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2015年3月 7日 (土)

『購書術』で一番気になったこと

 中川右介氏が田中長徳氏が主筆を務めた『カメラジャーナル』の編集長にして、刊行する小出版社「アルファベータ」の社長であることは知っていたが、「書いた本50冊」という作家でもあったことは知らなかった。

 それにしても「買った本4万冊、作った本・雑誌500冊、書いた本50冊、読んだ本冊数不明」ってすごいなあ。

Photo出版社社長兼編集者兼作家の購書術本には買い方があった!』(中川右介著/小学館新書/2015年2月7日刊)

 ということで、まず「実践編② 電子書籍を読んでみた」から……

『どの機械がいいのかよく分からなかったが、アマゾンのキンドルの「ペーパーホワイト」という機種を購入。一万一千八百五十二円。これだけあれば文庫本なら十五冊は買えるなあと思いつつ、クリック』

 というあたりで、すでにこの人本当は電子書籍がきらいなんだなあ、というところがわかる。つまり、「文庫本なら15冊は買える」というところ。新しいデバイスを買う時にそんな比較はしちゃいけないんです。

『色は出なくてスミ(出版用語では黒をスミといいます)のみ。なんか大昔のワープロ専用機のがめんみたいだ。カラー版はないのかなあ』

 って、ちゃんとKindle Fireがあるじゃないですか。

『で、何を読もうか。そういえば、自分の本で電子版しか存在しないので現物を見たことがないものがあった。どんな感じなのか見てみよう』

 おやおや、電子版でしか出版しなかった本を書いているのに、電子書籍を持っていない著者がここにいます。

『本は、読むのは一文字ずつだし、視界に入っているのはだいだい前後五行ずつくらいだろうけれど、「文字を読む」のと同時に「本全体、ページ全体を見る」ことも同時にしており、その場合は一ページだけでなく見開きの二ページを同時に視界に入れている。右ページの二行目あたりを読んでいるのと同時に左ページの中ほどに小見出しがあれば、それも見ていて、そこまで読んだら止めて食事にしようとか、そんなことを考えながら読む。キンドルは一ページずつしか見えないので、それができない』

『気づいたのは、コミックにはあと何時間何分で読めるとかという表示が出ないこと。
 コミックは「絵」だから、一ページごとに一点の画像として処理している。これは当然なんだけど、見開きの絵をどうするかの考慮がなされていない。横に倒したら小さくなるけど見開きで出てくるとかにできないものか』

って、だからKindle Fireにすれば、そんな問題はすぐさま解決してしまうのであります。つまり『横に倒したら小さくなるけど見開きで出てくるとかにでき』るのであります。Kindle Fireならね。

『新聞に広告が出ていた本や、書評が出ていた本は最近のものなので、まだ電子化されていないのがほとんど。いま、読みたいのはそういう「最新刊」なのに、それがない。数ヵ月前に出て、欲しいものは買っているんだから、二重に買うのはいやだなあ。
 これが電子書籍を買おうと思わない最大の理由だ。紙と電子の同時発売セット販売を望む』

 というのは同感。ただし、実際にはそれは難し事は中川氏だって知っている筈ななんだがなあ。だって、結構、執筆完了はギリギリ、編集作業もギリギリという感じで本の出版なんてやっているんだから、そんな紙と電子の同時発売なんて無理無理。せめて一月遅れ位で出ればOKというのが現状だ。ただし、大手出版社ではかなりこの作業は上手く行っており、そろそろ紙と電子の同時発売は実現しそうだ。

 そうなれば電子書籍のシェアももっと上がるだろうし、逆に電子書籍を手掛けていない出版社(ほとんどが小出版社だが)は淘汰されていくに違いない。

『紙の本と同じようにしたいとこだわっているのはいいんだが、そんなもの、電子書籍に求めているのだろうか。紙の本だとコスト面で一色にしかできないものも、カラーで見ることができるとか、音が出るとか、そういうのがいい。実際、コミック専門の電子書籍リーダーはそうなっている。キンドルは、文字だけに特化しているわけで、最初に感じた大昔のワープロ専用機みたいという印象は正しかったのだ。と、書いたあとで、タブレットのキンドルファイアというのがあることを知ったが、まさに「あとの祭り」であった』

 って、知ってるんじゃありませんか。私なんか、Kindle Paperwhiteを買ったのはAmazonがKindle Paperwhiteを日本で発売してすぐだったし、Kindle Fireも日本発売直後に買った。なので、Kindleの弱点も長所もよく知っている。なので、基本的にはすべて電子版で読めるのなら電子版にしてしまいたいと考えている。

 とは言うものの、書店で見かけて「これ、面白そう」となってしまったら、すぐその場で購入なので、本書のように電子版が出ている本であっても、紙版で買ってしまうということもあるんだなあ。ああ、損した。

 で、結局……

『キンドルを買った翌日から、三泊四日の旅に出た。それもあって買ってみたのだが、結局、数分眺めただけだった。というわけで、弟の作ったものも読めていない。面白いかどうかも分からない』

 って具合で、この人はやはり本に「物神性」を求めている人なんだなあ、ということがよくわかる。

 つまり、本を「情報」であると考えている人は、基本的に電子書籍に対して嫌悪感を持たないのだが、「本は情報だけじゃない、手触りだって重要だ」というようなことを考えている人は、やはり中川氏のように電子書籍を嫌う人になるのであります。

 えっ? 電子書籍以外の分はないのかって? 勿論ありますけど、まあ、その辺は出版社にいた自分からすれば当たり前のことばっかりで、あまり面白くなかったので割愛。まあ、本を読んでください。

出版社社長兼編集者兼作家の購書術本には買い方があった!』(中川右介著/小学館新書/2015年2月7日刊)さすがに小学館、既にKindle版がある!

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