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2014年7月 1日 (火)

『ホリエモンとオタキングがカネに執着するおまえの生き方を変えてやる』って言われても、別に全然執着してないんですけど

 まあ、結局は昨年の10月15日に書いた「温故知新としての『評価経済社会』」という岡田斗司夫氏の前著を受けての、堀江貴文氏との対談集なわけなのだけれども……。

Photo_5『ホリエモンとオタキングがカネに執着するおまえの生き方を変えてやる』(堀江貴文・岡田斗司夫著/徳間書店/2014年5月30日刊)

「古代は評価社会だった」の中で岡田氏は

『実をいえば、評価経済社会とは、新しい概念ではありません。古代の日本や中国もそうだったし、歴史的には貨幣経済社会の前に評価経済社会があったんです』

 といっているけれども、実はそうじゃなくて、つい最近まで、そして田舎の方では今でも、評価経済社会というものは存在するのである。私の以前のブログでも書いたけれども、物々交換的な経済社会というものはいまでも狭い社会では行われているし、獲れたものの「おすそわけ」という経済行為は今の社会でもどこでも行われているのである。これらはまったく貨幣の交換を伴わない経済行為であるし、だからこそイケダハヤト氏はネットを通じて『年収150万円で僕らは字自由に生きていく』 訳なのでありますな。

 その辺が、ある種、岡田氏の限界というか、出生から成長過程における経験の関係による限界があるのかな。商人の子として育ったという……。

 なので、この問題にはもう触れない。

 面白そうなのは

『オタキングexでは、「社長」であるぼくに「社員」が給料を払う』

『ぼくの試みがおもしろいと思ったひとは、年間12万円を払ってオタキングexに参加します。ぼくの生活はメンバーが払う年会費で保障されるので、ぼくはコンテンツを気兼ねなくタダで世界にばらまけるわけです』

 というところなのだが、いってみれば、これは国家のシステムと同じなのだ。つまり、国民や企業が国に納める税金や年金なんかがそれにあたる訳で、国はそのお金を使って生活保護や年金の支払いに回すわけで、こうした富の再配分という考え方が国を支えている訳だ。

 勿論、税金はそんな部分だけに使われるわけではなくて、それこそ軍事や国土の強化、官僚や国会議員の給与なんてものにも使われるから、そちらの方が目に入ってしまい、国民の重税感というものが発生する。

 まあ、法律によって強制的に納めなければならなくなっている税金と、オタキングexの社長の給料を一緒にしてはいけないが、大きく見ればそれは似たようなもの、一方は強制的で、他方は自由意志という部分が違うわけである。が、まあそれは似たようなものとすることができる。

 ポイントは、こうした「庶民の拠出金」というものがどんどん大きくなってきて、いずれそれは国家の経済よりも大きくなった時に、「革命」が起きるということなのである。革命というものは「暴力」によって起こされるものもあるのだろうが、こうやって経済活動だけで起こせることもあるのだろう。勿論、投票という現体制の規範のなかでそれを守って起こすことも理論的には可能ではあるし、日本共産党なんかはそんな「平和革命」を目指しているのであるのだけれども、しかし、実際に革命の瀬戸際になれば現政権はそれを必死になって壊そうとするだろうから、まず「平和革命」は難しいだろう。

 しかし、逆に経済革命であるのならば、多分、現政権が気付かぬ前に「実は既に革命が起きていました」的なマヌケな形で革命が起きてしまうかもしれないのだ。

 う~む、これは面白い。

 まさしくオタキングらしい革命の起こし方だな。

「ある日、突然、革命が起きたときの各党派の行動対照表」というのが、その昔、東大闘争の時に出されて皆面白がっていた訳なのだが、そんな「ある日、突然、革命が起きた」なんて時がいずれ日本にやってくるかもしれない、なんて考えると、ちょっと嬉しくなってしまう。

 特に面白いのが、堀江貴文氏や岡田斗司夫氏といった、どちらかというと新自由主義者であるように思われている人たちが、実はその前の方に「資本主義の終焉と新しい経済体制」を考えているということは、興味があることである。

 確かに、ネオ・リベラリズムというかリバタリアンの嚆矢であるフリードリッヒ・ハイエクなんかは「反共主義」と同時に「反資本主義」も唱えていて、資本主義というのは資本家が強大になり過ぎて、富の偏在が起きてしまう。といって、じゃあ資本主義じゃなければ何がいいかという方向は指し示してはいなくて、社会主義や組合主義はそこの中で上流階級になった人たちがやはり富を占めてしまうといって批判した訳だ。

 ということなので、堀江氏と岡田氏の結論が、資本主義の後には「評価経済社会」が来るって訳なのだが、それは既に一般的に通用している経済社会であるということは、上の方でも既に私は言っている。

 ただし、オタキングex的な会社というか組織なんかが増えてくると面白い社会がやってくるという期待はある。

 堀江氏のSNS株式会社なんてのも、ある種オタキングex的な会社だし、堀江氏が今進めているロケット開発なんか完全に「手弁当」の世界だ。

 こうした「手弁当」の世界がどんどん、いろいろな分野で拡がってくると、世の中は面白いことになってくるかもしれない。

 だって、皆、収入を目的に仕事をする訳ではないので、そこから国は所得税は取れない訳で、でも、彼らはそうした仕事に対する尊敬の念を持った人たちから食糧などを差し入れしてもらいながら生活が出来るということになれば、国の財政は破綻するだろう。国の財政が破綻するといっても、今の日本で国が破綻したら困る人は多いかもしれないが、逆に、そんなに「手弁当」でもって仕事をする人が沢山いる国になってしまっているのであれば、別に困る人はいない、っていうより「そんな国の破綻なんてものは私たちには関係ありません」という人ばっかりになってしまうのだ。

 う~む。これは楽しみだ。

『ホリエモンとオタキングがカネに執着するおまえの生き方を変えてやる』(堀江貴文・岡田斗司夫著/徳間書店/2014年5月30日刊)

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