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« 『やっぱ月帰るわ、私。』って、やっぱり女の子の自己中心ナルシシズム | トップページ | tsunokenの自転車記VOL.1 2014/8/24はパレスサイクリング »

2014年8月24日 (日)

『0円で空き家をもらって東京脱出!』だけじゃあ、まだ漫画家としてはダメなんじゃないか?

 広島県の尾道市って言えば、大林宜彦の「尾道三部作」や小津安二郎の『東京物語』で知っている、瀬戸内の風光明媚な街という感じだったのだが、そうか、こういう街にも「過疎化」という波が押し寄せていたのだな。

0『0円で空き家をもらって東京脱出!』(つるけんたろう著/朝日新聞出版/2014年8月30日刊)

 つまり、漫画家のつるけんたろう氏が阿蘇出身でいながら、阿蘇には戻らず何故尾道に行ってしまったのかはわからないが、まあ、基本的に漫画家みたいなフリーの仕事をしている人が東京を離れて地方に移住するというのは分からないではない。今や、別に漫画原稿もデータ入稿だしね。

 しかし、0円で手に入れた住宅兼仕事場ではあるが、それは当然自分でそのように直さなければならないという訳で、それこそ左官仕事から大工仕事まで自分でやらなければならないといことなのである。

280pxonomichi_senkojishinmichi01n38尾道の街並み(Wikipediaより)

 基本的に今でも200万円以下の収入しかない「売れない漫画家」であるつる氏ではあるが、そんな生活費のかからないところにいる限りは問題はないのであろう。しかし、大きな問題は、「漫画に費やす時間」がどんどん「自分が暮らす環境」作りに費やされてしまうという問題ではないのか?

 だって、今のところ、そんな自分が参加している「NPO法人尾道再生プロジェクト」に係わっている間はいいけれども、その関係もいずれ当たり前になっていくんだろう。となると、基本的な漫画作家としてのネタ収集はどうなるのだろうか、という疑問が起こる。

 今のままでコミック・エッセイを「尾道再生プロジェクト」と続けるということであればいいのだけれども、そうであればつる氏の漫画もそれだけの地域的な存在になってしまうだろう。別に、地域的な漫画があっていけないというつもりもないのだが、しかし、こうやって全国的に売れてしまった後ではどうなるのであろうか。

 つる氏に漫画の才能があるのかどうかは分からない。はっきり言って、絵の才能はあまり「上手い」というレベルではないと言っていいだろう。まあ、取り敢えず「絵付きのエッセイ」を描けるだけの才能はある。しかし、そんなに絵がうまいわけでもないつる氏にとっては、基本的にはこの「絵付きのエッセイ」で行くしかないんだろうな。

 でもまあ、取り敢えずは「売れた」からいいのかな。

 で、日本中に今、この尾道みたいな「中古建物で誰も住まない」物件が増えているようだ。

 つまり、そこで建物を壊してしまうと、固定資産税やら都市計画税やらの税率が変わってしまって(つまり「住居」であれば多少の優遇策があるのだが、土地だけになってしまうと税金が上がってしまって)、建物を壊すことができなくなってしまっている住居が東京でも増えているようなのだ。

 それは当然、地方都市でも増えている訳で、特にこの広島県尾道市では坂道が多いという地勢の問題もあり、下水道もなくて、家を捨てて外の町に移転してしまう人たちが多いそうだ。で、そこでNPO法人尾道再生プロジェクトみたいな人たちがいて、逆に外から尾道に人を呼び込もうという動きがあるんだろう。

 こうした地方都市の動きは別に尾道市だけではなくて、様々な地域で行われているらしい。

 高知県高知市に移住したイケダハヤト氏の例にもあるように、別に、東京に居なくてもネット環境さえあれば日本中どこでも仕事ができる人(フリーランサー)はいる訳で、彼らが東京以外のところに自らの仕事場を作ることには何の問題もないだろう。

 ただ、問題は「東京にいないことによる題材収集」の低下である。

 ポイントは、そのブロガーなり、漫画家がどんなネタを自身のブログや漫画のネタにするかという問題であり、そのネタが一般の人がどれだけ興味を持つかということなのだ。

 今回の作品で言っちゃえば問題は、つる氏の「尾道ネタ」がいつまで続くかということなのだ。

 まあ、あと数年は持つとしても、その後にはどうするだろう。いつまでも「尾道ネタ」は続かないだろうし、でも続けるとしたら今後は完全に「尾道作家」になってしまって、全国区からは相手にされない作家になるだろう。

 なんか、そんな「地元籠り」がしてしまいそうな尾道という街に行ってしまったよそ者作家がどうなろうと私の知ったことではないのかも知れないが、何か気になる作家ではあります。

 次は尾道ネタからは離れろよ! 別に「尾道」だけがネタではないだろう。

『0円で空き家をもらって東京脱出!』(つるけんたろう著/朝日新聞出版/2014年8月30日刊)

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コメント

ふ~ん。スゲェ上から目線やねぇ( ・ε・)
つぅか、あんたは、つるけんの何知ってんの?
直接会って話し込んだ事あんのか?(`Д´≡`Д´)??
もし、そうじゃなくてこんな批評してんだったらとんだ評論家かぶれだ!!Σ( ̄□ ̄;)

こんなん書くんじゃったらちゃんと取材しろってえの!(#`皿´)

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