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2015年3月24日 (火)

『2035年の世界』なんて想像もしたくない未来だ

「ハイパーメディア・クリエイター」だった高城剛氏がいつの間にか「未来学者」みたいになってしまったんだなあ。

『2035年の世界』なんて、今から想像したって面白くない、というか想像も出来ない状況なのだが、そうか、そうなのか、と信じてみても、実際にそうなるのかどうかは分からない。分かるのは、現在のテクノロジーの延長でしか考えられない、凡人のアタマなのである。

2035 『2035年の世界』(高城剛著/PHP研究所/2014年10月16日刊)

 例えば

『BAN(Body Area Network:引用者注)とは、自分の身体に関する情報ネットワークのことだ。まず必要なのは、センサーがついた極小デバイスだ。これを体内に埋め込んで、心拍数や血圧、体温、発汗の程度などを計測する。計測された生体情報は、通信機能によってリアルタイムで外部の医師やパーソナルトレーナーに送られる』

『リストデバイスから体内埋め込みデバイスに進化した後は、薬事ロボットとの連携になる。たとえば体内埋め込みデバイスで血糖値の上昇を感知すれば、体内に常駐している薬事ロボットに指令がいって、自動的にインシュリンの注射を打ってくれる。いわば、体内にかかりつけのミニドクターがいるようなものだ。勝手に診察して、勝手に治療までやってくれるのだから、これほど楽なことはない』

『世界各国でカプセル内視鏡の研究が行われているが、日本はこの分野のトップグループで、現在はリモコンによって自由に体内で向きを変えるタイプも開発されている。体内で働くのだから、まさしくロボットだ。  
 カプセル内視鏡は診察のためのロボットだが、次は治療のためのロボットの登場である』

 というあたりまでは、私のアタマでも理解できる。現在でもリストデバイスからいろいろなデータを、そのリストデバイスを作ったメーカーに毎日送ってライフログを作っているような状態で、それがますます進展していけば、そのビッグデータを用いた薬事ロボットにまで発展することは理解できる。

 また

『なんでも遺伝子から考える時代になると、最終的に「デザイナーズベイビー」に行きつくだろう』

 というのもあるかもしれない。問題はモラルの問題だけだ。

『一つめが技術のハードルだ。どんなにすばらしいアイデアも、技術の裏づけがなければ実現できない。二つめのハードルはコストだ。今度は技術的に可能でも、赤字になるような新製品や新サービスは社会に出せない。そして三つめのハードルが、人間の未知のテクノロジーに対する生理の問題である』

 なんていうのは、簡単に越えてしまいそうである。

『MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)の進化だ。MEMSは、機械や電子回路、センサーなどを集積した極小のデバイスのこと。これがより小型化・高度化すれば、脳の中に埋め込んで、脳の中で起きている反応を記録したり、それを通信機能で外に伝えることができるようになる。すなわち「ライフレコーダー」である』

 なんてことになると、それが本当に自分で考えたことなのか、外から命令されたことなのかすら分からなくなって、まさしく脳ハッカーなんてことにも考えが及んでしまう。「ゴースト」の存在を感じさせてしまう『攻殻機動隊』の世界ですね。

 果たして私は草薙素子なのか、草薙素子が私なのか、なんてね。

『未来に残る職業としてマインドセラピストがあげられていたが、皮肉ながらも正しい未来像だろう。ロボットに職を奪われた人たちが、次々と精神疾患になり、本来はセラピストすらもロボットのほうが優秀な可能性が高いが「嫌ロボ」の人たちに限っては、人がセラピーを施すしかないからだ』

『21世紀後半には、精神世界に精通したセラピストや宗教家が、子どもたちの人気職業になっているだろう』

 ということになると、ますます人間は精神世界の方へのめり込んでいくのだろうか。まあ、そんな未来は決して明るい未来ではないのだがなあ。

『この時代に生きる多くの者は、便利さや合理性を長い間追求し続けてきたが、先に進むほどに疲弊してきた感が否めない。多くの者は、急激に変わる社会に心身がついていかず、社会も自分の未来も見通せないほどに疲弊している。もし便利さや合理性の追求の先に幸せがないのだとしたら、どこを目指せばいいのか。そうした根源的な問いが、いまの神秘性追求の動きの根幹にあり、この動きは今後ますます拡大を続けるだろう』

『世紀は宗教の時代になるのだろうが、人々がよりどころにするのは既存の宗教にかぎらない。世間の注目を集めるのは、むしろ新しい「ケーブルカルト」に代表されるニューウェーブな宗教だろう』

『現時点でも教祖が架空キャラの新興宗教が成立しているのだから、今後は初音ミクのようなデジタルなキャラや、かわいらしくデザインされたゆるキャラ、萌えキャラを教祖にした新興宗教も出てくるかもしれない』

 なんてことになったら、ますます息苦しい世界になってしまって、面白くないなあ。

 等々、基本的には「SECTION 1 身体科学」と「SECTION 2 科学」からだけの引用で書いてしまったが、その他、「移動」「スタイル」「リスク」「政治」「経済」「環境」という様々なジャンルについて高城氏は書いている訳だけれども、それらすべてが高城氏が世界を移動しながら検証してきたものの集大成だというのだ。

 なんか凄いことになっているなあ。

 と言っても、所詮「未来予想」なんて「当たるも八卦当たらぬも八卦」なんだけれどもね。

 だって、それを予想したからって、どうなるって言う訳でもないでしょ。今を粛々と生きて行くのが、我々なんだからね。

『2035年の世界』(高城剛著/PHP研究所/2014年10月16日刊)

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