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2015年4月23日 (木)

ライカ通信スペシャル

 デジタル時代になって最早死にゆくだけなのかと思っていたら、いやいや見事な復活ですね。

 ライカ、その復活の理由は、まさしく「ブランド」の強みというものなのだろう。

Photo 『ライカ通信スペシャル』(CAMERA magazine/エイムック/2015年2月28日刊)

「ライカ」というのは、今はカメラの名称ではない。「ライカというブランド」のことなのだ。従って、「ライカを持つ」というのは「写真を撮る」ということは意味しない。まさしく「ライカを持つ」ということが大事なのであって、「写真を撮る」ということは第二義的な意味しかない。勿論「写真も撮れる」のであるから、ライカで写真を撮ることに何ら問題はないのだが、それ以上に「ライカを持つ」ことの方が重要事項なのであります。

「ライカ1台あれば家が一軒建てられる」というのはバルナック型ライカの時代の話なので、M型ライカが出てからはそんな話はなくなっている。とは言うものの、今やダジタル・ライカは買うのに100万円ほどもする高価な品物だ。なのに、そこはデジタル商品の宿命とも言うべき「すぐに来る陳腐化」の恐怖に常にさらされている。

 一方、アナログ・カメラは最早新製品が出ようもないので、陳腐化とは一切関係ない存在になっている。なので、そんなアナログ・カメラの頂点に立っているのがライカM3であるという事実も揺らぎない。なので、今回の『ライカ通信スペシャル』の表紙もライカM3なのであります。中でもエラいM3はシャッター速度が10、25、50、100、250という国際系列でフィルム巻き上げが2ストロークという前期型。シリアルNo.739 857だから1955年製(というところまで追えるっていうのもライカのエラいところ)のM3。つまり、私が持っているライカM3なのであります。エヘン。

 で、ついでに言っちゃうと、アナログ・ライカの値下がり状況も、実はあまり下がっていなくて、最早生産されないアナログ・ライカの価値は(M3に関して言えば)下がっていないのです。

 で、2006年にM8から始まったデジタル・ライカも、その後M8.2となり、2009年にM9、2011年にM9-Pが出て、2012年にはついに「M+ナンバー」方式の表記はやめて、ライカMとなってしまい、M-P、M MONOCHROM、M-Eと出て、逆に2014年にはデジタル・ライカからの発展型としての完全機械式で露出計すらついていないアナログ・ライカM-Aなんて変種も出てきて、更にM型60周年記念モデルLEICA M Edition 60なんていうモニター非搭載のデジタル・ライカ、お値段200万円超なんていう、トンでもないカメラまでデジタルで出てきてしまった。

 デジタル・ライカからの発展型としてのLEICA M-Aって、M3からの発展型として現在も生産を続けている絞り優先AE撮影機M7の立場はどうなっちゃうんだろう、という心配すらも生まれてくる。まあ、別に私が心配しても始まらないが。露出計を持たない完全機械式ということはライカメーターMCが復活するんだろうか。となると、それを今持っているM3にも使える訳で(サイズが変わっていないからね)、それは楽しみでもあったりするなあ。

 いずれにせよ、最早ライカは「写真機」ではなく「ブランド」なのだから、「写真機としての実用性」以上に、「ブランドとしての価値感」が重要になってくる。なので、M=93万9600円、M-P=107万7840円、M MONOCHROM=97万2000円、M-E=70万2000円、M-A=62万6400円でM Edition 60=232万2000円という価格付けにもそれなりの理由があるのだろう。要は値段が高ければ高いほど良いという価値感なのであります。今にもっともっと高くなって数千万円もするようになれば、それこそ「ライカ1台あれば家が一軒建てられる」という戦前の価値感が復活するのじゃないだろうか。

 そうなった暁には「ライカの復活」は完成である。

 ただし、中国人はどんな富裕層であろうが、そんなバカな買い物はしないだろう。

 そんなバカな買い物をするのは、日本人だけだろうからね。

 いまやライカの最大のカモは、多分、日本及び日本人なのであります。

 ところで、『ライカ通信スペシャル』の刊行を期に、枻出版社では以前の「ライカ通信」の復刻を電子出版で開始。

 詳しくは http://ebook.sideriver.com/magazine/camera をクリック。

『ライカ通信スペシャル』(CAMERA magazine/エイムック/2015年2月28日刊)Kindle版も出ているんだ!

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