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2015年3月 6日 (金)

『内定童貞』ってのも、サイテーのタイトルだけれども、まあ言っていることはわかる

 うん、「内定童貞」って言葉は初めて聞く(見る)が、何となくわかる。

『一定の年齢に達した男性の場合、女性経験がない時はさっぱり自信が持てない。周囲にカップルがボコボコと誕生しているというのに、自分は一切彼女ができない。オレは無能なんだろうか、魅力がないのだろうか。生きている価値がないのだろうか……と悩む。女性経験の有無が人間の価値にそれほど影響を与えるとは思わぬものの、その有無のみで人間の価値を判断してしまう。そして、童貞こじらせ期間が長引けば長引くほどますます自信を喪失していく』

 だが、ひょんなことからその日は来て、何故か女の子(まあ、ソープ嬢とか風俗関係もあるけれどもね)と初セックスをしてしまうのである。

『その時は「あああ、ついに本願成就!」という感慨はあるものの、「えっ? こんなにあっさりと童貞って捨てられるものなの?」なんて思う。以後、爆発的にモテることはなくとも、「いい雰囲気」に持ち込むコツはつかめてきて周囲の悩む童貞に対し「あのよお。そこまで悩まないでいいんだよ」なんてエラソーに言うようになる』

 ってことなんだよな。

 実は「内定」を取るってのはそんなに難しいことでもなんでもなくて、普通にしていれば、普通の学生ならば、普通に取れるのが内定ってものなんだ。超一流企業さえ狙えなければね。

 なので、就活生もどんな会社でもいいから早めに内定を取って、「内定童貞」を捨てれば、かえって以降は内定を更にとりやすくなるってこと。

Photo 『内定童貞』(中川淳一郎著/星海社新書/2015年2月25日刊)

 私が新入社員になったのは1975年なので、その前年1974年7月が新入社員の採用解禁の月だった。

 中川氏は1997年に博報堂に入社だから、1996年に入社試験を受けたのだろう。私の時から22年後に入社試験をうけたのだが……

『小学館の応募書類を取り寄せてそのレベルの高さにギョーテンした。あまりにも高度な課題がそこにはあったのでるある。一体どんな課題だったのかは覚えていないが、その場ですべての出版社の受験を諦めさせるほどのインパクトがあった。「どうせ講談社も集英社も同じくらい難しいんだろう……」と考えたのである』

 そんなわけで広告代理店に入社したわけであるが、えーっ? 出版社の課題ってそんなに高度なものなの? というのが、私の印象。だって入社試験が高度だったっていうわけではなくて、応募書類を見たら高度な課題があったってことでしょ。何が書いてあったんだろう。

 私が就活(なんて言葉はなかったが)をしていた時代は、まだまだ「指定校制度」とか「学内選考」なんてものがあった時代で、「学歴フィルター」なんて当たり前の時代だった。幸い私の通った大学は指定校制度で振り落されてしまうような大学ではなかったが、リクルート社から送られてきた「リクルートブック」には出版社はなかった……と思う。

『当時は、「リクルートブック」と呼ばれる分厚い冊子がリクルートから送られてきて、そこに各社の紹介が書かれていると同時に、キリトリ線つきのハガキがついていた。このハガキを送ることにより、資料請求するのである。人気企業のハガキには切手を貼る欄があり、不人気企業のハガキは料金後納で無料だった。
 やること自体は、リクナビはじめナビサイトが出来た今と同じだ』

 ところが講談社や小学館といった大出版社は「リクルートブック」には載っていない。じゃあ、どうやって新入社員を募集したのか? 実は新聞の募集欄で募集をかけるのである。なんとも大胆というか、ウチの会社は受けたい人は全部受け入れますっていう姿勢。なので、30人程度しか採用しないのに、受験生は数千人もやってくる。

 まず最初は筆記試験から始まって書類選考となり、そこから一次面接が始まる訳なのだが、どうやって筆記試験なんて採点しているのだろうか。まあ、沢山書いてあれば、その答案用紙は重くなっている筈だから、階段の一番上から答案用紙をブン投げて、一番遠くまで飛んだ奴を一番として、そんな感じで採点しているんだろう、なんて話を当時同期入社した連中と話していた記憶はある。

 まあ、それでもね、入社してきた連中は皆さんなかなかの秀才揃いでしたね。どうやってそれらを選考しているんだろうか、と考えてみれば、所詮、筆記試験とか書類選考なんてものは単なる「足切り」に過ぎない訳で、ポイントはその後の面接試験なんでしょう。

 そう、面接でエントリーシートや、書類選考のウソがバレちゃうんです。

 ところで、本書では「おすすめ面接ネタ10選」ってのが載っているんだが、これは信じちゃだめですね。

『・YouTubeで儲けるコツ
・ビールの売り子、男女でどれほどの売上げの差があるか
・リアルお金持ちの生活
・1ヶ月の食費を1万円以下に抑える方法
・北海道の極寒生活の実態
・離島の生活の実態
・京都・五山送り火の日、関係者の動き
・3kmも走れなかった人がフルマラソンを走れるようになるための練習法
・1年間で1000冊漫画を読むチャレンジをした結果
・ツイッターのフォロワーの増やし方』

 だってだ、これって仕事に関係してないじゃん。っていう貴方、まだまだ甘い。

 そうじゃなくて、こういった大人が食いつきそうなネタを自分で探さなくちゃいけないってことなんですよ。つまり、ここに上げられているネタは、すでに中川氏あたりの大人からは「見すかれれているネタ」ってことなんす。

 つまり、中川氏の時代ならウケたネタでも、いまはウケないってことで、今の時代のオトナが知らないネタを仕入れることが大事だってことなんですね。

 まあ、皆さん、元気を出して、自分に自信があるものがなければ、新しいネタを仕入れてくださいな。

 あ、私? 私の場合は単純に、月刊『シナリオ』誌新人評論賞入選ということと、『キネマ旬報』誌の常連投稿者だったっていうのが、その理由だったようだ。これは「盛っている」わけでもなんでもなくて、実績だからしょうがないよね。

 結構、単純なんですよ。入社理由なんてね。

『内定童貞』(中川淳一郎著/星海社新書/2015年2月25日刊)「星海社」っていうのは、単なる講談社内のブランドに過ぎないのに、なんで電子化しないんでしょうかねえ。

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