

『アメリカのめっちゃスゴい女性たち 55 Fabulous Women in America』(町山智浩著/マガジン・ハウス/2014年4月17日刊)

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