フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 『ぼくらの未来のつくりかた』のつくりかた | トップページ | 通信講座のスクーリング »

2014年6月21日 (土)

私が家入一真を支持する2・3の理由

 昨日に引き続き、家入一真氏の新作『ぼくらの未来のつくりかた』について語る。

Photo_2『ぼくらの未来のつくりかた』(家入一真著/双葉社 YOUR BOOKS/2014年5月21日刊)

 家入氏の人生は、ほぼ5年周期でガラッと変わってきたという。

『15歳から20歳までは「居場所のない5年」。中学を不登校になり、高校に入ったもののやっぱり中退してひきこもっていた時期だ。この時期が、今のぼくの根っこになったのは間違いない。つまり「自分の居場所」というものに対する強烈な欲求が芽生えた5年だった』

『次の5年、20歳~25歳は、ロリポップを運営するためにマメダ企画(のちのpaperboy & co.。現ペパボGMO株式会社)を設立。その株を売却して東京に出てきた「ひとつめの居場所を作った5年」』

『26~30歳は、ひたすら「突っ走った5年」。29歳のときに、史上最年少で会社をJASDAQに上場した。上場というのは、いわば資本主義のハイライト。そこまでの助走期間を含め、夢中で資本主義という大きなシステムの中を駆け抜けた時期だった』

『31~35歳は恥ずかしながら上場で手に入れたお金を使い果たし、結果的に「資本主義の先へと進んだ5年」。2年くらいでとにかくお金を湯水のように使い、ひとりで勝手にバブル崩壊して、そこから「働くってどういうことだろう?」「よりよい生活って何だろう?」と模索し始めたことが、「Liverty」や「リバ邸」の立ち上げにつながった』

『そして、その最後の1年である35歳。ぼくの現在の歳だ。この年にぼくは都知事選に出馬し、また新しい世界を獲得した。ITや飲食、経営といったビジネスの世界に身を置いてきて、そこからゆるりと「Liverty」や「リバ邸」のような試みへとシフトしてきたぼくだけど、これからはもっと本気で、この社会を底上げしていくような活動に取り組もうと思っている』

 まあ、言ってみれば「資本主義の最底辺から頂点まで」を体験した(そうはいってもそれは本当の最底辺ではないし、本当の頂点でもないが)と自分なりに感じた家入氏はが、次に何をやろうとしているのか。

『まずは、新しい会社をふたつ作る。
 ひとつめは、その名も「やさしいかくめい株式会社(以下、平仮名で『やさしいかくめい』)」。ぼくがこれまでの活動や選挙の中で訴えかけてきた、「誰も傷つけず、みんなに居場所のある社会づくり」ということを一言で表すと、「やさしい革命」になると思っている。争わず、血も涙も流さず、誰も置き去りにしない。そういう風に、やさしく社会をアップデートする。この会社は、そんな「やさしい革命」を「ビジネス」として実行に移していくための組織だ』

『ふたつめの会社は、投資会社。といっても、ただ利潤を追求してなんでもかんでも投機を繰り返す会社にしたいわけじゃない。「喜び」「幸せ」といった、数値化できない精神的な価値を追求する分野のビジネスに投資をするのだ』

『このふたつを核に新ビジネスを進めながら、そこで得た利益を再配分する方法論を作る。これは単なるビジネスモデルの問題ではなく、思想的にも大きなチャレンジだ。なぜなら、これは「資本主義の土俵に乗っかりながら、これまで資本主義が見捨ててきたものをマーケットにしてみせる」ということだから。ネットで集めた120の政策も、間接民主制のシステムの中で直接民主制を試してみた、ひとつの挑戦』

 こうした考え方に至ったひとつの契機として『岡田斗司夫さんの『評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』という本を読み、ソーシャルメディア時代の新し働き方に対する興味がさらにわいてきた。「雇う側」「雇われる側」という主従の構図がときに人間同士のつながりをゆがめてしまうなら、その構図をフラットにして、それぞれがゆるくつながりながら、プロジェクトごとに同じ思いでものづくりに向かっていくという「チーム」の形で動くほうがいい。必ずしもお金を媒介にしない、人のつながりがつくる未来。どん底から一歩踏み出した先に見えたのは、そういう景色だった』という。

 つまり、それは資本主義社会の中に、既に以前からある「評価経済」という(物々交換などの金銭によらない経済活動)経済活動を持ちこもうという話なんだけれども、それは資本主義社会の中で資本主義をある意味で乗り越えていこうとする挑戦なのだということに他ならない。

 勿論、現在の日本社会は資本主義経済圏に属するわけなのだから、経済は資本主義的にしか回らないのだけれども、その中に非資本主義的な経済の回し方を持ちこむことは充分可能なのだし、むしろこの資本主義社会、新自由主義社会のなかで閉塞感を感じている人がいるのなら(そして確実にいるのだから)、むしろ積極的にそんな非資本主義経済を持ちこんで、ある意味でこの社会の一部に「革命」を起こしてみることができるかもしれない。

 それは決して大きな社会革命ではないかもしれないが、そうやって少しずつ社会のある部分部分で革命を起こしていくと、いずれはそれは社会全体にまで波及していって、なんだか30年位過ぎてみたら、社会全体が今の社会とは全く違う別の社会になっているかもしれない。

 勿論、世の中はそんなに甘いもんじゃない、ということは重々承知してはいる。

 しかし、そんな重苦しい世の中でも、何かに期待する自由はある訳で、世の中捨てたもんじゃないぜっていう気持ちになるだけでも、数日間、数カ月、数年間は期待と共に生きていけるかもしれない。

 そんな人に、家入一真氏はなるかもしれないのである。

 ただし、家入氏の場合、そんな動きの指導者じゃなくて、多分、提案者としてかも知れない。提案者、家入氏の動きに頼りなさを感じた周囲のひとたちが、次第に巻き込まれていって、その結果、大きな動きになる。

  これまでの動きを見てくるとそんな気がする。「リーダー」じゃないところがいい。

« 『ぼくらの未来のつくりかた』のつくりかた | トップページ | 通信講座のスクーリング »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/59840214

この記事へのトラックバック一覧です: 私が家入一真を支持する2・3の理由:

« 『ぼくらの未来のつくりかた』のつくりかた | トップページ | 通信講座のスクーリング »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?