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2014年3月

2014年3月31日 (月)

『ブラック企業経営者の本音』から見えてきたこと

 普通のブラック企業関連の本と言えば、間違ってブラック企業に入ってしまった人や、そんな会社でコキ使われている、まあ「被害者」に取材をしたものなのだけれども、こうした逆にブラック企業を運営している側というか、「加害者」側に取材をして書いた本は珍しいのじゃないか。

 まあ、普通はブラック企業とされた会社の経営者は取材拒否だもんなあ。

Photo_2『ブラック企業経営者の本音』(秋山謙一郎著/扶桑社新書/2014年3月1日刊)

 で、どんな会社がブラック企業の代表として書かれているかと言えば……

「無理というのはですね、嘘吐きの言葉なんです」というワタミフードサービス。

「変革しろ、さもなくば死だ」「去年と今年を変えない限り、会社は潰れると思って欲しい」というファーストリテイリング。

「モチベーションが続くような学習の仕組みを作り続けていきたい」というベネッセコーポレーション。

「公務員はクビにできない、という価値観はあり得ません」という大阪市役所。

「僕は会議の時間をもっと有意義に使いたいを考えた」という楽天。

 う~む、楽天もブラック企業なのか、という部分はちょっと気になるが、『「生真面目な人ほど、上から言われたことを忠実にこなそうとします。どんなに忙しくても会議の前日、夕方5時までに資料を上げる。英語で会議をするといえば英語力を磨く。で、社内で上を行くのはそれをしない人なんですよ。結果、生真面目な人ほど社外へと去ってしまう」生真面目な人が去った社内では、会議の前日、夕方5時までに資料を上げない、英語もまともに話せない、“不真面目”な人間ばかり、だ。合理性を追求する会社に残っているのは“非合理的”な人間ばかり、となる』というのであれば、本当に『楽天という超優良企業でも、ブラック化が進みつつある、といったところか』ということになる。

 第三章の『ブラック企業経営者の本音』というところが、いよいよ本書のキモなんだが、しかし残念ながら上記の有名企業の経営者は出てこない。あまり大きくない「耐えろ。従順な人形を演じるんだ」というマンション投資会社社長、「華やかに見えるが、実態は手配師……」というAD派遣会社・経営者、「社員は消耗品だ!」という零細IT企業・経営者、「パートにもサービス残業させる管理術」を唱える大手外食チェーン産業のファミレス店長などなど。

 で、そのブラック企業の運営方法を見ると、新興宗教のビジネスモデルが見えてくるというのだ。

『これまでブラック企業経営者がどうやって社員を「型に嵌める」か、その手口を経営者サイドの視点から見てきた。そこでハタと気づいたことがある。誤解を恐れずに言えば、そのやり方は宗教が新たな信者を獲得し、教団を太らせる“養分”とする様ととてもよく似てるということだ』

 つまり、新人のリクルートでは『さも聞く側自身が「もしかして自分が悪いのではないか」と思うところまで追い詰め、追い込む』、『その手口は、入社を考えている者に、カリスマ性を演出した創業者・社長の素晴らしさを説き、入社を迫るブラック企業のリクルーターとダブりはしないだろうか』

『ブラック企業、宗教団体、どちらもそう簡単に辞めさせてくれない。もし辞めた者が出たならば、残った者がとばっちりを食う。これも両者の共通項なのだ』

『冒頭の章でも触れたワタミ、ユニクロやGUを展開するファーストリテイリング、そして楽天しかり。これら企業の経営者はマスコミの寵児としてその是非を問わず、世の注目を浴び、賞賛とバッシングの嵐のなかでその組織を大きく伸ばしてきた。
 宗教団体にも同じことが言える。新興宗教と呼ばれる宗教団体の指導者は、世のバッシングを浴びながら、これを肥やしとして組織を大きく飛躍させた感がある』

