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2014年3月 4日 (火)

コミュ障の漫画家が『群馬県ブラジル町に住んでみた』

 中川学氏はTwitterのプロフィールに「趣味は映画鑑賞と、ひとりバスケ、ひとりカラオケです。トキワ荘プロジェクトに参加しています。家電批評にてルポ漫画『かでん道』連載中。新刊『うち、カラスはいるんだけど来る?カラスの生態完全読本』(実業之日本舎)2/28発売です!」と書いているような、「コミュニケーション障害の引きこもり系」のコミック・エッセイストなんだけれども、さすがに移住までしておこなった自分自身の結果はどうなんだろうか。

Photo『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記』(中川学著/KADOKAWA/2013年10月18日刊)

 要は人口の1割以上がブラジル人、ペルー人が占めるという群馬県邑楽郡大泉町に住んでみれば、外国に行かなくても海外に行ったのと同じように外国人の友達が出来るんではないか、という思惑からの移住なのだった。

 目次はこんな感じ

プロローグ
第1話 群馬県ブラジル町を訪ねて
第2話 本場ブラジル料理を堪能
第3話 地元民憩いのブラジリアンプラザ
第4話 ブラジル町に引っ越した
第5話 酒の友を求めて地元バーへ
第6話 スポーツは国境を乗り越える?
第7話 躍れサンバ! 異国間交流ダンス
第8話 ブラジル町の単調な生活
第9話 職探しの果てに
第10話 ブラジル人家族との交流 その1
第11話 ブラジル人家族との交流 その2
第12話 ブラジル人と映画談議
第13話 友だちになりたい
エピローグ

 どれほどの長さで中川氏が大泉町にいたのかどうかは分からないが、まあ、それが取り敢えず住んでみようかなという意識になったのは、別に構わない。

 結局、中川氏はブラジル家庭料理の店「カサブランカ」に勤務するテレサ母子と、レンタルDVDショップの店員マリアとだけは友だちになれたようだ。メデタシメデタシ。

 とは言っても、どのくらい大泉町に住んでいたのかは知らないけれども、その中で「お友だち」になれたのは「料理店のウェイトレス」と「レンタルDVDショップの窓口店員」ってのは、ちょっと当初の目的からは外れるようなあ。

 だって、もっともっと普通のブラジル人と知り合いたかったんでしょう。ただし、ポルトガル語はまったく喋ることも聞くこともできなかったんだけれども。

 ともあれ、取り敢えずはブラジル人とお友だちになれた中川氏は幸せだ。ただし、ブラジル人とは言っても日系ブラジル人だけれどもね。

 大泉町がなんでブラジル人が多いのかって言えば、そこに工場を構える富士重工と三洋が工場労働者を必要としたことなんだけれども、そこの労働者として日系ブラジル人を雇うことを考えたからなんだよな。

「低賃金でも働く」ブラジル人であると同時に「日本人の指示が分かる」日本人でもある「日系ブラジル人」を労働者として雇うというのは、まあ言ってみれば低賃金労働者を雇おうという際の経営者的な発想としては正しい。

 問題は、そうやって外国人労働者を雇った際に、彼らに対してどういう「福祉」を与えられるのだろうか、っていうことではないのだろうか。「仕事をする=給与を支払う」というのが、本来であれば「そこで収束する経営者と従業員の関係」なのだけれども、そうではなく、それ以上の福祉とか、家族をどうするのかとか、ということまで経営者が考えていれば、もしかすると労働者ももっと長期で日本で仕事をしようという気になるかもしれないし、その子供たちも「じゃあ、親父がいった日本に自分も行って、一旗揚げようかな」という気分にもなるかもしれない。

 問題はそこなんだけれども、実はそこまで踏み込んだ「論」と言うものは、いまのところはない。

 ポイントは「日系ブラジル人」というのはブラジル人である。であるから、彼らがどんなに自らの能力を発揮したとはいえ、それは「外国人がやった」というだけであり、彼らの能力がいかに優れたとはいえ、それは所詮、外国人が発揮した能力、というだけの評価しかしないのだ、日本人は。

 この辺が日本人のダメなところなんだよなあ。

 別に、日本で仕事をしている人(外国人も含めて)が何かのイノベーションを成し遂げたことがあれば、それは「日本の成果」として海外にも発信すればいいのだし、それを批判する海外メディアもないだろう。

 別に、その発見やら、新しいテクノロジーの発明が「日本人がやった」のだろうが「日本にいる外国人」がやってんだろうが関係ない。取り敢えず、どの国の人だろうが、もし、日本で開発されたものなら日本人として世界にアピールすればいいし、外国にいる日本人が発表したのならそれは外国の研究機関の成果だし(いままではこれが普通だった)。

 まあ、それはいいとして、中川学氏の(今の)生活はどうなっているんだろうか。なんか、却ってその方が気になったりして

「群馬県ブラジル町」への移住も、なんかそんなに長くはなかったようだし、しかし、東京から2時間で行けてしまえる「ブラジル」というところでは魅力はあるようだし。

 そんな「群馬県ブラジル町」にいまでも中川氏は通っているんだろうか。

『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記』(中川学著/KADOKAWA/2013年10月18日刊)紙版はメディアファクトリーが発行

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