フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« Fitbit weekly progress report from Apr.14 to Apr.20 | トップページ | Introducing Site Renewal from Mr.Chris Guillebeau, titling "Introducing Get Rich Slowly : A 52-Week Guide to Building Wealth" »

2014年4月23日 (水)

ぼくらの新・国富論

 著者の並木裕太氏はフィールドマネージメントという経営コンサルタントの代表であり、同社のクライアントには、日本プロサッカーリーグや楽天球団、ヴィッセル神戸、JAL、ソニー、日本交通なんてのがある。えっ? 楽天球団やヴィッセル神戸っていったら、三木谷氏との付き合いが深いのか?

 というよりも、結局この本の言いたいことは、若者に起業を薦めるということなのだ。

Photo『ぼくらの新・国富論』(並木裕太+ワイアード編集部/ディスカヴァー・トゥエンティワン/2014年1月30日)

 まあ、その辺はおよそ理解するが、その起業論とは何だろう。

『ビジネスの世界においては、ヴェンチャービジネスを積極的に育成し新陳代謝を活発化させ、常にイノヴェイションが生まれやすい環境をつくることが重要だと考える。特に若い世代の起業マインドを刺激することで、彼らが本来もっているであろう好奇心や野心をくすぐり「何かを始めてみよう」という行動力へと導ければ、それはそのまま国の活力につながるはずだ』

『ヴェンチャーや新規起業が活発化することは経済の新陳代謝を即すことになるし、新しい企業の成長には新しい製品やサーヴィスという、少なからずイノヴェイションが必要になってくる。雇用という面でも新たな需要を生み出し、何より社会に挑戦や失敗を恐れない活力を与える。さらにいうなら、挑戦に失敗した人が再チャレンジすることを許容する社会の度量が生まれることに期待したいからだ』

 とは言うものの、日本の社会はなかなかそういう方向には行かない。本来、日本は意欲ある町工場がイノベーションを持って立ち上げた大企業が多かった筈なのに、今や大企業は社内ベンチャーも持たずに、ただただ失敗を恐れるカルチャーが支配している。

 なので並木氏はこう主張する。

『最近、日本のヴェンチャー経営者が、「お金の使い方がわからない」と話すのをよく聞く。わたしは思う。彼らこそがこうした若者に投資し、育成を支援する。そしてそこから育った起業家がさらにそれを引き継いでいく。そんなスパイラルを描き起業のエコシステムを構築していくことが、この国を覆う閉塞感を脱ぎ捨てる大きな力になるはずだ、と』

 更に、サムスンやナイキなどの先進的な企業の例を挙げて、大企業がベンチャーに投資することも提案する。

『皆さんは大企業がヴェンチャーに投資する意味をどのようにみたでしょうか?
 もちろん投資ですからキャピタルゲインを期待するのは当然ですが、それ以外にわたしは大きく次の3点の効果があると考えます。

「優秀な人材や新たなアイデアや技術にアクセスできる」
「潜在的な未来の脅威やチャンスを見出すための情報収集として有効」
「大企業とは異なる考え方や仕事のプロセスを導入することで、企業文化の変革につながる」』

『例えば産業革命のとき、いろいろなことが自動化されることによって生産性が上がりました。そこが第1段階。でも、あの産業革命の本質って、機械化によって生まれた余剰労働力が、食っていくために必死に模索した結果、例えば運輸産業といった、付加価値の高い仕事を新たに生み出したことにあると思うんです。それと同じフェーズに、いまはあると思います』

 つまり、起業によって大きな付加価値を得た新しい産業のあり方が、次の新たな産業を用意して次々に新しい産業のあり方を生み出していく。そんな「産業革命」の連関が今の時代の象徴だというのであろう。その為にも新たなベンチャーが必要だし、既存の大企業こそ、実は一番ベンチャーへの投資をしなければ、それこそその企業の存亡にも関わってくる大きなテーマとなるであろう。

 そしてもうひとつ大きな問題は

『業界の外側にいる人が破壊的イノヴェイションをもたらしている』

 ということだし、それは、つまり

『ガレージで生まれた小さなパソコン、Apple。スタンフォード大の学生が趣味のように始めたウェブディレクトリー、Yahoo!。ハーヴァード大のハッカーが始めたネット上での友達との交流、Facebook。ほんの小さな萌芽、最初は遊び心やいたずら程度の思いつきがわずかな時間を経て大きなビジネスに化ける』

 といった例にみられる。

『起業の失敗はむしろ勲章であり武器となる』

『日本にはまだ起業家がリスクをとれる環境が整備されていない』

 といった日本ならではの問題が未だありながらも、今少しずつ日本も変化しつつあるのではないだろうか。

『失業率が高いとか、財政赤字がどうしたといいながらも、あの国に活力を感じるのはヴェンチャーがあるからだ』

 というとおり、特に外国からの人々を受け入れ、なおかつその人たちにチャンスを与え、そして失敗を恐れない、という三つの要素がアメリカであるならば、その良いところは私たちも学ばなければならないところだろう。

 そこに「国富論」がある。

『ぼくらの新・国富論』(並木裕太+ワイアード編集部/ディスカヴァー・トゥエンティワン/2014年1月30日)今回からKindle版で読んだ場合は、そちらを先に紹介する。

« Fitbit weekly progress report from Apr.14 to Apr.20 | トップページ | Introducing Site Renewal from Mr.Chris Guillebeau, titling "Introducing Get Rich Slowly : A 52-Week Guide to Building Wealth" »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/59488659

この記事へのトラックバック一覧です: ぼくらの新・国富論:

« Fitbit weekly progress report from Apr.14 to Apr.20 | トップページ | Introducing Site Renewal from Mr.Chris Guillebeau, titling "Introducing Get Rich Slowly : A 52-Week Guide to Building Wealth" »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?