 なるほどなあ。

 で、結局「人件費をコストと考え、コストダウンを考える」経営者がいる限りはブラック企業はなくならない、ということなのだなあ。

 だとすると、そんなブラック企業はこれからもなくならないどころか、もっと増えていくだろう。

 もし、自分が入った会社がブラック企業だと気づいたら、なるべく早く辞めるということが重要だろう。多分、ブラック企業は社員を情報遮断に陥らせて辞めないようにさせるのだろうが、実際にはブラック企業なんかとっとと辞めてもいくらも困らないのだ。

 もうすぐに辞める。これっきゃない。

『ブラック企業経営者の本音』(秋山謙一郎著/扶桑社新書/2014年3月1日刊)

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2014_03_23_28932EPSON RD1s+LEICA ELMARIT 28mm/F2.8 @Yebisu & Shibuya (c)tsunoken

2014年3月30日 (日)

Tokyo Institute of Photographyで糸崎公朗のフォトモと改造カメラワールドを聞く

 まず初めに「Tokyo Institute of Photography」って何だってことなんだろうけれども、直訳すれば「東京写真学校」なんだけれども写真学校ではない。ただし、ギャラリーやクラスルームやスタジオなんかがあって、写真家になるための「きっかけ」を作りだすための何らかの「場」になればいいという発想でもって、写真雑誌「PHAT PHOTO」の編集・発行人である写真家のテラウチマサト氏が作った一般社団法人である。いずれはNPOを目指しているらしい。まあ、「学校」だからね。

 場所は中央区京橋3丁目6-6。国立近代美術館フィルムセンターの裏にある。

2014_03_29_30422

 で、そこで行われた「糸崎公朗のフォトモと改造カメラワールド」という催しに行ってきたということなのだ。

 糸崎公朗氏は写真家なんだけれども、写真家というだけの活動ではなくて、美術家というか、カメラ改造家というか、なんかわけのわからない活動をやっているアーチスト。

「フォトモ」って何なのか? という人には下の糸崎公朗氏の本のどれかを読んで見ればすぐに分かるのだが、文章で解説すれば撮影した映像と、その一部分を切りだして3D化して面白く見ようということなのね。つまり、「フォトモ」というのは「フォトグラフィー(写真)」と「モデル(模型)」から作った、いわゆる「飛び出す絵本」みたいな写真なんだけれども、その起源は糸崎氏が昔よんだ『スターウォーズ』の立体絵本なのだった。そう「飛び出す絵本」とか「立体絵本」と呼ばれている手法を写真の見方に応用したというものなのだ。

 で、そもそもフォトモに行き至った大元は、赤瀬川源平氏らがやっていた「超芸術トマソン」という、街の中にある「何か訳が分からないけど、基本的にその街に無用になってしまったモノ」を探して街歩きをするという運動。そんな活動に興味を持った糸崎氏らは街歩きをしながらいろいろな場所で写真を撮って回った。

 写真というのは基本的には1カ所にしかフォーカスは合わない。絞りを小さくしたり、焦点距離の短いレンズを使って、パンフォーカスという技法はあるが、それでも基本的にはフォーカスがピッタリあっているのは1カ所だけである。でも、歩きながら移動して撮影していけば、フォーカスが合う場所はどんどん変化していくわけで、そんな写真をたくさん繋ぎ合わせて一枚の写真にすれば、全方位、全距離、フォーカスが合った写真ができるわけで、それを糸崎氏は「ツギラマ(ツギハギ+パノラマ)」と名付け、幾何学的遠近法方にこだわらない「非ユークリッド写真」の原点として考えたわけである。

 で、その次にその「ツギラマ」から発展して考えたのが「フォトモ」ということなのである。そのツギラマには「昆虫ツギラマ」というジャンルがあるそうなのだが、それについてはまた別の機会に。

 そのフォトモは、糸崎氏と一緒に「非ユークリッド写真」を始めた漫画家の森田信吾氏と一緒に始めたのだそうだけれども、今はやっているのは糸崎氏だけだそうだ。

 で、そのフォトモを撮るときの糸崎氏のメイン・カメラはローライ35に反射式ファインダーをつけたものだそうだ。反射式ファインダーというのは、大昔のイコンタあたりで使っていたファインダーで、要は上から覗き込む形の撮影姿勢になるので、あんまり被写体になる人が「自分が撮影されている」という気分にならないので、警戒心を持たれないのがメリットである。だったら、ローライフレックスでもいいんじゃないかと思えるのではあるが、まあ、それはカメラマンの好みだから、どうでもいい。

