フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« Mercedes STAR Collection 2014 | トップページ | 嵐山・菅谷城址 »

2014年5月17日 (土)

『ポエムに万歳』というポエム

『ポエムに万歳』って言ったって、別に本書全体が「ポエムに万歳」じゃなくて、それは最初に収録されているコラムだけなのだ。

 なので、別に本書に通底しているテーマがある訳ではない。

Photo『ポエムに万歳』(小田嶋隆著/新潮社/2013年12月5日刊)

 なので、本ブログもそれに対応するように、コラム別に書いていく。

Ⅰ ポエムに万歳!

1 ニュースがポエムになるとき

『ポエムは、書き手が、詩であれ。散文であれ、日記であれ、手紙であれ、とにかく何かを書こうとして、その「何か」になりきれなかったところのものだ。その志半ばにして、道を踏み外して脱線してしまった文章の断片が。用紙の上に(あるいは液晶画面の上に)定着すると「ポエム」になる』

 本来、論理的でなけえればいけないニュースまでもが「ポエム」になってしまうというのは、単純にそんなメディア担当者の劣化としか言いようがない。新聞記者がなんでそんな「不十分な自己表出」な記事を書くんだ。

2 「ポエム」化する日本

『現在進行している「ポエム化」は、ある場合には説明放棄であり、別の場面では、幼児退行ということでもある。優等生たちが切り口上で論理を振り回している一方で、多数派の庶民はポエムに逃避している……という見方はあまりにも平板かもしれないが、ネット上にあふれている素人ポエムをみていると、私は、EXILEのみなさんの絶叫を笑う気持ちにはなれない。ビッグダディの独白も、だ。だって、あの種のまとまりのない言葉が、世紀をまたいでからこっち、ものすごい勢いであふれ出してきているからだ』

 まあ、いまや首相の言葉も「ポエム」ですからね。

3 そんなにいいのかオリンピック

『結果として、招致を企図している人々が求めているのは、五輪そのものではなくて、五輪がもたらすであろう副次的な経済効果や、五輪を錦の御旗として推進可能な行政権力のリバレッジだということが、ボディコピーの行間から読み取れてしまうわけなのだ』

 オリンピックなんてすべからくそういうもの。というか、オリンピック招致の言葉もまさしく「ポエム」の集大成なんだけれども、なぜかそれにふれないっていうのは、どうしてかな。

 まあ、私にとっては学校動員でサッカーを見せられた1964年の東京オリンピックなんかよりも、ビートルズ来日の方が大きなイベントだった。

4 「式」と名のつくもの

『どうしてもというのなら、二輪ピックぐらいが妥当なセンだと思う。うん自転車競技の世界大会。ツール・ド・ジャパンぐらい。どうでしょう。道路特定財源で日本中にサイクリングロードを造るとか。私は大賛成ですが』

 おっと、残念。「ツール・ド・ジャパン」ってもうありますから。昔はそういう言い方をしていた「ツアー・オブ・ジャパン」は5月18日から堺市で開催。25日の東京ステージまで、全6ステージです。

Ⅱ 事件はスマホで起きている

1 「動員の革命」か大人の遠足か

『当時の「デモ」に参加していた人間たちの心中には、より強力な動機があり、明確な思想があった。
 そして、彼らと対峙することになる「権力」の側もまた、より敵対的かつ暴力的であり、「逮捕」の危険は、現実問題として見に迫る懸念だった。それゆえ、デモ参加者の覚悟と連帯感はいやが上にも亢進せずにはおれなかったのである。
 引き比べて、金曜日のデモは、よりカジュアルで、縛りが少ない。戦闘的な要素も無い。匿名的で、穏やかで、参加者相互の間に共通項が少なく、テンポラリーな特徴を備えている。ということはつまり、あれは、従来の分類からすれば「デモ」ではないのかもしれない』

 そう、「あれは意思表示としてのデモ」ではなく、多分「気分表示としての遠足」なのであった。

2 電子メールはあと2年で終わる

『最初に結論を述べれば、電子メールは、それが勃興したのと同じ理由で、滅びようとしている。すなわち、無料であること、手軽であること、時間と空間の制約を受けないというまさにそのことによって、電子メールは、ノイズの巣に化けつつあるということだ。ノイズとはつまりエロであり、詐欺であり、無数のものほしげな宣伝活動だ。電子メールは、いまやその種の不快なノイズの巣窟になっている』

