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2014年3月29日 (土)

『エヴァ』への讃歌

 引っ越しに備えて本の整理をしていた時に再度見つけた本。

 元々古本屋さんで見つけた本で「碩文堂書店」のタグが付いている。まあ、その古本屋さんももうなくなってしまっているんだが。

Photo『エヴァ ヨーロッパ・クラシックヌード』(伴田良輔編・鈴木成一デザイン/講談社/1998年11月6日刊)

 まあ、ヨーロッパ(というかフランス)の19世紀のヌード写真を集めて一冊の本を作ったという、如何にも伴田良輔氏らしい本なのだが、その表紙(というかカバー)に掲載されている「EVA」という女の子の写真がメチャクチャ可愛くていいのである。

 彼女の写真は本書の第2章に収録されているんだが、それだけ多くの彼女のヌード・フォトが当時撮られていて、販売されていたということなのだろう。

 当時のヌード・フォトの被写体というのは、そのほとんどが娼婦だったそうだ。まあ、まだ「他者の裸体を見る」ということがタブーであったビクトリア時代のお話しだからして、当然、ヌード・モデルなんてお仕事もなかったわけだし、素人の娘がそんな写真を人には撮らせなかっただろう。で結局、娼婦がその撮影対象になったのだろうが、それにしてもこのEVAという娘は可愛いのである。多分、このEVAという娘も娼婦だったんだろう。

 当然、日本の最近になって官許されたヌード・フォトではないからちゃんと恥毛も写っている。なのでまあ、彼女も娼婦の大人の女なんだけれども、しかし、その顔の美しさと同時に写っている、何となく「幼児体型」みたいな体の線はなんなんだろうか。顔の大きさもちょっと普通の女性に比べれば大きいしという感じで、なおさら彼女の幼さを強調している感じである。

 ということは、昔のヨーロッパでも彼女のような「僕の妹」的なアイドルみたいな女の子というのは多くの男に愛されていたということなんだろうか。ロリータ・コンプレックスみたいな感情は昔からあったんだろうなあ。

 そうしてみると、今の日本のような若い男の子がほとんど「アイドル」ばっかり追っかけていて「大人の女性」に魅力を感じないという状況は、100年前のヨーロッパにもあったということなんだろうか。

 面白いのは、やはり写真は進歩するもので、最初は昔の絵画を模倣するような構図で作っていた写真が、時代を経るごとに普通にモデルにポーズを付けさせているようになっていく過程である。

 基本的に「ヌード・フォト」というものは、単純に「男の欲望」から出来てきたものであると私は考えている。それを、「神への信頼」という形に表面上変えたようにしてギリシアやローマの裸像になっていったんではないのだろうか、と考えている。

 それが19世紀になって「写真術」というのが出来て、誰でもが「ヌード・フォト」を撮影できるようになってしまって、本格的に方法を変えてしまった。要は、被写体をどこに求めるか? ということなのだ。

 つまり、19世紀の当時はまだ娼婦のような人たちにしか撮影対象を求められなかった。しかし、いまや誰でも「ヌード・フォト」の被写体になってくれる人はいる。

 それこそ、妻や恋人でも妊婦ヌードやラブラブ・ヌードを撮影させてくれる人もいるし、道行く女性にも声をかければ撮影をさせてくれる人もいそうな現代だ。

 まあ、そんな時代じゃなかったから、そんな時代の写真がもてはやされるのではないか、というのが本書の基本なんだけれども、まあ、結局「EVAちゃん」へのオマージュだけなんだよなあ。

『エヴァ ヨーロッパ・クラシックヌード』(伴田良輔編・鈴木成一デザイン/講談社/1998年11月6日刊)

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