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2014年11月12日 (水)

『稼ぐ力』というよりは「自分で新しい仕事を作り出す力」だな

 一昨日に続き、今日は『Hitachi Innovation Forum 2014で『グローバル競争の考え方、日本企業の戦い方』の講演を行った大前研一氏の著書の紹介。

Photo_3『稼ぐ力 仕事がなくなる時代の新しい働き方』/小学館/2014年6月6日刊)

 取り敢えず本書からの抜き書きを

『「自立して生きていく」という意識・志向は、今後の日本のビジネスパーソンの仕事を考える上で、極めて重要なキーワードの一つではないかと思う』

 という、要はサラリーマンだって会社からは自立した存在として自らを捉えて、自分の仕事とは何かということを考えていかなければならばない、というある意味では当たり前のことなのだけれども、今までの大企業に勤めるサラリーマンがあまり意識していなかったことを、もう一度考え直そうよということのである。

 『硬直化した社会においては個人の力が変革のカギとなるのである』

 これも会社からは自立した存在になりなさいという意味。社会の変革は企業や団体ではなく、あくまでも個人ベースだということ。

 で、その為に必要なことは……

 『一つは「ハードスキル」だ。具体的には会計、財務、マーケティング理論、統計学などビジネスで必要とされる〝道具〟である』

 『もう一つは「ソフトスキル」だ。前出の三つの問いがまさにそれであり、民族・国籍・文化・言語・宗教の違う人たちとコミュニケーションをとりながら、ビジネスを円滑に進める能力を指し、もちろん英語力が前提となる』

 そう、グローバル言語としての「英語」が大事だということ。ただし、ここでいう「英語」とはアメリカ人やイギリス人が、アメリカ本国やイギリス本国で喋っている「英語」ではなく、まさに「グローバル言語としての英語」であるということ。

 つまりは、その英語は「グロービッシュ」で充分ということなのだ。というか、むしろそうした英語の方が現在は主流であり、アメリカン・イングリッシュやクィーンズ・イングリッシュはむしろその国でしか通用しない「傍流語」なのだ。

 そして、多分そうしたグローバル英語は、アメリカやイギリスで働くことよりも、アジアなどで働くことでより一層磨かれるのであろう。当然、ヨーロッパもその選択肢には入るが、これから我が国のサラリーマンが目指すのはアジアだろう。

 これから経済離陸をはたすアジア諸国には沢山の可能性があり、そこで培ったアジアの人たちとの友情が、今後の日本にとっては重要なものになるだろう。

 以下はもう言わずもがなですね。

 『自動化が進んで人手をかけてやっていた作業が必要なくなったり、人材採用がグローバル化する中で業務が外国人に置き換わったり、IT化やデジタル化によって事業や産業そのものが〝突然死〟したりする。そうした予測に危機感を募らせているサラリーマンも少なくないだろうが、それは発想が逆である。もともと仕事というのは「自分で見つける」ものだからだ』

 『従来の仕事がなくなるなら、それに代わってこれから必要とされる仕事を見いだし、自分で仕事を創っていく──そういう発想こそが、求められているのである』

 『今や「いつでも・どこでも・誰でも」つながるユビキタスの進展により、「テレワーク」(会社から離れた場所〈tele〉で働く〈work〉という意味の造語)や「ノマド(遊牧民)ワーキング」と呼ばれる新しいワークスタイルが日本でも広がりつつある。仕事をする時間や場所が制約されないとなれば、時給や出退勤という基準もなくなる』

 『これからのホワイトカラーは「時間ではなく、仕事で縛る」──これは、単に労働慣習の問題ではない。日本企業と社員の死活問題なのだ』

 要は「稼ぐ力」とは、会社から与えられた仕事ではなく、自ら作り出した仕事を自ら行っていくことによって、自ら作り出した仕事ということなのだ。これはサラリーマンであっても必要なことだ。私のように出版社にいた人間にとってはとにかく「企画」が第一である。編集職であり営業職であれ、新企画や新しい営業の方法を考え出せない人間は単純に「使えない奴」である。当然、自分で考え出した企画は自分で担当して行うのであるから、常に「自分の仕事は自分で考え出して作る」という訓練を行ってきた。

 ところがどうも大企業というのはそうではないようですね。

 基本的に先輩社員がやってきた「仕事」があって、なおかつその仕事の「やり方」があって、後輩はその先輩の「仕事のやり方」をトレースしなければいけない、というような暗黙の社内ルールがあって……、そんな会社じゃイノベーションなんて起こせないですね。

 会社というのは常にイノベーションを起こし続けていかないと、その瞬間から落ち始めるのであります。

 常に変化をしていくことによって、始めてそれまでの状態を維持できるのです。

 誰ですか? そんな社会に「先輩のやり方を墨守せよ」なんて敗北の思想を植え付けたのは。「団塊の世代」? あるいは「団塊ジュニア」? 織田信長だって、豊臣秀吉だって、徳川家康だって、それまでの戦の定石を無視して新しい戦い方を実践したから天下を獲れたのです。それまでの戦の常識にとらわれた浅井長政、柴田勝家や明智光秀、そして石田光成は負けてしまった。

 まあ、それを含めて大企業病と言ってしまえば言えないことはないのだが、それが中小企業にまではびこってしまったというのが、いまや最大の日本の課題なんだろうなあ。

『稼ぐ力 仕事がなくなる時代の新しい働き方』/小学館/2014年6月6日刊)紙版は2013年11月5日刊

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