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2015年1月25日 (日)

『ふしぎな国道』で感じる日本の常態

「日本が破綻する」という、少々ショッキングなネタが続いたので、今日はそれとはカラッと変わって、暢気なネタを一発。

 鉄オタという世界があって、「乗り鉄」とか「撮り鉄」とか「模型鉄」ってのがあって、それ以外にもいろいろなジャンルの「鉄オタ」の世界があって、例えば「模型鉄」も「Nゲージ鉄」派と「プラレール」派があってとどんどん細分化されているというのは知っている。

 しかし、「国道オタク」っていう世界があるとは思わなかったなあ。「国オタ」とでも言うんだろうか。でも、それだとちょっと別の意味に取られてしまうそうだなあ。

Photo 『ふしぎな国道』(佐藤健太郎著/講談社現代新書/2014年12月1日刊)

『スタンダードなのは、各国道の標識を撮影して回るというものだ。これは撮り鉄同様、いろいろと凝り始めるときりがないくらい奥が深い。筆者の場合はコンパクトデジカメで簡単に撮る程度ではあるが、やはりその国道ならではの表情を切り取るように努力している。
「一気走行」と呼ばれるジャンルもあり、これは一本の国道を起点から終点まで走り通すことを指す。それの何が面白いのだと思われそうだが、意外なところで曲がってみたり、思わぬ街へつながっていたり、必ず意外な発見がある。
「酷道」の探検は、おそらく国道マニアの最大勢力だ。世の中には、とうてい国の道にふさわしからぬ、細く荒れた状態の悪い国道が少なからずあり、これを称して「酷道」と呼ぶ。何を好き好んでそんなところへ行くのかと思われそうだが、不思議なことに愛好者が多い。
 これがさらに進み、廃道探検に向かう者もいる。鉄道でも廃線跡を訪ね歩くタイプのマニアがいるが、その道路版だ。廃墟マニアという人種もいるから、そのテイストも入っているといえようか』

 というのが著者のまえがきなんだが、まさしく著者の「国道マニア」というか「国道オタク」ぶりが全開の本なんだなあ。う~ん、講談社現代新書もよくもまあこんな本を出したものだ。

 ということで、取り敢えず本書の構成を目次から。

第1章 国道の名所を行く
 階段道路/登山道道路/曲がりきれない急カーブ/エレベーター国道/日本唯一のダート国道/アーケード国道/巨大建造物系/国道の始まる場所/高速道路から国道になった道/海に消える国道/海の上を走る国道/消えゆく国道名所

第2章 酷道趣味
 道路趣味の最大勢力/酷道はなぜ存在するか/酷道の分布/国道25号/国道152号/国道157号/国道166号/国道265号/国道208号/国道352号/国道410号/国道418号/国道425号/国道439号/国道488号/消えていく酷道/酷道の魅力

第3章 国道の歴史
 国道とは何か/大正以前の国道/国道第一期生/国道の規定/国道の追加と昇格/指定区間と補助国道/国道網の拡大/今後、新たな国道は生まれるのか?

第4章 国道完走
 国道完走/国道238号/国道121号/国道122号/国道361号/国道423号/国道191号/国道317号/国道324号/車載動画

第5章 レコードハルダーの国道たち
 最長国道・最短国道/最長・最短県道/国道最高地点/広い国道・狭い国道/国道の重複区間/国道5差路/橋とトンネル/もっとも交通量の多い国道/最高速度・最低速度/最も急な坂/最長の直線区間/最も多くの県・県境を通過する国道/最も道の駅が多い国道/離島を行く国道

第6章 国道標識に魅せられて
 国道標識撮影/おにぎりさまざま/おにぎりに見る地方色/珍品おにぎり/国道の重複区間/だんご県と非だんご県/重複タイプと交差タイプ/3連だんごたち/青看内おにぎり/三方開花/そとばと標識/キロポスト/標識ファン

第7章 都道府県道の謎
 都道府県道とは/主要地方道と一般都道府県道/都道府県道いろいろ/都道府県道の番号/ヘキサ標識/県道の名称

第8章 旧道を歩く
 変化する国道/旧道のルートを探る/旧道を歩く/旧道の証を探す/旧道に残る国道標識/旧番号の痕跡はあるのか?/道路元標を訪ねる/大正の道路元標/道路元標のありか/各地の道路元標は今/国道から消えてゆくアイテム群を追う

第9章 深遠なるマニアの世界
 国道グッズコレクション/おにぎりグッズ/58号のアイテム/ネット通販で手に入る品/歌になった国道/昭和歌謡に見る国道/沖縄のマザーロード/生まれ故郷の歌/都会の道/思い出の国道/非国道走行/具合的非国道ルート/東京~大阪は可能か?/静岡ルートの発見

 というものである。

 私が知っているところで言えば、群馬県水上町と新潟県湯沢町を繋ぐ国道291号線という、結構東京では知られている酷道が入っていないのがちょっと不満なんだけれども、まああの道を走破するためには登山の装備が必要だし、まさに登山道を(一部にはその登山道もない)歩く必要があるので、そこまでやる気のない佐藤氏に無理を言っても仕方のないことなのかもしれない。

 しかしまあ、「鉄オタ」だけじゃない、こんな「国オタ」まで出しちゃってどうすんのよ日本というところなんだけれども、まあこういうことに血道を上げて一生懸命やっている姿を見ると、やっぱり見本は平和なんだなあ、「平和ボケ」なんだなあ、ということがよくわかる。

 勿論、私はそんな「平和ニッポン」「平和ボケ・ニッポン」を批判する立場にはない。というか、わたし自身もそんな平和ボケの中で暮らしているんだからね。

 まあ、多分、今や瀬戸際にいる日本である。イスラム国の脅しにさらされ、一方では国家破綻が目前と言われている日本である。そんな日本で、こんなオタク論議が出来るというだけでも、まだまだ健全とも言える部分は残されているのだ。

 う~ん、日本はまだ大丈夫かな?

『ふしぎな国道』(佐藤健太郎著/講談社現代新書/2014年12月1日刊)

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