 それは分かっているが、最初に結論から入ったんじゃ、最後まで読む気になんなくなってしまう。

3 デマを流すには1分で済む

『もともと、われわれは「リンチ」が好きなのだ。わたくしども近現代の日本人は、悪いヤツを吊し上げ、責め立てて、その悪党が苦しむ姿を見物するのが、大好きなのである』

 それも「匿名の民」としてね。

Ⅲ 制御された欲望

1 レッズサポに「群集」の未来を見た

『私の見るに、わが浦和レッズのサポーターは、かなり良い線を行っている』

 う~む、浦和レッズの「Japanese Only」の前だったのが残念っ! まあ、本人もブログで反省しているけれどもね。

2 ファッションを考える

『20歳をすぎた女性が、森ガールをやっているというのは、これは、一種の適応障害に近い、おっさんの半ズボンよりまだタチが悪いと思う』

 まあ、「可愛ければすべて許す」ってやつではないでしょうか。

3 ネディアノレッカ

『野球がつまらないのは選手が劣化したからだ。歌謡曲が面白くないのは歌手が劣化したせいだ……と、ある程度年齢の行った人間は、多かれ少なかれそんなふうな感慨を抱くようになる。が、多くの場合、何かをつまらなく感じる理由は、見ている者が、面白さを見つける目を喪失しているからで、別の言い方をするなら、何かを見て面白さを発見できない人間は、つまるところ、老人なのである』

 まあ、その通りですね。小田嶋氏も老境にさしかかっている、ということなのだ。

4 体罰はわれわれのなかにある

『スポーツ界に限った話ではない。企業も、学校も、部活や暴力団から政党や官僚組織に至るまで、わが国の集団は、多かれ少なかれ、土の下の見えない部分に、パワーハラスメントがもたらす同調圧力を根っことして、上部構造を形成している』

 まさにその通りであり、JOCが柔道連盟を批判するのはお門違いだということである。

Ⅳ オレの責任じゃない

1 偽装の発生過程

『日本の警察は、そもそも交通違反を減らそうとは思っていないのだ。なぜというに、警察官は、所轄管内の違反を減らすことで評価が上がる人々ではないからだ。というか、現行のシステムでは、むしろ違反の摘発数を増やした方が点数が稼げる。そういうことになっている。反則金も入るし。とすれば、警察官だって人間だ。親切な標識を設置してドライバーの安全意識を向上させるよりは、目立たない標識の陰に隠れて違反切符の枚数を稼ぐことの方を選ぶ。当然だ』

 つまり、「食品偽装」を叩くマスコミの「正義ヅラ」も、この交通違反の取り締まりと同じ、胡散臭さを感じるってわけですね。

2 高齢者の犯罪

『今後、新たに発生する大量の老人たちは、あらゆる分野で、必ずや新たな問題を生むと思う。強気で無反省で自分が一番だと思っているニュータイプの老人たち。「新老人」という言い方は、ちょっと気味が悪いが、でも、老人デビューする彼らのために何かのレッテルは必要だと思う。団塊老人。団老。老隗。老衆。高齢山脈。マス老』

 ま、小田嶋氏も明日は我が身だね。

3 お笑いにつかれてきた

『笑いはスパイスに過ぎない。主食ではない。
 その意味で、一日中笑い転げているいまのテレビはどうかしている。スパイスばかりが運ばれてくるテーブル。唐辛子の胡椒煮ナツネグ添え、みたいな』

 そんなにいやならテレビを消せばいいのだ。

 私なんてほとんどテレビを見ないぞ。

4 ねたみそねみひがみやっかみ

『おそらくわれら現代人の過度な謙虚さの背景には、インターネット時代になって表面化した「匿名の悪意」がある』

 まあ、「世田谷ナンバー」を否定しなくてもいいと思うんだけれどなあ。私なんか「文京ナンバー」を作るなんて話が出たら、即乗っちゃうけどなあ。

『ポエムに万歳』(小田嶋隆著/新潮社/2013年12月5日刊)Kindle版は出ていない。新潮社が腰が引けているのか、小田嶋氏が電子版に反対なのか?

« Mercedes STAR Collection 2014 | トップページ | 嵐山・菅谷城址 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/59647792

この記事へのトラックバック一覧です: 『ポエムに万歳』というポエム:

« Mercedes STAR Collection 2014 | トップページ | 嵐山・菅谷城址 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?