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2014年11月17日 (月)

『働かないオジサンになる人、ならない人』ま、別に「働かないオジサン」だっていいじゃないかよ

 本書を読んで最初に考えたことは、果たして私の50歳からの会社人間時代は「働かなかったオジサン」だったのか、「働くオジサン」だったのかということ。

Photo_2人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(楠木新著/東洋経済新報社/2014年8月1日電子版刊)

「働かないオジサン」にもいくつかのタイプがあるようだ。

 ひとつが「意欲が感じられないオジサン」である。

『ある不動産会社のリフォーム部門に在籍する20代の社員Aさんは、50代の男性社員とペアで営業活動を行っている。そのオジサンは時間にルーズで、アポイントメントの時間に遅れてくることすらある。
 顧客を前にして、相手の要望を引き出すのも、リフォームのメリットを説明するのも、すべてAさんの役割だ。オジサンは横にいて、ただうなずくだけ。若手社員の間では、課内に3人いるオジサンを「うなずきトリオ」と揶揄しているという。
 会社に戻ってからの顧客情報の整理、活動報告書の作成、上司である課長への報告もすべてAさんが担当している。以前は、課長への報告はそのオジサンに依頼していたが、課長に「君から直接報告してほしい」とやんわりと指示された。
 会社のルールでは、顧客のニーズにきめ細かく対応するために、複数人で訪問することになっている。しかしAさんはすべて一人でやったほうがスムーズに仕事が進められると感じている。
 オジサンの席はAさんの隣なので、彼のパソコンの画面が目に入ってくることがある。自分の関心のあるメールしか開かないらしい。そういえば重要な連携事項を知らないことがたまにある』

 もう一つは「すぐにスネる評論家型オジサン」。

『会議の席上、つねに批判的な立場から課題を指摘してばかりのオジサンのことを嘆いているのは、流通系企業の若手社員Bさんだ。
 55歳で役職定年を迎えたそのオジサンは、かつては出世コースに乗っていたので、会議では全社的な視点からポイントを突いた議論を展開する。とにかく週に一度の会議で自説を展開することが生きがいのようである。しかし自らは決して動こうとはしないので、結局は指摘された課題の分だけ、Bさんたち若手社員の余分な仕事が増えることになる。
 顧客先に向かうときにも、直前にあれこれ資料を要求したり、指示が飛び出してくるので困ることが多いという。
 またそのオジサンは、総務担当のBさんに対して「俺はそんな話は聞いていない!」とスネることもたびたびだ。オジサンはいつも定時に帰るので、スケジュールの連絡などが漏れることがある。Bさんもそれは自分が悪いとは思っているが、自分に対する言い方があまりにも上から目線なので、「あなたはいったい何様だ」と感じることがあるという。そのオジサンにとって重要とは思えない連絡なのに、なぜそんなに怒るのか、Bさんには理解できない』

 更に「定年前なのに嘱託気分のオジサン」というのもある。

『50代半ばのオジサンの無責任さに困っていると言うのは、服飾メーカーの管理部門で働くDさんだ。
 そのオジサンは、2年前までは別の課の課長だったが、今はラインの管理者ではなく、在庫管理を任されたスタッフ職(部長代理)になった。
 課長時代は、他部門と調整する仕事も厭わずまじめにこなしていたが、ラインから外れたとたん、急にやる気が低下して、自分からは積極的に動かなくなった。
 給与は下がったとはいえ、役職者なので、会社は在庫管理についての権限を与えている。販売部門や経理部門と連携しながら、仕事を進める立場ではあるが、自分では決めずに、上司や部下に決定をゆだねてしまうことが多い。また在庫管理のことが案件にのぼっている会議でも、ほとんど発言することがない。
 そのオジサンは、周囲のことを気にしているようだが、それが行動に結びつかない。彼は口には出さないが、課長職からスタッフ職に回された異動に対する不満があるのだと、Dさんは思っている』

 最後は「仕事のフリがうまいオジサン」だ。

『オジサンたちが集団で行動しているのが嫌だというのは、あるインフラ系企業に勤める女性社員Eさんだ。
 自分たちが忙しく働いているのに、管理部にいるオジサンたちは、11時50分には昼食に出向き、社内に戻るのはいつも1時15分。Eさんは以前、彼らとの昼食に同席したことがある。プロ野球の結果か、前日のテレビニュースで報道された話題ばかりで、誰もが知っていることを話して何が面白いのか、不思議でならなかったそうだ。
 彼らは営業所回りと称してよく外出する。普段は、どこで何をしているのかわからない。しかし、本部から部長が来店するときには必ず社内にいて、自分の仕事ぶりをアピールする。部長のスケジュールだけは、きちんとつかんでいるのだ。仕事をするフリだけは上手だと、Eさんは感心するという』

 う~ん、こういうオジサンでは、私はなかったな~と一安心。え? 多分、大丈夫だった筈。

 しかし、こうした「働かないオジサン」が何故生まれるのか。「窓際族」ではないのだ。「窓際族」なら、正々堂々と「働かないオジサン」をやっていたのだが、そうではない「働くフリをして働かないオジサン」なのだ。

 こうした「働かないオジサン」が何故生まれるのかというと「毎年の新卒一括採用とピラミッド型の会社組織である」というのだ。

 だとしたら、「働かないオジサン」になるのも一理あるわけで、それは日本のサラリーマン社会では当然の如くにして生まれてくるわけだ。

 勿論、そんな日本的な企業にいても「働かないオジサン」にならない方法もあるわけで、それを楠木氏は「こころの定年」にきちんと向かい合えというのだ。

 この「こころの定年」とは「誰の役に立っているのかわからない」「成長している実感が得られない」「このまま時間が過ぎ去っていいものだろうか」という発言に集約できる心持ちのようだ。要は自分に対する過大評価とアセリですな。

 しかし、そんなことは当たり前で、つまり自分の存在は「誰の役にも立っていない」し、いい年をして「成長」もないだろうし、つまり「このまま時間が過ぎ去っていい」のである。

 あ、そうか。だから私は「働かないオジサン」にならないですんだのか。

 なるほどなあ。

 でも、そういうもんなんだろうか?

人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(楠木新著/東洋経済新報社/2014年8月1日電子版刊)

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