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2015年2月19日 (木)

駆け引きやら騙し合いが面白い『ドラフト・ディ』

 映画『ドラフト・デイ』を観てきた。

 こんなに面白いドラフトを見ちゃうと、日本のプロ野球(NPB)のドラフトなんて、子供だましでちゃんちゃらおかしい。

2 『ドラフト・デイ』(監督:アイヴァン・ライトマン/脚本:ラジヴ・ジョセフ、スコット・ロスマン/製作:アイヴァン・ライトマン、アリ・ベル、ジョー・メジャック)

 しかし、ケビン・コスナーって何年ぶりだろう。確か『ダンス・ウィズ・ウルブス』以来だから、25年ぶりかなあ。そのコスナーが愛人に子供を産ませちゃうって話なんだから、それは不可能とは言わないけれども、いやはやお盛んで、と言いたくなる。

 ってのは、映画の本筋からは関係ないので、おいておく。

 NFLのドラフトって面白いなあ。

 ウェーバー制ってところはNPBとも同じなんだけれども(2巡目以降がちょっと違う)、二重指名ができないってところと、指名順位をトレード(取引)できるってところが面白い。なおかつ、ドラフトで指名選手のカードを出すのには10分の猶予がある。

 二重指名が出来ないのだから、当然指名順位が上のチーム(今年度下位のチーム)の方が有利にいい選手を指名できるって訳なんだけれども、そこが指名順位をトレードできるってことで、俄然、状況が変わってくる。

 当然、今年度下位のチームとしては上の順位でいい選手を獲得できれば来年度は上位に上がれる可能性が高くなるので、それに賭ける訳である。ところが、前年度に獲得した選手が順調に育っていれば、別にドラフト順位が上でなくてもいい訳で、じゃあ、次の年のドラフトで上位を取るために、今年度のドラフトはどこか下位の(今年度上位の)チームと取引して来年度のドラフトに備えるって言うことも出来る訳だ。勿論、そんな取引したドラフト順位だって、取引相手がまたどこのチームと取引してるかもしれない訳だから、結果としてはどんな順位になってしまうのかは分からない。分かるのは、来年度のドラフト順位における自分のチームの順位だけである。と、当然、それは来年度の自チームの順位次第なんだから……、結局それは来年度ドラフト前にガラガラポンしたのと同じになってしまうのかなあ、どうなんだろう。

 勿論、自チームの選手の状態は他のチームには明かさない訳だから、それがドラフトにおける強化選手としてどんなポジションの選手を取るかということは、企業秘密なわけだ。それを、ドラフト10分の猶予の中で実は別のチームとの間で指名順位のトレードをやりながら、腹の探り合いをするのである。

 つまり、指名順位のトレードは、勿論、ドラフト前から始まっているのだが、最後はドラフト最中まで持ち越されるわけなのである。

 これって、何かに似ていない? と、考えたのだが、要はポーカーなんだな。アメリカ人の好きな「ポーカー」。

 ポーカーも手札は相手には見せないで、自分が如何に強いカードを持っているかのように振る舞い、相手を場から降ろさせていくゲームだ。結局、強気で出たプレイヤーがワンペアしか持っていなくても、フルハウスを持っている相手に、如何にもロイヤルストレートフラッシュを持っているかのように思わせて、降ろさせてしまうという駆け引きにも似て、如何に自分の手札が「凄い」のかを、相手に見せないで感じさせてしまうかというゲームなんだなあ。

 まさにそのポーカー・プレイヤーがケビン・コスナー扮するクリーブランド・ブラウンズのゼネラル・マネージャー(GM)、ソニー・ウィーバー・ジュニアなんだけれども、お父さんのソニー・ウィバー・シニアは、元々クリーブランド・ブラウンズのヘッド・コーチ(日本で言う監督)だったのが、ジュニアが解任してその後すぐに亡くなってしまったというトラウマがある。

 オヤジが監督だったのに、自分はGMってのは、学生時代はフットボル・プレイヤーだった息子なんだけれども、多分、NFLドラフトにかからなかったんだろうな、という来歴が見て取れる。オヤジは多分現役NFL選手時代はクォーターバック(QB)ったんだろう。QBは野球でいえば4番バッター兼ピッチャーみたいなもので、アメフトでは花形のポジションだ。ウィバー・ジュニアも学生時代はQBだったのかも知れない。しかし、彼はNFLドラフトにはかからなかった。なので、多分(これまた「多分」だ)学生時代に専攻していた経営学でもって、チーム運営の方に興味を持って、結局GMまで上り詰めたんだろう。で、最初の仕事がオヤジの解任というのも、ちょっとハードだよなあ。

 で、そのウィーバー・ジュニアにシアトル・シーホークスのGMから電話がかかってくるんですな。つまり「ドラフトのトップ指名権」をトレードしないかという提案なんですね。

 ここで、俄かNFLファンの私としては「?」ってなっちゃうんですね。

 だって、シアトル・シーホークスと言えば、ついこないだの今年のスーパーボウルに出場して、ニューイングランド・ペイトリオッツと戦い、終盤、28対24で負けていたんだけれども、ワイドレシーバー(WR)ジャーメイン・カーチスへのパスが敵にはじかれ、自身も転びながら、しかしパスをキャッチし、残り20秒でゴールラインまで5ヤードまで進んでいって、ここは絶対ランで無理やり突っ込んで逆転だよなと思っていたら、なんとQBラッセル・ウィルソンからWRリチャード・ロケットへのパスにペイトリオッツ・セイフティ、マルコム・バトラーにインターセプトされて、あとはペイトリオッツのニーダウンで負けたっていう、あのシーホークスでしょう。そんなシーホークスがなんで1位指名権を持っているんでしょうかね。と、思っていたんだけれども、まあ、それもその前年か前々年に1位指名権をトレードで獲得していたのかも知れない。って、別に映画のストーリーと現実をわざとダブらせているんだけれどもね。

 そんなシアトル・シーホークスのGMトム・マイケルズ(パトリック・セント・エスプリット)から持ち込まれたトレード(「今年の1位を譲る代わりに、以降3年間の1巡指名と譲れ」)という取引に最初は拒否していたんだが、ブランズのオーナー、アンソニー・モリーナ(フランク・ランジェラ)に言われ、トレードの申し入れを受け入れることにした。

 ポイントは、NCAAハイズマントロフィーを持っているウィスコンシン大学のQBボー・キャラハンなんだが、それがいいのかどうか、ウィーバー・ジュニアにとっては自チームのQBの方が気になる。そのQBが体力回復をして、前年以上のパフォーマンスを見せているというところから、雰囲気が変わるんだよな。

 つまり、むしろボー・キャラハンを何度もQBサックした相手チームのラインバッカーの方にだ。

 まあ、それでどうしたって言う話はネタバレになってしまうので避けますが、ハリウッド映画なんで、基本的にはハッピーエンドなんですので、安心してみてください。

 アメリカの批評では、「ケビン・コスナーのファンにとっては面白い作品になっているが……」とか「プロダクトリプレイスメントに力を注いでいるようだ」という、ちょっと厳しい批評があるようだけれども、まあ、いいじゃないか。要は、日本のNPBのあまり面白くないドラフト会議と違って、あれだけショーアップされたドラフト会議ってのも凄いし、そのドラフト会議の裏側でやっている駆け引きとか、騙し合いがもっと面白い。

 少なくとも、そんなドラフト会議の面白さを見せてくれただけでも、この映画の存在意義はあるのだ。

『ドラフト・デイ』は品川プリンスシネマ他で公開中。

公式サイトはコチラ

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