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2014年7月25日 (金)

中里貝塚に行ってきた

 ということで、中里貝塚へ行ってきた。

 場所は北区上中里二丁目、JR東北線尾久駅の南東、JR京浜東北線の田端駅と上中里駅の中間あたり、JR東日本の尾久操車場と田端操車場に挟まれたあたりにそれはあった。

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 と言っても、そこに何かがある訳でもなくて、「上中里二丁目広場」という、公園以前の子どもたちの遊び場みたいなものがあるだけである。

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 一応、ここが「中里貝塚」の跡だったということだけは、二枚の説明板があって分かるようになってはいるが、そこで遊んでいる子どもとお母さんたちには何の関係もない説明板なのであった。

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 そこで分かることは、この地が上野から飛鳥山、赤羽台に至る、武蔵野台地の東北端であるということ。いまでも、この地が大地と低地との分かれ目であることは良くわかる。

 つまり、縄文期にはこの辺まで東京湾が入り込んでいたということなのだ。なので、ここが貝塚になったわけなのである。

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 その貝塚の大きさは幅約40メートル、長さ1キロメートルにも及ぶ巨大な貝塚であり、大森貝塚発見の9年後、1986年(明治19年)に白井光太郎によって報告されたときには大きな衝撃があっただろう。

 勿論、今は貝塚は埋め戻されていて、「上中里二丁目広場」になっているので、当時の様子を思い起こさせるものは何もない。

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 ただし、北区飛鳥山博物館に行けば、この貝塚の「剥ぎ取り標本」というのがあって、貝塚の様子が分かるようにはなっている。

 そこから見ると、どうもこの貝塚は他の貝塚と異なり、通常の貝塚に見られる生活遺物や人骨などが見られず、魚の骨や獣骨なども見つかっていないという。さらに貝塚に見られる貝殻は牡蠣と蛤の10センチから12センチという大型の貝殻ばかりだし、貝を加工したと考えられる皿状窪地も発見されたようだ。つまり、この貝塚は遺跡に付随した貝塚(送り場)ではなくて、いわば貝を日持ちするような加工を行った工場であるのではないかという考え方が出てきたようだ。

 それは自給自足的な範囲を越えて内陸の他の集落へ供給することを目的とした貝の加工工場ということである。

 これまたこれまでの縄文人の生活への理解と異なり、基本的に自給自足の生活を行っていたという考え方ではなく、縄文人も交易を行っていたという新発見に結びつく考え方なのかも知れない。

 各種の交易が行われ始めた、つまり階級分化が始まったのは古墳時代なのかと思っていたら、我々の祖先はもっと早い時期から交易を行っていたのだな。

「交易を行う」ということは「その交易を支配する者」がいたということで、それはすなわち「ある社会を支配するものと支配されるものの階級」の始まりということ。つまり、弥生時代よりも、もっと早くからそうした階級制度的なものができていたのかもしれない、という、もしかすると日本史的な新発見かも知れないということなのだ。

 それがさりげなく展示されているというところが、ここ、北区飛鳥山博物館の凄いところかもしれない。

 北区飛鳥山博物館には、中里貝塚に隣接する中里遺跡の埋蔵物も展示されていて、縄文土器や丸木舟(結構大きい)も展示されている。勿論、こちらは遺跡なので人骨なんかも出てきているわけである。

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 ということは、我がマンションの遺構調査で縄文期の矢じりが出たというのも、何となく理解できた。そうか、駒込にも縄文人はいたんだな。そりゃ、当然。

NIKON D7000 AF-S NIKKOR 18-105mm @Kami Nakazato & Oji (c)tsunoken

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