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2014年12月 1日 (月)

『開成高校野球部の「弱くても勝つ方法」』はビジネス理論なんだ

 原典『弱くても勝てます』をベースに開成高校野球部の青木秀憲監督の話を聴きつつ、それをビジネス論に落とし込んだのが本書であります。

Photo『開成高校野球部の「弱くても勝つ方法」 限られた条件で最大の効果を出す非常識な考え方』(山岡淳一郎著・取材協力:青木秀憲/SB新書/2014年11月25日刊)

 青木氏は語る。

『王道を究めて甲子園で優勝する、選手としてプロを目指そうというのなら、本来、技術的な穴があってはいけません。走攻守すべてを網羅したうえで、一つ、二つ突出したものを身につけるのが王道的な戦略です。これって大学受験と一緒ですね。東大に合格しようと思えば、どの教科も網羅的に頭に知識を叩きこむのが前提です。ただ、ウチは受験技術の習得はともかく、野球ではどう考えても王道は進めない。あえて邪道を究めようという感じです。だって、ウチは王道では勝てないですから。でも、勝負事は、どう転ぶかわかりません。これとこれには目をつぶって、こっちで勝負しようという戦い方になていく。戦略を先につくり、限られた範囲で反復練習をする。こうして勝つ可能性を高めていくわけです』

『攻撃が弱かったら、まぁ、まず勝てません。点が取れませんから。一方、守備では点につながりません。だったら守備はそこそこでいいから、徹底的に点を取る能力を鍛えたほうが、勝てる可能性は高まります。攻撃は、成功してもせいぜい三割、四割の領域なので失敗を怖れなくていい。基本的な技術と、あとはちょっとした割り切りがあれば、何とかなります』

『「最初から勢いをつけてコールド勝ちを狙いたいんです。だったら、最初に打てる選手を入れるのは当然でしょう」
 野球は点取りゲームと割り切っているから、守備はそこそこでよしとする。失点覚悟で、大量得点を狙う。10点取られたら、15点、20点取ろうという発想だ』

 そしてピッチャーのタマを直角にバットに当てろという「直角衝突理論」。

 この二つが、開成高校硬式野球部青木先生の、ごく単純なセオリー。

 結局それは、経営学で言うところの「選択と集中」ということ。1980年代にゼネラルエレクトリックのCEOを務めたジャック・ウェルチ氏が採用した経営戦略なのだが、要は赤字部門を売却し得意な部門に経営資源を集中して投入するというものなのに、開成高校の場合は実は「得意部門」というのはない。基本的にスポーツの得意な生徒は開成高校には入ってこないわけだから、初めからそれはあきらめている。で、せめてバッティングだけでも練習して得点力「だけ」を高めようとする。なので、一週間に一日だけの練習日にはバッティングの練習だけをする。

 要は「割り切り」だけの話なのだが、それがなぜ「弱くても勝てます」になったのかといえば、2005年の夏の高校野球東東京大会で開成高校がベスト16になったことがきっかけだったのである。

 でもこの年の開成高校の試合の相手といえば、1回戦・都立科学技術高校(10対2)、2回戦・都立八丈高校(13対3)、3回戦・都立淵江高校(9対5)と勝って、5回戦で国士舘高校に当たって10対3で負け、ベスト16という結果を残したのだが、なんかこの対戦相手を見ると、開成高校が強かったのではなくて、単にくじ運が良かっただけなのである。

 でも勝ちは勝ちということで、なんで開成高校が勝てたんだろうということになり、監督の青木先生の指導方法が注目を浴びたわけなのである。

 そこから導き出されるビジネスへの応用は;

・王道のセオリーでも、自分には無理と思ったら違う道を考える
・勝つポイントを見つけたら、そこに注力せよ!
・やって当然とおもっていることの中から、「やらないこと」を見つける
・勝ち目がなければ、「ハイリスク・ハイリターン」の戦術を狙え
・時間がないなら、時間の使い方を工夫せよ
・改善策は、違う分野からも見つけられる
・「効率」を追及すれば、常識と違い解決策が見えてくる
・短い時間で効果を上げるには「準備」を怠らない
・できないことはしない。「できること」に集中する
・事実を見れば、気にする必要がないものがわかる
・目的につながらないことに振り回されるな
・相手と自分の立場を見ることで、とるべきスタンスがわかる
・すべての原因となるキーワードを探して伝えよ
・その言葉は相手の記憶に残るか!
・目の前の具体的な課題を目標に掲げる
・仮説で動く習慣こそ、自律につながる
・常にチャンスを狙っていないと本番でうまくいかない

 なるほどなあ、野球もビジネスも同じなんだなあ。

『開成高校野球部の「弱くても勝つ方法」 限られた条件で最大の効果を出す非常識な考え方』(山岡淳一郎著・取材協力:青木秀憲/SB新書/2014年11月25日刊)ソフトバンクの系列会社なのになんで電子版を一緒に出さないのだろうか、よくわからない。

『弱くても勝てます』原典はコチラ。

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