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2014年3月12日 (水)

『あっぱれ! 懲りない朝日新聞』というエンターテインメント

 まあ、別に朝日新聞だって決意を持って「左翼的な立場」を取っている訳ではない。

 中曽根正弘のお友だちの正力松太郎がやっていた讀賣新聞や自民党の機関紙みたいな産経新聞があるから、それに対するリベラルな姿勢をとっているように見せれば、朝日新聞が売れると見込んだからこその、単なる見せかけの「左翼的な立場」であるにすぎない。

 朝日新聞よりももっとリベラルな毎日新聞や東京新聞だって、それぞれの「経営的な立場」からのリベラル思想なのだし、日経新聞の「自民党リベラル派」的な立場だって、やっぱり経営的な選択肢なのだ。

Photo『あっぱれ! 懲りない朝日新聞(笑)』(勝谷誠彦著/ワック/2013年2月26日刊)

 大体、『明治維新遷宮の時はまだ流派が成立していなかった築地をどりだが、大東亜遷宮では見事尻馬揃えの煽り踊りのあと、歴史的な「手のひら返しの所作」をやってのけたことはまだ国民の記憶に刻まれてい』と書く通り、別に朝日新聞の「左翼的な立場」というのは、そんなに深いわけがあるのではなくて、単なる売るための企業判断でしかないし、朝日新聞の夜郎自大的な発想は昔から変わっていないというだけのこと。

 まあ、右翼的な立場の人からすると、朝日新聞の書くことは「勘弁ならん」ということかも知れないのだけれども、まあ、だからと言ってそんな朝日新聞によって世論が動くわけでもないので、ご安心を。

 ああ、すいません。「流派」だの「築地をどり」だのって意味が分かりませんでしたね。

 つまり、勝谷氏が「WILL」で連載していたらしい記事が、基本的に「観劇記者」という立場から、というかそれを装って書かれた記事なので、そんな言い方をしてるんです。まあ、真っ当に朝日新聞を批判して、逆に告訴なんかされたらたまりまへんなあ、ということでの「装い」なのである。ズルいなあ。

朝日新聞「築地をどり」とは
踊り子(記者)全員が左に傾きつつ旋回し、土下座をくり返すことを特徴とする日本舞踊の流派。東京築地の朝日劇場で定期公演を行っている。論説主幹や、天声人語子らは名取。主宰朝日新聞社。中国政府、韓国政府後援。産経新聞社、読売新聞社以外のマスコミ各社協賛』

 というのが「釣り書き」なんだけれども、勝谷さん、間違ってますよ「読売新聞社」じゃなくて「讀賣新聞社」でしょ。と、まあこういうところで勝谷氏が、別に朝日新聞社を「左傾している」から攻撃してるんじゃなくて、単に「大マスコミ」だから攻撃しているというのがよくわかる。まあ、朝日新聞は大権威だし(だと思われているし)、なおかつその社員は大変良い給料を貰っているし、って言ったら単なる怨嗟じゃないかよ。

 つまり、文藝春秋社のスタッフライターからマスコミ人生をスタートさせた勝谷氏にとっては、大朝日新聞に代表させる大マスコミが嫌いなだけなのだ(それは私も同じ)。たまたま、文藝春秋社というか「週刊文春」が、ちょっと右寄りだったから、その結果、朝日新聞を「左寄り」ということで攻撃しているだけなのである(そこが違う)。

 もしかして、勝谷氏が講談社に入社して、「週刊現代」のスタッフライター(講談社にはそういう仕事はないが)であったのなら、「朝日新聞はもっともご都合主義の新聞」「讀賣新聞こそ右翼思想の発露」「産経新聞は単なる自民党の御用聞き」という捉え方になっていたかもしれない。そういう意味では、週刊文春編集長の花田紀凱氏の影響力は強かったんだなあと思うばかりである。

 そう、出版社にとっては週刊誌(だけじゃないけど)の編集長は「ヒットラー総統」みたいなもので、総統が白いものを黒い、黒いものを赤いと言ったら、それに逆らえる者はいないというような専制主義の世界なのだ。

 まあ、だからこそ雑誌が売れないということになれば、まず切って捨てられるのは「編集長」ということなんだけれども、じゃあ編集長以上に専制君主がいるんじゃないかよ、と言われてしまえばその通り。だって、オーナー社長が一番偉いでしょ。

 しかし、なんで各マスコミ皆して「小沢潰し」なんだよなあ。

『そう、小沢一郎民主党元代表の擁護は、小誌にあっては最大のタブーなのである』

 って、なんで小沢潰しをして、民主党や自民党に益する必要があるんだろう。

『もっとも、これは他の流派もそうで、下北沢の『アングラ日刊ゲンダイ』劇場くらいが「検察記者倶楽部虚偽馬鹿読者(けんさつごようますこみあほうどくしゃのばかまつり)」をかけていたくらいだった」

 って、それじゃあ朝日新聞と同じじゃないか。

 勝谷氏によって「アングラ」扱いされてしまった「日刊ゲンダイ」であはるけれども、しかし、今や「日刊ゲンダイ」はライバル紙「夕刊フジ」よりも多い発行部数を誇っているんですよ。

 何でか。結局は「週刊現代」的な「反権威・反権力」的な編集方針が読者に受けたからでしょう。基本的には、読者庶民はそんな「反権威・反権力」的な立場に身を置きたがるものなのだ。

 だからこそ、こうした立場が重要なのであって、例えば安倍晋三氏が反中・反韓姿勢をより先鋭化させてしまったら、それを支持する国民が多くなってしまったら、多分、朝日新聞だってその流れに乗ってしまうだろう。だって、基本的に朝日新聞の立場って、その時の主流の流れに乗るというのが基本だったのであるからなのだ。となると、その時『WILL』の立場はどうなっちゃうんだろう?

 そうなったら、逆に『WILL』が左翼の立場になって朝日新聞を批判するんだろうか。まあ、それも面白いかもしれないが、その際は、キチンと過去の記事やら行動に対する自己批判というものはするんだろうか。

 まあ、多分しないだろけれどもね。

『あっぱれ! 懲りない朝日新聞(笑)』(勝谷誠彦著/ワック/2013年2月26日刊)さすがに「保守論陣」を張るワックだけあってKindle版はない、紙版だけだ。まあ、そうやって時代の流れに背を向け続けてください。しかし、「2月26日刊」って、何よ?

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