 まあ、いろいろな写真表現がある中のひとつとして「フォトラマ」もあると思うんだけれども、今や写真表現も何でもありという中では、いろいろな方法があるもんだなあ、という気にさせてくれた。まあ、私は面倒くさいのでやる気はないけれどもね。

 ということなので、興味を持った方は下の本を読んで研究してみてください。

 あ、改造カメラについてはコチラをご覧ください。結構やっちゃいけないことをやっているんだ、この人は。

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 Tokyo Insutitute of Photographyには、当然ギャラリーもあって、今はマッシモ・レアルディーニというイタリア出身で現在ノルウェイに在住の写真家による「SCANDINAVIAN」という、北欧の女の子たちのヌードを撮影した写真展もやっている。こちらは入場無料なので、ご興味を持った方は一度足を運んではどうだろうか。

 場所は上のリンクをクリックすれば分かります。

EPSON RD1s+LEICA ELMARIT 28mm/F2.8 @Kyobashi, Chuo (c)tsunoken

2014年3月29日 (土)

『エヴァ』への讃歌

 引っ越しに備えて本の整理をしていた時に再度見つけた本。

 元々古本屋さんで見つけた本で「碩文堂書店」のタグが付いている。まあ、その古本屋さんももうなくなってしまっているんだが。

Photo『エヴァ ヨーロッパ・クラシックヌード』(伴田良輔編・鈴木成一デザイン/講談社/1998年11月6日刊)

 まあ、ヨーロッパ(というかフランス)の19世紀のヌード写真を集めて一冊の本を作ったという、如何にも伴田良輔氏らしい本なのだが、その表紙(というかカバー)に掲載されている「EVA」という女の子の写真がメチャクチャ可愛くていいのである。

 彼女の写真は本書の第2章に収録されているんだが、それだけ多くの彼女のヌード・フォトが当時撮られていて、販売されていたということなのだろう。

 当時のヌード・フォトの被写体というのは、そのほとんどが娼婦だったそうだ。まあ、まだ「他者の裸体を見る」ということがタブーであったビクトリア時代のお話しだからして、当然、ヌード・モデルなんてお仕事もなかったわけだし、素人の娘がそんな写真を人には撮らせなかっただろう。で結局、娼婦がその撮影対象になったのだろうが、それにしてもこのEVAという娘は可愛いのである。多分、このEVAという娘も娼婦だったんだろう。

 当然、日本の最近になって官許されたヌード・フォトではないからちゃんと恥毛も写っている。なのでまあ、彼女も娼婦の大人の女なんだけれども、しかし、その顔の美しさと同時に写っている、何となく「幼児体型」みたいな体の線はなんなんだろうか。顔の大きさもちょっと普通の女性に比べれば大きいしという感じで、なおさら彼女の幼さを強調している感じである。

 ということは、昔のヨーロッパでも彼女のような「僕の妹」的なアイドルみたいな女の子というのは多くの男に愛されていたということなんだろうか。ロリータ・コンプレックスみたいな感情は昔からあったんだろうなあ。

 そうしてみると、今の日本のような若い男の子がほとんど「アイドル」ばっかり追っかけていて「大人の女性」に魅力を感じないという状況は、100年前のヨーロッパにもあったということなんだろうか。

 面白いのは、やはり写真は進歩するもので、最初は昔の絵画を模倣するような構図で作っていた写真が、時代を経るごとに普通にモデルにポーズを付けさせているようになっていく過程である。

 基本的に「ヌード・フォト」というものは、単純に「男の欲望」から出来てきたものであると私は考えている。それを、「神への信頼」という形に表面上変えたようにしてギリシアやローマの裸像になっていったんではないのだろうか、と考えている。

 それが19世紀になって「写真術」というのが出来て、誰でもが「ヌード・フォト」を撮影できるようになってしまって、本格的に方法を変えてしまった。要は、被写体をどこに求めるか? ということなのだ。

