フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 3 YEARS 復興の現場から、希望と愛を込めて | トップページ | 連休のアタマで「tsunokenのブログ」を解析 »

2014年3月20日 (木)

『イーロン・マスクの野望』って、ちょっとカッコ良すぎ?

 ペイパル、スペースX、テスラモータースというスゴい企業を立ち上げたイーロン・マスクの目標は火星への移住なのか。それもスゴい!

 おまけに、そのイーロン・マスクが南アフリカからの移民だというのも、これまたスゴい!

 なおかつ、せっかく入ったスタンフォード大学院を2日で辞めちゃって、オンラインコンテンツの出版ソフト制作会社を起業したってのも、スゴい!

Photo未来を変える天才経営者 イーロン・マスクの野望』(竹内一正著/朝日新聞出版/2013年12月6日刊)

 スティーブ・ジョブズがAPPLE Ⅱを発表したのが1977年。当時はまだパーソナル・コンピュータはスタンドアローンで使うものだった。それが大きく変わるのが1995年だった。

『マイクロソフト社がウィンドウズ95を発売した1995年、イーロンがシリコンバレーの中心スタンフォード大学の大学院に入ると、まわりはインターネットブームに沸いていた。インターネットのウェブブラウザー(閲覧用ソフト)を生み出したネットスケープ社は世界中の注目を集め、アメリカンドリームを追い第二のビル・ゲイツを目指す若者が次々と新会社を興していた』

 そんな状況にあるシリコンバレーにやって来たイーロンが『学業に貴重な青春をかけるより、起業してビジネスにエネルギーを向けるべきだと決心したのは当然のことだったかもしれない』

 スタンフォード大学院を2日で退学して作ったソフト会社Zip2社はコンパックに3億ドルで売却し、これによって約2200万ドルを手にしたイーロンは、次に「Xドットコム」という会社を創業。Xドッドコムはライバルのコンフィニティ社と合併して「ペイパル」になり、ペイパルをeBayが15億ドルで買い取ったことによって、イーロンはCEOの立場を追われたものの、約1億7000万ドルを手に入れる。それを元手に宇宙ロケット企業「スペースX」を創業した。その後、イーロンは「テスラモータース」から出資の申し込みを受けて、それに対して出資と同時に取締役会の会長になった。

 というまさしく「現代のわらしべ長者」のような出世を果たしたイーロン・マスクは、まるでシリコンバレーの大成功者ではあるようだが、一方、それの数百倍、数千倍の失敗者がいるのがシリコンバレーでもある。数少ないシロコンバレーの成功者たるイーロンが何故宇宙を目指したのかが面白い。

 つまり

『太陽光発電とともに電気自動車を普及させることは、この地球を石油依存から脱却させ、気候変動に対処し、火星への移住を実現する時間を稼ぎ出すことになる』

 ということ。目標はあくまでも火星への人類の移住にある。しかし、それが実現するまでの時間は長い。アメリカも国として火星への移住政策はとっていない。スペースX社のロケットだって、まだ国際宇宙ステーションへのドッキングが出来た程度で、月へも達していないし、有人宇宙飛行も実現していない。地球から火星に達するには何ヶ月もの時間がかかるが、その間の宇宙飛行士の体への変化の問題もあるし、人体への宇宙放射線の問題もある。すべてが、まだまだ長い時間のかかる研究だ。なので、そのためには出来るだけ地球環境を「せめて」今のままに保っておかなければならない、ということから化石燃料への依存を下げて、現状維持を長い時間保っておかなければならない。

 とまあ、何とも気の遠くなるような話ではあるが、確かにそれはその通りではあるなあ。

 民間人の宇宙ロケット開発ということで言えば、バージン・アトランティック航空のリチャード・ブランソンが有名であるけれども、いつの間にかイーロン・マスクがそれを追い越してしまったということになる。まあ、イーロンの場合はアメリカがそれまで国だけが手にしていた「宇宙利権」を民間に開放し、というか国が開発を行うことを諦めたために、結果NASAがうまい具合にバックアップしてくれたという、タイミングの良さということもあるのだろう。

 とは言うものの、こうした新規起業家たち全部がそうではないけれども、ある種の企業が向かう先が宇宙に行くというのも、面白い。

 日本でも、堀江貴文氏が経営する(といってもタテマエ上は堀江氏は経営者ではなく社員だが)SNS社が出資する、漫画家あさりよしとう氏などが言いだしっぺの「なつのロケット団」というのがあって、こちらは「火星移住」という目標はないが、取り敢えず民間で有人宇宙飛行を行おうというのが目標になっている。

『イーロン・マスクはロケット業界に量産化の考えを持ち込み、コモディティ(汎用品)化を図った』

 それによってロケットの打ち上げコストをNASAの10分の1にすることを狙っている。

 なつのロケット団はロケットを製造する材料をホームセンターやネットショップなど「誰でも手に入れることのできる」材料で作って、これまでの打ち上げコストを100分の1にすることが目標だ。こちらは10年以内に地球周回軌道に乗るロケットを開発し、そのロケットで安価な人工衛星打ち上げサービスをビジネス展開し、そこで得た資金と技術で有人宇宙船を作る、というのが目標だ。

 いずれにせよ、結局、やはり「宇宙というのが最後に残されたフロンティア」だということなんだろうな。で、ビジネスで成功した新規起業家たちがそこに至る、という。

『アップル社のスティーブ・ジョブズは、普通の人が使えるコンピュータを目指しマッキントッシュを生み出し、世界を変えた。イーロンは普通の人が乗るロケットを目指し、地球以外の惑星移住を可能にしようとしている』

『イーロンは、既存の体制と戦っている。スペースX社ではロッキード社やボーイング社と、電気自動車ではGMなどビッグスリーや石油メジャーとだ』

『「テスラの工場はアメリカの未来だ」と(副社長で生産部門責任者の:引用者注)ギルバート・パサンは言った。そしてこう付け加えた。「我々はここで未来を作っている」』

 って、ちょっとカッコイイですねえ。

未来を変える天才経営者 イーロン・マスクの野望』(竹内一正著/朝日新聞出版/2013年12月6日刊)

« 3 YEARS 復興の現場から、希望と愛を込めて | トップページ | 連休のアタマで「tsunokenのブログ」を解析 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/59314006

この記事へのトラックバック一覧です: 『イーロン・マスクの野望』って、ちょっとカッコ良すぎ?:

« 3 YEARS 復興の現場から、希望と愛を込めて | トップページ | 連休のアタマで「tsunokenのブログ」を解析 »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?