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2014年12月13日 (土)

『日本の論点 2015~16』に書かれた「自民党の4つの体質」

 11月26日のブログで『「日本の論点」って言っても情報が古くちゃなあ』と書いたので、新しい『日本の論点』を読んだのでありました。

201516『大前研一 日本の論点 2015~16』(大前研一著/プレジデント社/2014年11月20日刊)

 とは言うものの、前著と同じく『本書はプレジデント誌で連載している「日本のカラクリ」の一年間のストック及び特集記事から、読者の反響の大きかった稿をピックアップし、加筆修正して再構成したものである』というところは変わらないので、章ごとに取り上げる話題はかなり変わる。

 なので、明日の総選挙ではほぼ自民党の圧勝という予想が出ているので、その自民党政権に関して触れた部分をピックアップ。

『自民党政権には主に四つの特質がある。第一は、自民党は決して言葉に出しては言わないが、「中央集権」の体質であるということだ。』

『中央集権を補完するのは、中央官僚である。すなわち官僚依存、官僚主導による中央集権的国家運営が、自民党政権の第一の性格なのだ』

『自民党政権の特質の二番目は「票を金で買う」ことだ』

『巨大な予算をつくり、赤字国債を発行して、地方に金をばらまく。自民党の政治家の多くは利益誘導で地元に交付金を持ってくる運び屋、アメリカで言う「ロビイスト」である』

『政治家が運び屋になって地方を交付金漬けにして、地方は地方で中央に無心する陳情体質が染みつき、日本では本当の地方自治が育ってこなかった』

『自民党政権の特質の三番目、以前に本連載でも取り上げたが、「継続性を担保する形になっていない近隣外交」である』

『時の指導者が「密約ベース」で外交関係を築いてきた。それは第一の特質に挙げた中央集権主義とは矛盾した〝属人的な外交〟であり、その内容を文書として残していない(残っているかもしれないが、外務省は残っていないと言う)』

『「日本の実効支配を認める代わりに棚上げ」という尖閣に関する日中間の暗黙の了解について自民党政権は国民に説明してこなかったし、民主党政権にも引き継がれなかった。それが民主党政権の外交失点という形で表面化し、日中関係を今日のように悪化させてしまったのだ』

『最後にもう一つ、自民党政権の特質の四番目。自民党の綱領にも書いてあるように、「憲法改正」である。その急先鋒が安倍首相で、国民投票法案を通した安倍首相自身も憲法改正論者であることを隠していない』

『自民党的中央集権体制では日本の長期低落が免れないのは明らかで、財政改革は待ったなし。もはや密約外交では国際社会の信は得られない。アメリカでさえも近隣と揉める安倍外交に危機感を持ち始めている』

『安倍首相の応援団は二派ある。一方は経済重視のアドバイザリーグループで、「靖国参拝は封印して経済に専念せよ」と安倍首相の手綱を引っ張ってきた。もう一方は、地元サポーターなどの伝統的な保守勢力からネトウヨ(ネット右翼)まで含めた右派グループで、彼らは「国民の代表である首相が靖国に行くのは当然」と考えている。安倍首相のメンタリティはどちらかといえば後者に近い』

 もうひとつ、自民党の問題点を挙げると、「次世代が育っていない」ということだろう。つまり、現在の安倍、麻生、谷垣体制のあとにリーダーシップを取りそうなのが、小泉進次郎あたりまで下がってしまっていて、その中を継ぐ世代がいないということにありそうだ。つまり、その間の世代、松下政経塾あたりを出た世代が民主党に行ってしまっていること。ところが、その民主党は2009年の総選挙で「早すぎる勝利」を掴んでしまい、何の準備もないところで政権を取ってしまったために、2013年の総選挙では惨敗してしまった、というところなのである。

 英米では「ネクスト・キャビネット」といって、次に自分の政党が政権を取ったら入閣する人間を想定して政治に当たるわけだが、日本ではそれが間に合わず、準備不足で政権を取ってしまった。これには民主党の小沢一郎氏の責任が大きいと言わざるを得なかったが、彼があそこまで検察に追い込まれたのにはバックに何らかの理由があった筈だ。

 一つには、当然自民党筋の「揺れ戻し」があったのだろうし、もう一つ考えられるのは、アメリカの存在だ。

 小沢一郎が首相になったら、彼は当然アメリカとの関係を、それまでの「従属的」なものから「対等」なものにしようとするだろう。沖縄の米軍基地だって県外移設、国外移設という措置をとったかもしれない。自衛隊の海外派兵については「国連主義」を、以前は唱えていた。日米安全保障条約の見直し、特に、同条約第6条に基づいて締結された日米地位協定というものがある。

 これは「裁判権」「原状回復義務を負わない」「将兵の地位」「電波法の適用除外」など、極めて日米の間で不平等の協定であり、特に沖縄では問題視されている協定なのだ。これって、アメリカにとっては面白くないですね。なので……。

 しかし、既に小沢一郎氏は「最早死に体」の人になってしまっているし、どう考えても自民党の圧勝は間違いないので、あとは如何にして安倍自民党の暴走を抑えるかと言う問題が大きいだろう。

 以前の自民党は極右から極左(沖縄の自民党には本当にいた)まで、その政党の中に存在するという、政党と言う名の「鵺(ぬえ)的存在」だったであり、それゆえに権力の暴走を抑えることもできたのだが、現在の自民党は完全に右翼政党になってしまい、河野太郎のようなリベラル派の数は極めて少ない。

 そんなところから、私は小渕優子さんには結構期待していたんだが、あんな古い体質の後援会長にお任せのお嬢様だったとはなあ。

 ということで、上に挙げた大前研一氏の『自民党の4つの体質』を踏まえて、今後の政治を見ていきたい。

 いずれにせよ、自民圧勝を受けてアベノミクスの化けの皮は早々にはがれるだろうから、その段階で何が起きるか、それが問題だ。

『大前研一 日本の論点 2015~16』(大前研一著/プレジデント社/2014年11月20日刊)私はKindl版で読んだが、当然紙版もある。

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