フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 大学ラクロス・立教大シーズン終了……とはいかなかった | トップページ | 「急傾斜地崩壊危険箇所一覧表」というのがある »

2014年10月 6日 (月)

マッサン流「大人酒の目利き」はニッカウィスキーを飲みたくなる本なのである

 まあ、確かに連続テレビ小説『マッサン』を見て買った本です。単なるミーハーです。でも、いじゃないか、この機会にサントリーとニッカの関係を見ておくのもね。

 ま、確かにミーハーではあるな。

Photo『マッサン流「大人酒の目利き」』(野田浩史著/講談社+α新書/2014年8月20日刊)

 著者の野田浩文氏は北海道生まれでオーセントホテル小樽に開業時からバーテンダーとして携わった人。小樽と余市はすぐ隣の街なので、そんな意味ではニッカウィスキーの祖、竹鶴政孝には昔から憧れというか親近感を持っていたわけだ。2013年には「竹鶴アンバサダー・オブ・ザ・イヤー」というものに選ばれたそうだ。この「竹鶴アンバサダー・オブ・ザ・イヤー」というものがなんだかよくわからないが、要はニッカの竹鶴氏の考えかを良く理解して、なおかつそれを広めようとしている人の中から選ばれるひとなんだろうなあ、とういうことは分かる。

 そんな野田氏に担当編集者が「竹鶴政孝がご健在で、野田さんのいるキャプテンズ・バーにいらしたらどうしますか?」という問いを出したそうだ。

 そんな質問をする編集者も編集者だが、それに応える野田氏も野田氏だ。普通のバーテンダーなら「いやあ、そんなこと考えられないですよ」と逃げてしまうところだが、キチンと応えているところが野田氏らしい。

『1杯目「『余市12年』のお湯割り 南部鉄瓶仕込み」
「シングルモルト余市12年」に、おいしい小樽の水と塩を少々。
 水を鉄瓶で温め、いい人肌加減の頃合いを見計らいウィスキーを少々加える。塩をひとつまみ入れ、いい塩梅に仕上げて、茶碗に注ぐ。塩はウィスキーとお湯のつなぎになります』

 う~ん、最初に「お湯割り」が出てきたか。ウィスキーの一番良い飲み方は「ストレート」だと思っていたのだが、そうではないのだなあ。

『2杯目「『スーパーニッカ』の水割り」
 美しいグラスに、磨き上げた氷を2つ入れてバースプーンでかき混ぜて一気に冷やします。そしてグラスが氷に近い温度になるまで冷えたら氷を1つ抜く。このとき氷は表面がうっすら溶けています。これを「泣きの氷」といい、アルコールを混ざるのにベストの状態になって、酒の味を邪魔せず、まろやかに仕上げることができるんです』

 う~ん、スーパニッカのボトルの形は竹鶴政孝の妻、リタのイメージに一番近いものなのだそうだ。つまり『リタの涙を表している「涙型のボトル」』なのだという。なので、竹鶴政孝が一番愛した妻リタの姿をイメージしてスーパーニッカなのか。スーパーニッカというのは、サントリーのオールド(ダルマ)みたいに、ウィスキーを一般化させるために作った、そんな汎用ウィスキーなのかと思ったのだが、そうではなくてニッカにはニッカなりの、いろいろな歴史があった訳なのだなあ。

『3杯目「『ブラックニッカ クリアブレンド』ベースもの『ノスタルジア 郷愁』」
 これは冬寒い小樽の粉雪。カクテルグラスを冷凍庫に入れて、冷やっとした霜をつける。その上に粉砂糖をシノワという漉し器にかけてぱらぱらと振る。グラスの外側が真っ白に雪化粧されるわけです。
 ベースは政孝に敬意を表してニッカの「ブラックニッカ クリアブレンド」。それにエスプレッソとチョコレートバニラリキュールを合わせてシェイク。そして仕上げに生クリームをふわっと浮かせるんですが、口にすると上唇にシルクのような生クリームがつく。淡雪です。
 そして最後にカクテルを飲み干そうとしても、淡雪はグラスに残り、飲み干せない。それでなごり雪』

 う~~~~ん、そうきたか。

 ジンやウォッカなんかがベースのカクテルはいろいろあるし、それにまつわうエピソードなんかも多い。例えば、イギリスの首相チャーチルが好んだドライマティーニはジンストレートを飲みながらベルモットのボトルを睨みつけるというのが、チャーチル風エキストラ・ドライ・マティーニだったりとか、日本海外記者クラブのメインバーの倉庫でジンとベルモットの空き瓶の数を数えて正確な「エキストラ・ドライ・マティーニ」の分量のあり方なんてのを調べたなんていう、まあ、どうでもよいことを調べた人がいたなんていう位、ジンに関してはいろいろ日本人でも知っていることは多い。ああ、007ジェームス・ボンドはウォッカ・ベースのマティーニがお好みだったとかね。

 でもウィスキー・ベースでもこれだけいろいろなカクテルがあるんだなあ。

 とここまで書いてきてちょっと気になることが湧いてきた。

 だって、この本はバーテンダーが書いた本でしょ。ということは、やはりカクテルを売り込まなきゃ、バーテンダーの立場がない、っていうか、それそれのウィスキーのことだけを語ってしまっていては、それはそのウィスキーに関する薀蓄だけに終わってしまって、そこから何かが発展することはない。

 そうか、だからバーテンダーとしては、竹鶴政孝に敬意を表しつつも、そこはバーテンダーの意地としてカクテルを薦める訳なのだな。

 そう、やっぱりウィスキーはそのまま飲む「ストレート」が一番美味しいのだ。

 もう一つ下がって、「オン・ザ・ロック」かな。

 更に下がって「水割り」なんだが、日本の(それも銀座風の)水割りじゃなくって、基本的には水割りには氷を入れなくて、ウィスキーと水を1対1にして飲むのがスコットランド風だっていうことを聞いたことがあるんだけれども……。

 さて、NHKドラマ『マッサン』はどんな展開を見せるのかは分からない。

 サントリーと「喧嘩別れ」をしてニッカを作ったという風に昔は信じていたのだけれども、そうじゃなくて、単に寿屋(サントリーの前身)とは普通に10年契約で入社しただけで、10年後にそれこそ普通に退社しただけなんだということも、この本で分かったこと。

 まあ、鳥井信治郎がその商売人感覚で山崎に蒸留所を作らせたのに代わって、竹鶴政孝が北海道の余市に蒸留所を作りたかっただけなんだということが分かる。

 まあ、たしかに山崎よりは余市の方がスコットランドの気候には近いということは、緯度を見ただけでもわかる。

 ようは、「こだわり」をどこにおくのかという問題なんだろう。

 ということで、いまや「竹鶴」を呑みながらブログを書いています。

Photo

 竹鶴だっ。

 おいしいよ。
 

『マッサン流「大人酒の目利き」』(野田浩史著/講談社+α新書/2014年8月20日刊)さすがに講談社。もう、ちゃんと電子化されているんだ。

« 大学ラクロス・立教大シーズン終了……とはいかなかった | トップページ | 「急傾斜地崩壊危険箇所一覧表」というのがある »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/60422609

この記事へのトラックバック一覧です: マッサン流「大人酒の目利き」はニッカウィスキーを飲みたくなる本なのである:

« 大学ラクロス・立教大シーズン終了……とはいかなかった | トップページ | 「急傾斜地崩壊危険箇所一覧表」というのがある »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?