 つまり、19世紀の当時はまだ娼婦のような人たちにしか撮影対象を求められなかった。しかし、いまや誰でも「ヌード・フォト」の被写体になってくれる人はいる。

 それこそ、妻や恋人でも妊婦ヌードやラブラブ・ヌードを撮影させてくれる人もいるし、道行く女性にも声をかければ撮影をさせてくれる人もいそうな現代だ。

 まあ、そんな時代じゃなかったから、そんな時代の写真がもてはやされるのではないか、というのが本書の基本なんだけれども、まあ、結局「EVAちゃん」へのオマージュだけなんだよなあ。

『エヴァ ヨーロッパ・クラシックヌード』(伴田良輔編・鈴木成一デザイン/講談社/1998年11月6日刊)

2014年3月28日 (金)

鎌倉~江の島・そぞろ歩き

 3月24日は良い天気だったので、なんとなく出かけたい気分になって、鎌倉から江の島までフィルム・カメラを持ってそぞろ歩きをした。

 たまにフィルム・カメラを持ちだすのは、露出の勘を落とさないようにしているのであります。

 まあ、春の暖かさを写真から感じてください。

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 途中、自転車で道に落ちているゴミなどを拾っているおじさんが「桑田佳祐の家を教えてやろうか」というので、教えてもらった。なかなか立派なお屋敷なんだけれども、桑田氏はほとんど東京の家にいるので、あまり姿は見ないそうだ。

 で、上の写真のうち、一枚が裏焼きになってしまっています。どれだか分かりますか?

NIKON New FM2+Ai-S NIKKOR 28mm/F2.8+KODAK SUPER GOLD 400 @Kamakura Enoshima (c)tsunoken

2014年3月27日 (木)

『劣化するシニア社員』

 高年齢者雇用安定法が改正され、2013年4月に施行されて、60歳定年になった人のうち希望する人を、企業は「再雇用」「定年延長」「定年廃止」などの方法によって65歳まで雇わなければならなくなった訳だが……。

Photo『劣化するシニア社員』(見波利幸著/日経プレミアシリーズ/2014年2月21日刊)

『増えていくシニア社員は、職場に変化をもたらしつつあります。企業サイドとしては、人件費が限られているなか、雇用延長するシニア社員の賃金を積み増すために、学卒の新入社員の採用を若干抑えたり、中堅社員の賃金カーブの上昇を抑えるなどの賃金抑制策をとらざるを得ません。
 そのため、多くの職場において、若い社員が入らない、一人当たりの仕事量が増えるのに賃金に反映されないといったことが起こり、従来の現場社員の負担感の増加という問題も新たに起こりつつあります』

 ところが、そんな状態にありながらシニア社員が問題児化しているというのだ。そんな問題児シニア社員には6通りあるそうだ。

①自分の不遇への共感を周囲に求める「嘆きタイプ」

 そんな人には「そんなに仕事をしたくなければ辞めてしまえ!」と叫びたくなる。

②年下の社員に対する依存が止まらない「おんぶに抱っこタイプ」

「私はあなたのパソコンインストラクターではない!」と叫びたくなって、結局「そんなに働きたくないなら、早く辞めてよ!」と叫びたい。

③自分で選んだ仕事しかしない「わが道を行くタイプ」

「いい加減、チームで働くことを覚えろ!」と叫びたい。

④職場を地域のサークルと勘違い「ご隠居タイプ」

「頼むから、1日も早く全員辞めてほしい。その仕事は無償で引き受けてやる!」と叫びたい。

⑤安請け合いが最悪のトラブルを生む「無責任タイプ」

「1日も早く、辞めてくれ!」と叫びたい。

⑥権限を超越し暴走する「勘違いやり過ぎタイプ」

「あなたにそんなことは期待していない、自分の身分をわきまえろ!」と叫びたい。

 結局、それは『ただ単に法律が変わったから勤め続けられる、会社の制度だから雇用延長できるなどの理由だけで雇用継続されている状態、または強い意味をもたないまま働き続ければ、難しい問題を避けてしまったり、不平不満を口に出していたり、無責任な言動を取ってしまったりする』ことなのである。

