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2014年11月19日 (水)

『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』じゃなくて、徳川総理大臣だよ

 どうやって「9勝1敗」を決めたのかは分からないが、なんでそこまでして自分の国とよその国を「優勝劣敗」で分けなければいけないのか? ということがよくわからない。

 まあ、編集者がつけたタイトルなのかもしれないが。

Photo_2『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』(川口マーン恵美著/講談社+α新書/2014年10月1日刊)

 結局、こう言うことなんでしょう。

『日本の良さが見える理由──それはおそらく、私が年をとったこともある。若いときのように、異文化と接しているのが楽しく、刺激的であるという時期は過ぎた。しかし、年をとることによって見えてくるものもある。神話から繫がる日本の歴史。争わず、穏やかに、時代を紡いできた知恵と手腕。「和を以て貴しと為し、忤ふること無きを宗とせよ」という聖徳太子の「十七条憲法」は、いまも私たちの心のなかに生きている。それらすべてが、日本という国の奥深さを作っているのである』

川口マローン恵美さんがあげたヨーロッパの問題点は、章題で送っていくと次の通り。

第1章 泥棒大国ヨーロッパ

第2章 エアロビのできないドイツ人<>

第3章 不便をこよなく愛するノルウェー人

第4章 スペインの闘牛と日本のイルカ漁

第5章 ケルンの地下鉄建設と池袋の道路建設

第6章 日本の百倍ひどいヨーロッパ食品偽装

第7章 日本的になったドイツの宗教事情

第8章 歴史の忘却の仕方――ヨーロッパとアジア

第9章 奴隷制度がヨーロッパに残した「遺産」

第10章 歌舞伎と瀕死のオペラを比べて

第11章 同性愛者が英雄になるヨーロッパ

第12章 「移民大国」か「難民地獄」か

終 章 劣化するウィーン・パリ・フランクフルトvs.進化する東京

 これだけ、自ら住んでいるドイツの悪口を書けるもんだとも思うが、多分、それは逆に自分が住んでいるが故に見えてくる問題点を挙げるとこうなります、でも、私はヨーロッパ(ドイツ/シュトゥットガルト)に住み続けます。という宣言みたいなものだ、と考えればそれはそれで頷けるものがある。

 要は、人は自分の住んでいる所に対して常に文句を言い続けるものなのだが、でも、それはその自ら住んでいる場所に対する愛情の表現みたいなもので、結局、その人はずっとその場所に居続けるのだろうな、ということである。

面白いのはEUに関する記述である。

『今のEUにつながった最初の共同体であるEECの基本条約が、ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの六ヵ国の間で締結されたのは一九五七年だったが、それがローマで調印されたのは偶然とは思えない』

『ヨーロッパ人の心のなかには、未だ無意識的にローマ帝国がある。パクス・ロマーナこそ、EUの最終目的なのだろう』

 それが、EUの中の問題国でありながら悠然と構えているイタリアに言及すると、こういうことになる。

『それでもイタリア人は、経済も政治も破綻危機の混沌の国に暮らしながら、当然のように、優雅にドイツ人を見おろしている。そしてローマには皇帝こそいなくなったが、今でも法王が、世界の一二億のカトリック教会の信者を従えて君臨している』

なるほどなあ、そういうことだったのか。つまり、EUの中でイタリアやスペイン、ギリシアあたりは最早国家経済が殆ど破綻しているにも関わらず、悠然と構えていられるっていうのは、私はそこはやっぱりラテン人気質でしょうと考えていたのだが、そのバックボーンに「ローマ帝国」があった、というのはちょっと目を覚まさせられた考え方だ。まあ、結局はヨーロッパの歴史って「ローマ帝国」まで遡っちゃうのね。

 そういえば、神聖ローマ帝国で君臨したハプスブルグ家が現在も「ハプスブルク=ロートリンゲン家」として残っているらしく、EU議会の議員をやっているらしい。

 すごいなこの辺。徳川家の末裔が国会議員やっているようなものではないですか。やらんのかなあ日本の徳川さんは……。ついでに豊臣さんとか、織田さん(ああ、スケート選手ではいましたがね)なんかも出てきて、先祖の遺恨を今なら選挙で晴らすなんてことをしてくれたら面白いのになあ。

 徳川首相とか、織田首相とか、豊臣総理大臣とか、ああ、ついでに今はやりの「黒田官房長官」なんてのもいてもいいか。そうなれば衆議院選挙ももうちょっと面白くなって、投票率も上がるんじゃないかしら。自民党でも民主党でも社民党でも共産党でも維新の会でも、どこでもいいからそういう面白い候補者を探してほしいな。

 投票率を上げるためにも、ね。

『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』(川口マーン恵美著/講談社+α新書/2014年10月1日刊)

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