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« 「How Google Works」から見えてくるもの② | トップページ | Chris-Guillebeau.com »

2014年12月16日 (火)

「How Google Works」から見えてくるもの③

「How Google Works」から見えてくるもの第3回目は、やはりあのグーグルですら、下手をすれば我々日本企業と同じになるかもしれない、という話。

How_google_works_2 『How Google Works―私たちの働き方とマネジメント』(エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、ラリー・ペイジ他著/土方奈美訳/日本経済新聞出版社/2014年10月17日刊)

 以前、問題になった例のきっかけ:

『2002年、ラリー・ペイジは過去に出版されたすべての本をネットで検索できるようにすることは可能だろうか、と考えはじめた。ベストセラーなど一部の作品ではなく、ありとあらゆる本である(その後の計算では、世界でこれまでに出版された作品数はちょうど1億2986万4880点であることがわかった)。これまでに出版された本がすべてネットで入手できるようになり、またすべての言葉が翻訳できるようになったときに、世界中のすべての知識をすべての人が利用できるようになったと言えるのではないか、とラリーは考えた』

 これは「オプト・アウト」方式のアメリカの著作権に対する考え方でもって始めた試みが、それ以外の国では基本的に「オプト・イン」の考え方で進められているということに対する無知から生じた例である。

 基本的に、アメリカでは「著作権登録」を行わないと著作権を主張できない。これは著作を発表した時点で著作権が発生していると考える、日本やヨーロッパの国々との決定的な違いで、実はその時考えたのは、グーグルって全然グローバル企業じゃなくて、たんなるアメリカのローカル企業だったということ。

 今では、世界中に会社を持つ企業になって、それぞれの国の事情も分かって来たと思うのだが、それは当然、あのグーグルですら、若い(世間知らずの)企業にとってはエスタブリッシュな「古い」企業になってしまったということでもある。

 で、メディア状況からみたグーグルの感覚。

『産業革命後の20世紀を特徴づける組織は「企業」に変わった。21世紀に入り、経済活動のハブとしての企業の立場を脅かしているのは「プラットフォーム」だ』

『プラットフォームにはもう一つ、重要なメリットがある。プラットフォームが成長し、その価値が高まると、投資が集まってくることだ。その結果、プラットフォームが支えるプロダクトやサービスの質を高めることができる。ハイテク業界で「プロダクトよりプラットフォーム」という考え方が一般的なのはこのため』

『これが20世紀型経済と、21世紀型経済の違いだ。20世紀は閉鎖的ネットワークを持つ巨大企業が支配していたが、21世紀を引っ張るのはグローバルでオープンな企業だ。プラットフォームをつくる機会は、私たちの身の回りにいくらでもある。それを発見するのが優れたリーダーだ』

『成熟企業は本質的にリスク回避的であり、大きな変化に対しては身体がウイルスに反応するように抵抗する』

『ウェブ1・0は1990年代、ブラウザとHTMLとウェブサイトと称するモノの登場とともに始まった』

『2000年代初頭に新たなテクノロジーが登場したことで、より強力なウェブサイトや堅牢なウェブインフラができた。複数の国でブロードバンドが普及し、ネット動画が急成長し、ユーザはウェブのモノを消費するだけでなく、ウェブでモノを発表できるようになった。この2・0のフェーズでは、ウェブは単なる巨大なショッピングモールや百科事典ではなくなり、ユーザが「なんでもできる場」になった。世界中の何十億という人々がネットを使うようになり、彼らの多くが最初にすることの一つが検索だった』

『世界中の国々が技術的ハブとしてのシリコンバレーの奇跡を再現しようと努力しているにもかかわらず、そうした国々で生まれたスマート・クリエイティブがテクノロジー業界でのキャリアを築くためシリコンバレーにやってくるのはこのためだ(グーグル社内のカフェでは驚くほど多様な言語が飛び交っている)』

 問題はこの後;

『破壊される側の人間にとっては、変化がこれほど急速に襲ってくるのは厄介なことだ。一方、あなたが新しい事業を起こそうとしているなら、あらゆることが加速している状況は追い風になる』

『おそらくいま、どこかのガレージ、学生寮の一室、研究室、あるいは会議室で、勇ましいビジネスリーダーが数人の熱意あるスマート・クリエイティブのチームを集めているだろう。もしかするとそのリーダーはこの本を手にしているかもしれない。そして私たちのアイデアをもとに、いずれグーグルを蹴落とすような会社をつくるかもしれない』

 そう、今やグーグル(でさえも)は他のもっと若い企業から追われて、あるいは追い落されて行く対象なのだ。

 企業というものは、常にイノベーションを怠らず、企業革新を怠らず、従業員の革新を怠らずしていないと、即、後からやってきた新企業の餌食になるものなのだ。

 グーグルであっても、既にエスタブリッシュの立場になってしまった以上は、その「餌食」になる対象であるに違いない。

『おそらくいま、どこかのガレージ、学生寮の一室、研究室、あるいは会議室で、勇ましいビジネスリーダーが数人の熱意あるスマート・クリエイティブのチームを集めているだろう。もしかするとそのリーダーはこの本を手にしているかもしれない。そして私たちのアイデアをもとに、いずれグーグルを蹴落とすような会社をつくるかもしれない』

 というのは、まさしくグーグルが自らエスタブリッシュメントであるという宣言をしたと同時に、自らが下手をするとそんな若い企業から追い落とされてしまうかもしれない、という警鐘なのかも知れない。

『「How Google Works」から見えてくるもの』は今日でおしまい。何故、同じ本で3回も書いたのか? その理由は近々明かします。

『How Google Works―私たちの働き方とマネジメント』(エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、ラリー・ペイジ他著/土方奈美訳/日本経済新聞出版社/2014年10月17日刊)

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