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2014年12月28日 (日)

『新文化』20104年出版界10大ニュース

 出版会唯一の専門紙『新文化』12月25日号は例年の通り『2014年 出版界10大ニュース』であります。さて今年はどんな年だったの?

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①消費増税で書店の販売環境が悪化 売上減少、いまだ「底」みえず

『取次ルートにおける出版販売金額は年間を通じて前年比5%程度の減少とみられ、昨年1兆6800億円だった販売金額は1兆5000億円台になる可能性も高い。
 今年4月からは消費税が8%になったことで、書店の販売環境はさらに悪化。依然底が見えない状況が続いている』

 とは言うものの、一方では

『電子書籍の点数は、経産省の支援事業「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ)などもあり、12月19日現在で72万点に及んでいる。スマホなどの新たなプラットフォーム向け配信点数は68万点(hon.jp調べ)。
 2013年は、神の書籍・コミックスの売上げが9878億円で前年を下回ったが、電子書籍の売上げを加えると1兆0800億円前年比0.8%増になっている。
 14年は電子書籍の売上げが1000億円を超えるとみられており、紙の書籍の落ち込み分を電子書籍が補てんするかたちとなることが予想される』

 というのだから、書店業界は苦しいかもしれないが、出版業界全体ではいい傾向だといえるのではないか。

②著作権法改正が成立 出版権、電子書籍に拡張

『ネット上の海賊版を差し止めるため、出版界は著作隣接権の創設を求めたが、経済界などの高い壁に阻まれ、出版権を電子書籍に拡張することで決着し、著作権法の改正が4月25日、参議院本会議で可決・成立した。出版界が要求した出版権の紙と電子の一体的な設定も認められず、著者と出版者の出版権設定契約が不可欠となった』

 というのは当たり前で、これまで出版契約もなしに出版活動を行ってきた業界自体がおかしいのである。

『書協や出版協などは出版契約書ヒナ型(紙・電子の一体型、紙版のみ、電子版のみ)を作成、出版協は9月29日、書協は10月15日に説明会を開いた』

 って、なんて遅れた業界なのかしら。

③大阪屋、本社売却し37億円を増資 債務超過解消で〝再生″へ

 これって、昨年の10大ニュースの『①大阪屋、楽天などの出資暗礁に 臨時株主総会は来年に持ち越し』の続編であります。今年は定時・臨時株主総会を2月、6月、10月11月の4回開催し、楽天、講談社、小学館、集英社、KADOKAWA、大日本印刷などが増資分を引き受け、160人の早期退職、大阪本社社屋を売却して債務超過を解消したというもの。

 とは言え、売上げ増はあまり期待できないので、来年のニュースではどうなるか?

「大阪屋 やっぱり会社整理」とか? 大竹さん、どうするの?

④割引サービス、消費税免税…アマゾンが話題の中心に?

『出版社の格付けや、販売データの突然の有料化、その一方でコンビニ受取りなど各種サービスを拡充するアマゾンは、年間を通じて話題の中心にあった』

 という一方で

『アマゾンほか電子書籍を海外のサーバーから配信する事業者は、消費税が免税となっている問題では、超党派の議員が公平課税の施行前倒しに前向きな姿勢を示した』

 という話題も提供した。

⑤超人気!キャラクター「妖怪ウォッチ」 800億円市場創出!社会現象に

『小学館の「妖怪ウォッチ」が大ヒットし、社会現象になった。ドラえもん、ポケモンに続く人気キャラクターに育った。その市場規模は800億円以上、関連商品は1000点超となり、いまも売れ続けている』

 う~ん、相変わらずキャラクター作りのうまい小学館だなあ。

⑥文具・カフェ・雑貨…書店複合化進む 取次各社、新業態に取り組む

『出版社や取次各社が「書店マージンの向上」に様々な施策を打ち出すのと並行して、書店の複合化が進んだ。主要な書店を中心に「文具・雑貨」「カフェ」「コンビニ」を併設する新規出店、リニューアルが相次ぎ、収益性の高い店づくりに挑んでいる』

 まあ、基本的に収益性の向上というのは、小売店なら当然皆考えていることで、やっと書店も自分で考えることが出来るようになった(ただし、未だに一部の書店だけ)ということなのだろう。まだまだ、複合化・新業態はこんなもんじゃないという気がするが……。

⑦KADOKAWAとドワンゴが経営統合 ネットから書店に送客

『KADOKAWAとドワンゴが経営統合し10月1日、㈱KADOKAWA・DWANGOが誕生した。
 昨年10月には出版社10社を統合して社名も変更。今年はドワンゴとの統合を果たし、日本発の「コンテンツプラットフォーム」の構築に向けて、アクションを起こしている』

 う~ん、保守的な日本の出版業界の中では動きの速い角川歴彦さんだが、本当のこと言うと、この程度の合従連衡は他の業界では当たり前のとこ。まあ、変な話、こんなことが10大ニュースになるくらい、日本の出版業界は遅れている、ってことなのかも知れない。

⑧ミリオンセラー、今年は1点のみ 文芸書、トップ20に4点

『昨年の豊作から一転、今年のミリオンセラーはアスコム『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』の1点のみだった、。文芸書が振るわず、日販・トーハンの年間ランキングでトップ20入りしたのは和田竜『村上海賊の娘』(新潮社)や村上春樹『女のいない男たち』(文藝春秋)など4点。
 一方、中国・韓国バッシングの本が多く刊行され、ベストセラ-にも』

 まあ、ミリオンセラーに文芸書が入らないというのも、その年、その年ごとの作家の活動次第だからしょがないだろう。問題は、反中・反韓本の多さだ。別に、中国や韓国で「反日」の動きが多いからって言って、別に日本がそれに一対一対応して反中・反韓本を出さなくってもいいと思う。もっと、「大人の国」としての対応をすべきだ。反中・反韓本が売れるからって、それに乗るのはどうかな。まったく浅薄極まる話だ。

⑨特定秘密保護法が12月10日施行 署・雑協が廃止訴える

『国民の「知る権利」や「報道の自由」を損なう怖れから、出版界が反対の声を挙げ続けた特定秘密保護法が12月10日、施行された。審議時間の短さや対象範囲のあいまいさなど多くの問題点が指摘されている』

 まあ、安倍晋三首相の右翼的・保守的傾向は分かりやすくていいのだけれども、この人の心境からすると、じゃあ特定秘密保護法とか集団的自衛権とかを発動はできないだろう。なにしろ、内部進学で成蹊大のお坊ちゃんだぜ、そんな命を懸けた決定なんかできないくせに、見栄だけでやっている、って感じなんだけれどもな。

⑩「料理レシピ本大賞」創設 主婦と生活社がダブル大賞

『書店発の「書店大賞」が全国各地で盛り上がっているなかで、今年は書店員有志と取次各社が実行委員会を組織して「料理レシピ本 in Japan」大賞が創設された。これまで小説など文芸書分野で書店賞をつくる動きはあったが、実用書部門では初めて』

 というのも、実用書では「著者」というのは、あくまでも編集者の企画にあわせて「本を書いた」というだけで、著者としては尊敬されないものだったからだ。その辺が、自分で企画して書く文芸書との違いがある。

 とは言うものの、書店員が今まで以上に注目の的になることはいいことだと思う。「出版界」というのは、出版社の人間だけじゃなくて、出版社、印刷会社、製本会社、広告会社、取次会社、運送会社、書店など多くの人たちで作られる業界なのだからね。特に末端の、ということは一番ユーザーに近いところにいる書店員に焦点があたるのはいいことだ。

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