 つまりそれは、それまで働いていた職場、企業などで何も考えずに働いていたまま、そのままに定年を延長して働いているからこそ起きる現象なのだろう。むしろ、その時点から新たに働くことの意味を問い、働くことによる価値観の創造を行わなければ、結局はそれまでの自分に対する周囲の見方が変化していることに気付かずに不満が噴出していくことになる。

 むしろ私は、定年をむかえたサラリーマンは、そのまま定年を受け入れて、積極的に会社を辞めることを提言したい。

 小泉政権が「100年安心年金」はたった7年で崩壊し、受給年齢の引き上げと年金額の減少というダブルパンチに見舞われてわけだけれども、そんな時代であってもキチンと不動産収入などで「自分年金」を用意している人だっているわけで、定年前から定年後の自分の姿を予想し、それへの備えをしてさえいれば、何も怖くはない。

『赤字が続いているなどの経営状態の会社では、リストラが行われていたり、さまざまなM&Aが行われることもあります。そんな折、高年齢者雇用安定法で雇用延長の社員が増えているとなれば「シニア社員を雇用し続けるより、現役世代のリストラをやめてほしい」という感情が現役世代に芽生え蔓延することもありますので、シニア社員への社内風当りがより強くなることもあります』

 なんていう状況の中でなぜ雇用延長を希望するんだろう。

『仕事以外、何もすることがない』から雇用延長を希望するなんて、まさしく雇用延長の理由としては最低だ。もっと「仕事以外の楽しみ」や「仕事を辞めないと出来ないこと」などを積極的に求めて、定年後の人生に備えておく必要はありはしないか?

 結局、定年後の人生を決めるのは、定年前にどんな備えをして、どんなことを考えていたのか、ということである。

 誰だって、ある年齢になれば仕事を辞めなければならない。それは誰にだってやがてやってくる問題なのだから、常にそのことを考えておくべきだろう。

『劣化するシニア社員』(見波利幸著/日経プレミアシリーズ/2014年2月21日刊)

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2014年3月26日 (水)

The site renewal message from Mr.Chris Guillebeau

 クリス・ギレボー氏からサイト更新のメッセージ。

 題して"How Has Travel Affected Your Life?"(如何にしてあなたの人生に大きな影響を与える旅をするか)。

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 クリス・ギレボー氏のサイトはコチラ

イケダハヤト氏のブログから…あなたが今すぐ会社を辞めるべき、6つのチェックリスト

 比較的同意することの多い「プロブロガー」イケダハヤト氏のブログに面白い記事が載っていたので、紹介。昨日のブログ。

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 6つのチェックリストは以下の通り。

1、しばらく生きていけるだけの貯金がある。

 

2、「自分がいなくても会社が回る」ことに気づいてしまっている。

 

3、既に副収入があり、それなりの金額を稼いでいる。

 

4、会社のなかに自分の考え、やりたいことを理解してくれる仲間がいない。

 

5、「上司や先輩のようにはなりたくない」と感じている。

 

6、個人的なゴールと、会社のゴールが乖離している。

 う~む、後半の3つはなかなかに厳しいものがある。

 私は結局定年まで勤めてしまったわけであるが、それは「しばらく生きていけるだけの貯金がある」「「自分がいなくても会社が回る」ことに気づいてしまっている」「既に副収入があり、それなりの金額を稼いでい。」の3つは確実に当てはまっていたのだが、後半の3つがあまり当てはまらなかったからなのだろうか。

 まあ、出版社という比較的自由に仕事が出来て、周囲にも自分がやっていることが理解されていたという恵まれた会社に勤めていたからということもあるのだろうが、何となくお気楽に定年まで勤めてしまったというのが実際である。

