フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« なんで『カンボジアでカレー屋作っちゃいました』なのかなあ | トップページ | 『電子書籍を売る方法』はいろいろあれど »

2014年6月26日 (木)

パイオニア、音響事業売却を発表…でも生きる道あり…ですよ

 一昨日に引き続き企業ネタです。

Photo

 パイオニアがオンキョーとAV事業で業務提携し、いったん音響部門での最先端から撤退することにになったという話が、一昨日の日経電子版の記事に。

日経電子版の記事はコチラ

 記事はこんな感じ。

『パイオニアは24日、AV(音響・映像)機器事業をオンキョーと投資ファンドの企業連合に売却すると発表した。AV機器事業を手掛ける子会社の株式の大半を売却する計画で、持ち株の一部を残してオンキョーと製品設計や部品調達、物流、販売の共通化など業務提携する。両社のブランドは今後も維持する。インターネットの動画・音楽配信の普及で需要が低迷する中、AV機器大手2社は連合を組んで収益改善を狙う。
 パイオニア、オンキョー、中国・香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクィティ・アジアが基本合意したと発表した』

『オンキョーはパイオニアの持つ技術力を自社製品に生かし、部品調達などコスト構造を抜本的に見直す。パイオニアブランドを維持し、買収後も同ブランドによる製品開発を続ける』

 というのが、その記事の基本点。

 簡単に言ってしまえば、いまやパイオニアとしては売り上げの7割を占める「カロッツエリア」ブランドでのカーナビゲーションに資本力を注力して、儲からなくなってしまった音響部門を切り離したというところだろう。

 オンキョーにしてみれば、パイオニアの音響部門でのブランド力はまだあると判断して、パイオニアに比較して見劣りする「オンキョー」ブランドの底固めをしたいということなのだろう。

 でも、基本的に言ってしまえば、ベアリング社がパイオニア子会社でAV機器の製造・販売を手掛けるパイオニアホームエレクトロニクスの株式の51%を取得するということなので、これはパイオニア、オンキョー両社が中国・香港系企業の子会社になるということなのだろう。

 この会社の子会社として両社が残されたものの、多分、その末期はベアリング社による両社の解散か売却でしかないだろう。

 問題は、そんなことでの延命策ではないと考えるのだが……。

 まず言ってしまうと……

「インターネットの動画・音楽配信の普及で需要が低迷する」というけれども、それは違うだろう。インターネットの普及でなんで「音の出口」である再生機器が低迷するのだろうか。「インターネットの動画・音楽配信の普及で需要が低迷する」のは、音楽を供給するスタイルであり、それまでCDなどのパッケージメディアで行われていた音楽の供給が、インターネットによる配信メディアになってしまったという事情の変化はあるけれども、それはパイオニアが手がける「音の再生技術」とは違う部分での問題なのだ。

 確かに、レコードなどのパッケージメディアの時代には、如何にして録音した状態を同じ状態で再生するかというのが、リスナーにとっては大きな問題となって、それはパイオニアとか、ビクターとか、マランツとか、オーディオテクニカとか、JBLとかの再生機器のメーカーにとっては、いろいろ挑戦しがいのあるテーマを沢山抱えていた時代ではあった。

 それがCDが普及するにつれて、あまり再生装置に対するユーザーの要求は高くなくなり、それはひとつには再生させる部屋の大きさや、マンションなどの共同住宅が増えてきたという問題もあるのだろうけれども、基本的にはユーザーが取り敢えずCD音質で満足してしまったということもあるのだろう。つまり、それは「デジタル神話」とでも言うのだろうか、「デジタルは基本、元の音に忠実」という神話である。実はそうじゃないんだけれどもね。

 音楽というものはそうではない。まず、最初の楽器が音を発生する場所は完璧なアナログである。それを録り入れるところからはデジタルであるが、一方それを再生して、人間の耳に届ける場所はやはりアナログでしかない。

 であるならば、その最終再生分だけはそれまでの音響機器と同じく、基本的には如何にして「原音に忠実に再生するか」ということに注力していいのではないだろうか。

 むしろ、「インターネットの動画・音楽配信の普及で需要が低迷する」というのはiTuneなどで音楽配信をしたユーザーが、決して「いい音場で音楽を聴くことを求めていない」というか「いい音場で音楽を聴くことを知らない」っていうことの方が大きいのではないのではないだろうか。結局、彼らは普通のイヤフォンかヘッドフォンで聴いているだけで、多少、音を気にする人たちが、音響のいいヘッドフォンを求めているだけなのである。

 だったら、ここはそこに居直って、それこそウッドコーン・スピーカーにこだわって、ほらアコースティックジャズはウッドコーンでしょというところに入り込んでしまったり、いやいや問題はアンプでしょ、だったら究極は管球アンプですよ、などという超マニアックな世界に入り込んでしまうしかないんじゃないかな。

 パイオニア、あるいはオンキョーというブランドを残したいのなら、この「再生装置」としてのアンプ&スピーカーにこだわるというのが、その会社本来の「あり方」から言って一番いいのじゃないだろうか。

 勿論、そんなマニアックな世界での製品化は決して大きな儲けはもたらさないだろう。しかし、開発者として、自分が開発した機器がそんなマニアたちが認めてくれたとなれば、それは実に大きな満足感をもたらすのである。

 それでいいじゃないか。

 基本的には、企業の社会的な責任はもう果たしているのではないか。

 であるならば、あとは企業の従業員の個人的な満足感を満たしてあげればいいのである。

 だとしたら、もうマニア、オタクの世界に入るしかないですよ。もともとマニアックな企業が生き延びるためにはね。

 まあ、でもパイオニアが作った管球アンプとか、ウッドコーン・スピーカーだったら、買ってもいいかなという私がいる。

 いやあ、JVCのウッドコーン、すごくいい音出しているんですよね。 

 というか、カーナビゲーションの分野もいまやスマホ・アプリの時代に入ってしまっていて、「カロッツエリア」などの「製品」としてのカーナビの時代は終わりつつある。ということは、そのカーナビに注力するパイオニアとしては、そちらの分野でももう先が見えているということなのか? ということなので、まだまだ本来の音響機器メーカーとしてのパイオニアの生きる道はあるような気がするのだが……。

« なんで『カンボジアでカレー屋作っちゃいました』なのかなあ | トップページ | 『電子書籍を売る方法』はいろいろあれど »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/59871159

この記事へのトラックバック一覧です: パイオニア、音響事業売却を発表…でも生きる道あり…ですよ:

« なんで『カンボジアでカレー屋作っちゃいました』なのかなあ | トップページ | 『電子書籍を売る方法』はいろいろあれど »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?