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2014年7月 2日 (水)

『珍夜特急』って、変なタイトルだなあ

 もりぞお氏の『電子書籍を売る方法』をKindleストアで検索していた時に出てきた本のタイトルが、この『珍夜特急』である。

 タイトルは勿論、沢木耕太郎氏の『深夜特急』のモジリである。

 そんな変なタイトルなので、あまり期待せずに「どんなもんかなあ」という気分で、取り敢えず第1巻だけでも読んでみようかな、と思ったのだが……。

Photo『珍夜特急』(クロサワコウタロウ著/クロサワレタリング/2014年4月15日刊)

『こうして年が明けると、手元には満杯のバイク用ボストンバッグと、成田発カルカッタ行きのビーマンバングラデイッシュ便のバウチャーだけが残る。他にはCITIBANKに預けてある汗と涙の結晶250万円』

 これだけを持ってクロサワ氏は『自身が日本から送ったバイクで、カルカッタからヨーロッパのポルトガルまで、単独ユーラシア大陸を横断するという崇高な使命を帯びて』旅だったわけである。ところが『航空機の乗り換えというものが、実際どういう手続きによって行われるものかもよくわからない私は、革のライダーズジャケットとバイク用のボストンバッグという井出達で、落ち着きなく辺りをうろつく』というレベルの海外旅行経験者でしかなく、なおかつ『せめて英語力にもう少し自信があれば、そんな不安はすぐ解決できたはずだった』というレベルの英語力しかなかったわけだ。

 それまでのクロサワ氏の海外旅行経験は友人とタイに行った一回限りであり、その時に「果たして本当にここからあの夕日に向かって行けば、ヨーロッパにたどり着くのであろうか」と感じた心が、クロサワ氏をしてバイクでユーラシア大陸を横断するという壮挙のきっかけなのであった。

 まあ、動機としては、はなはだ単純。旅行準備として2年間のアルバイトをしたとはいえ、どうせ大学生なのだから、その間いくらでも英語を勉強する時間はあったはずなんだけれども、それもしていない準備不足。数冊の本と「地球の歩き方」だけを参考に、クロサワ氏は単独カルカッタに向かって旅立ってしまうのであった。

 その程度の動機と準備で旅立ってしまうというところが「若さ」なんだろうな。

 沢木耕太郎氏だって、それほど英語力があったわけでもないのにアジアに旅立ってしまったわけだし、英語力なんて1ヵ月も海外で日本語と遮断された生活を送っていれば、いやでもついてくるものなのだ。まあ、その辺は「案ずるより生むが易し」というもので、グチャグチャ考えていて躊躇するくらいなら、やってしまえというのが、こうした多少はムチャな旅行のきっかけなわけであるのだろう。

『珍夜特急』は①がインド・パキスタン、②がパキスタン・イラン・トルコ、③がトルコ・バルカン半島、④が東欧・バルト3国・北欧、⑤が西欧・モロッコと、随分遠回りして、⑥でやっとポルトガルにたどり着く1年間5万キロの旅を終える。

 どうもこういう紀行文学って読み始めると止まらなくなり、沢木耕太郎氏の『深夜特急』も全6巻+「旅する力―深夜特急ノート」と読んでしまうのだが、この『珍夜特急』もだんだん引き込まれてしまう要素を持っている。

 一つにはクロサワ氏も書き進めてくうちに、それは語学力も自信がついてくるし、旅にも慣れてくる。更に、面白いのはやはり書き進めていくうちに、文章力がついてくることだ。当然、旅行中はメモ程度の文章で、小説の形にしたのは旅から戻って来てからなのは分かっているが、それでもこの第1巻だけでも始めの方よりはラストの方が文章力は上がっている。

 うん、これは取り敢えず『珍夜特急』の取り敢えず最初のシリーズだけは全部読んでみようかな。で、全部読んだらまた書きます。

 ところで、クロサワ氏はこの後、「2nd Season」として、今度はアメリカ大陸縦断というのをやっていて、それも文章にしている。

「旅は麻薬」って本当なんだな。

『珍夜特急』(クロサワコウタロウ著/クロサワレタリング/2014年4月15日刊)電子書籍のみの販売。2nd Seasonではアメリカ大陸縦断をしている。

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