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2014年5月15日 (木)

『年収100万円の豊かな節約生活術』が実践できる人

 本作の著者・山崎寿人とは何者か?

『1960年大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業後、有名酒類メーカーに入社して広報マンとして活躍するが、30歳で退職する。その後、日本新党の立ち上げに係わり、小説を書くことを志すも、料理にめざめてからは自宅で過ごすことが無上の楽しみとなり、定職に就くことなく20年たつ。本作は初めての著書。神奈川県在住、独身』

 ということ。なかなかご立派な経歴である。

 小説家にはなれなかったけれども、本を出すことは出来たわけだ。良かったね。

100『年収100万円の豊かな節約生活術』(山崎寿人著/文春Web文庫/2012年9月20日刊)

 で、定職にも就かずに「年収100万円」とはどういうことか?

『これまでたびたび話に出てきた「年100万円ほどの不労所得」「現金収入」というのは、実は親が遺してくれた築三十年という古マンションの一室を賃貸に出して得た現金収入のことである。月11万円の賃貸料から管理費・固定資産税などの必要経費、所得税、住民税などを差し引けば、年間トータルで手取りは例年100万円ほどになる。
  <中略>
 ところが実はこのマンション、昨年暮れに長らくお世話になった借主さんが転居され、再度賃貸に出すためには大規模なリフォームをしなければならず、とても元を取れそうもないので、金一千数百万円也で売り払ってしまった。まとまった金は入ったが、頼みの定収入はゼロに。とはいえ株などの資産運用をする適性が自分にないのは自覚しているので、今後は貯金を切り崩してゆくほかない。そうなると年間予算は、基本的にこれまでの「年100万円以内に抑える」ということに変わりはなく(仮に国民年金の受給開始を六十五歳として、それまでの15年×100万円=1500万円となり、今回のマンション売却額でぎりぎり何とかまかなえる。もちろん机上の計算だが)、従って煩雑さを避けるため、ここでの記述はすべて「年収100万円」で統一させていただくこととした』

 って、なあんだそういうことだったのか。

 で、月々の生活費には固定費と変動費がある。

『それら固定費(国民年金保険料、国民健康保険料、住居費、NHK視聴料等)を除いた、食費、光熱費、交際費などの『変動費』部分を中心にしていこうと思う。
 さて僕の場合、生活費のうち、如何に挙げる変動費部分では例年、総計年間36万円で予算を立てている。つまりは月3万円。
 内訳は、食費、光熱費(電気・ガス・水道料金)、通信費(NTT支払い分=IP電話基本料金、同通話料金。ルーター・IP電話対応機器使用料は一括銀行引き落としだが、毎月通話料が変動するため、これらをまとめて変動費に参入。またプロバイダー支払い分=Bフレッツ、プロバイダー料金は、毎月固定料金でプロバイダーへのクレジットカード支払いのため、固定費に参入)、そして交通費(原付スクーターのガソリン代含む)となる。これに加えて、『予備費』として月5000円(年間予算6万円)を別途計上。本来は日用品、雑費、医療費など不意の少額出費に備えてのものだが、実際は大部分が遊興費・交際費(友人との飲み会や同窓会参加費)に充てられている』

『ちなみにここ数年の年間収支でいえば、これら変動費と予備費に先の固定費を加えても、(年間100万円の予算で)例年3万~5万円程度の黒字が出ているのが実際のところだ』

 フムフム、なるほどなあ。

 で

『僕の場合、まず月の最初に銀行から現金2万円也を引き出して財布に入れておく。内訳は、現金払いの生活費が1万5000円、予備費が5000円。これで月の食費と日用品、雑貨、交際費、遊興費、医療費、衣料費、交通費(主に電車賃)をすべてまかなうのが基本。光熱費とスクーターのガソリン代は銀行引き落としのため、財布には入れない。
 普段は家計簿をつけていない。その代り、毎日カレンダーのその日の収支を書きとめることにしている』

 食材など通常の出費は一日500円を目安にしているそうだ。なので、月の生活費が1万5000円なわけだ。

 まあ、それもこれも山崎氏が独身だからというのが『年収100万円の豊かな節約生活』を可能にする最大の理由だろう。

 私の場合、夫婦二人と子どもが三人ということで、一番上は幼稚園から大学まですべて私立、二番目は幼稚園・中・高は私立で大学は国立、三番目が幼稚園・中・高・大学が私立だったので、それなりにお金はかかった。ただし、それなりに年収の高い職業に就いていたので、まあ、子どもたちも別に他の子どもと比較してもひもじい生活は送ることなく済んでいた。というか、下二人は大学では体育会系の部活をやっていたので、アルバイトなんかも殆どやっていなかった。

 結局、山崎氏が『年収100万円の豊かな生活術』を実行するのは、好きだった外食生活を止めて、それらの老舗の味を自分で追求するという生活に価値を見いだしたからである。基本的に「料理好き」という面があったからこそ、安い食材で老舗の味を再現させることができ、そこに友人たちを招いてホームパーティーを開くことに楽しさを見出し、友人が楽しんでくれるなら更に美味探究をするという、前向きの回転が可能になっていくのである。

 最後に

『僕のような人間が言うのもなんすが、工夫次第・考え方次第で、生活の質を落とすことなく人生など結構楽しめるものですよ。もしや見栄や体面とかに踊らされていませんか?』

 うん、確かに踊らされている。

 しかし、人間が生きていくのに「見栄や体面」も重要である。

 それを無くして生きていく価値を見いだすのは、相当に「鍛錬」がいる。

 その「鍛錬」ができる山崎氏みたいな人は、是非『年収100万円の豊かな節約生活術』を実践してみてください。

 その「鍛錬」ができない、「普通の人」はちゃんと仕事を持ってお金を稼いでください。

 

『年収100万円の豊かな節約生活術』(山崎寿人著/文春Web文庫/2012年9月20日刊)文春文庫版もある(2014年5月9日刊)

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