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2014年9月 6日 (土)

『星降る夜は社畜を殴れ』って。ライトノベルの割には普通なんだ

 角川お得意のライトノベルの世界にも「社畜」モノがあったとはね。

 勿論、扱いはあくまでも「ライトノベル的」ファンタジーですがね。

 でも言っていることはマトモ。

Photo_4『星降る夜は社畜を殴れ』(高橋祐一著/角川スニーカー文庫/2014年8月1日刊)

 本作は第19回スニーカー大賞特別賞受賞作であり、高橋氏のデビュー作である。勿論、定時退社をして書いたのだろう。

 主人公は立花アキト

『趣味はゲームと漫画。好きな食べ物は焼きとうもろこし。好きな言葉は『自由奔放』と『勇気凛凛』。勉強よりも身体を動かすことの方が好きで、足の速さにはわりと自信がある。まあごく普通の17歳だ。ちょっと他人と違うのは、とある事情で高校を中退して、四月からこの『ワクワクフーズ』株式会社総務部総務課で正社員として働いているという点かな』

 対する「敵キャラ」は

『四十代後半で黒縁眼鏡にバーコード頭のおっさん、田中係長だ。趣味はゴルフと接待麻雀、好きな食べ物は弊社の特製ラーメン『ワクワク漆黒中華』。好きな言葉は『滅私奉公』と『自己犠牲』。労働法を無視して他人にサービス残業を強いるのが何よりも好きで、すでに二十人以上の新入社員をうつ病・過労自殺寸前の退職にまで追い込んでいる。総務課四天王の一人で、人呼んで『法令破り(コンプライアンス・ブレイカー)』の田中。凄腕の社畜として鳴らしている』

 そして立花アキトを助けるのは

『彼女の名は神楽レイラ。涼しげな美貌と冷静沈着な性格から、通称は『クールさん』。趣味は女子社員への声かけと最速での定時退社。好きな食べ物はパルメザンチーズとビターチョコ。好きな言葉は『花鳥風月』と『才色兼備』。入社二年目になる19歳で、何かと失敗ばかりなオレをいつも助けてくれる。総務部の"反社畜″派のエース的存在。『光速』の異名を持ち有給を自在に活用する高貴なる定時帰宅者だ』

 という、とにかく分かりやすいキャラ設定。

 取り敢えず立花アキトの当面の敵キャラは田中係長なのだが、所詮は総務課四天王の末席を汚す『四天王の面汚し』『四天王の中では一番の小者』、最後はアキトが勝ってしまうのはお約束の展開。

 アキトが繰り出す『帰宅超特急(ゴーホム・エクスプレス)』『帰宅超航空(ゴーホーム・エアライン)』『帰宅超新星(ゴーホーム・スーパーノヴァ)』などに対して、田中係長たちが繰り出す『漆黒の業務命令(ブラック・コード)』『拉麺螺旋迷宮(ラーメンスパイラル)』『社畜の超音速衝撃波(シャチックブーム)』『奴隷の鎖自慢(ワンダフル・チェイン)』なんていう、いかにもなライトノベルらしい技の数々ではあるけれども

『ダメな組合の特徴その一、自分たちだけがよければそれでいいという正社員クラブ』

『ダメな組合の特徴その二、管理職いいなりの御用組合』

『ダメな組合の特徴その三、前例主義と教条主義』

『ダメな組合の特徴その四、屁理屈だけは立派』

 とか

『自分のスキルや業績に誇ることがないから、「俺はこんなに残業したぞ!」と意味のないことで威張る。他人への劣等感が強いから、無駄に他人のあら捜しをしたり攻撃的になる。しんどい仕事を延々とこなすのがつらいから、他人にもそれを強要する。幸福になる手段が分からないから、不幸を他人に押しつける……。社畜というのは、そんなタイプの方が実は多いのだ』

 とか

『「仕事のできない人間が、自分だけ定時で帰りますなどといっても、誰も納得しないだろう? でも、誰よりも仕事をテキパキと手際よくこなす『デキる社員』が、キッチリ定時で帰っていたらどうだろう? みんな、自分も同じように仕事を早く終わらせて早く帰ろうと思うんじゃないかな。だから僕は、他の誰よりもできる人間を目指す」というクールさんは、超人的なペースで自分の仕事を片付けて、ついでに出来の悪い後輩の仕事まで手伝ってくれる。この総務課でクールさんに匹敵する事務処理能力の持ち主っていったら、工藤課長くらいのものじゃないかな』

 とか、まあまともなことも言っているのだから、私のようなライトノベル嫌いにも読めるようにはなっている。

 しかし、物語の最後、『流星の帰宅者』とか、次代の『働き手を照らす星(スターライト)』との呼び声も高いという立花アキトの前に現れた謎の少女。

 立花アキト危うし……って、どういう展開やねん。

 まあ、続編に乞うご期待というところなんだろうな。

『星降る夜は社畜を殴れ』(高橋祐一著/角川スニーカー文庫/2014年8月1日刊)紙版・電子版同時刊行とは、偉いぞKADOKAWA!

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