 というか、むしろ「お金を稼ぐ」というだけの目的で就職とかしてしまっていると、やはり「会社のなかに自分の考え、やりたいことを理解してくれる仲間がいな」かったり、「上司や先輩のようにはなりたくない」と感じてしまったり、「個人的なゴールと、会社のゴールが乖離している」なんてことがあったりするのだろうか。しかし、そんな感じに囚われてしまったら、普通はすぐに会社なんか辞めたくなるよなあ。

 さすがに会社に勤めて10年、20年経てば普通は「しばらく生きていけるだけの貯金」くらいは誰でもあるだろうが、問題は副収入というのはないだろう。というか日本の企業は大半が副業を禁止している。なので辞める訳にはいかなくなってしまうのだ。

 そこで重要になるのが不動産収入なのであります。何しろ不動産収入というのは普通「不労」所得であるからして、それは「副業」に当たらない。要は確定申告だけちゃんとやってれば、会社だって何も言えないのである。

 私もその副収入というのは不動産収入だった。今は以前持っていたマンションは無くなってしまっているので副収入はない状態になっているが、サラリーマンをやっていたときは、たまたま出ていってしまったマンションを人に貸して賃貸収入があった。

 ということなので、2月19日のブログ『「不動産投資は東京17区!」って、どこだ?』になる訳ですね。

 実際に会社を辞めるかどうかは、その時に真剣になって考えるべきではあるが、その際に重要なカギになるのが「貯金」と「副収入」である訳です。「いつでもこんな会社、辞めてやれるぞ」というスタンスさえあれば、もっと自由に会社で働くことが出来る。そして、もっとリラックスして働くことが出来る。

 なので、辞めなくても大丈夫、という気分にすらなるのであります。

 これって結構重要な要素なんだよなあ。

 イケダハヤト氏のブログはコチラ

『旗を立てて生きる――「ハチロク世代の生き方マニュフェスト』(イケダハヤト著/晶文社/2013年8月15日刊

『不動産投資は東京17区! 中古ワンルームを選ぶ!』(牛込雄一著/クロスメディア・パブリッシング/2014年1月20日刊)

オススメの2冊です。

2014年3月25日 (火)

Fitbit weekly progress report from Mar.17 to Mar.23

 Fitbitから毎週のレポート。

 一週間トータルで87,277歩、61.09km歩いた。

 最も活動的だったのは3月21日。14,372歩、10.06km。

 最も非活動的だったのは3月23日。10,168歩、7.12km。つまり殆ど差がないっていうのも、ちょっと何だかなあという感じ。先週は7日間、毎日1万歩以上歩いていた。

 体重は0.3kgダウン。平均睡眠時間は6時間32分。

 というところ。あまり特徴のない一週間だったなあ。

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『コンピュータが仕事を奪う』ってのは当たり前だけどね

『コンピュータが仕事を奪う』というテーマ自体は決して新しいものでもないし、以前から言われていたことではある。本書が最初に日経新聞出版社から紙版で出版された2010年12月であっても、Kindle版で2013年11月になっても、それは変わることはない。

 要は「コンピュータを使う側の人間」と「コンピュータに使われる人間」とに分かれるということなのだ。

20140321_231449『コンピュータが仕事を奪う』(新井紀子著/日経新聞出版社/2010年12月12日刊)

 面白いのは、これを書いたのが別にビジネスの専門家でもないし、コンピュータの専門家でもない、数学の専門家だということ。

 そう、考えてみれば、っていうか考えなくても、コンピュータってのは「電子計算機」なわけで、すべての事象を「0、1」でもって表しているわけなので、結局はコンピュータってのは、数学がベースになっているわけなんだなあ、ということに気がついた。ということは、すべての事象というのは、すべて数学で表せることが出来るっていうこのなのだ。とすると、コンピュータが世界を支配するような世の中になっても、結局、最後に残るのは「数学者」という職業なのかも知れない。

 ポイントは

『身体性を必要とせず、また直接に生産活動に携わらないホワイトカラーの仕事は、コンピュータの本格的な登場によって、上下に分断されていくことでしょう。つまり、人間であれば多くの人ができるがコンピュータにとっては難しいい仕事と、コンピュータではどうしても実現できず、人間の中でも一握りの人々しか行えない文脈理解・状況判断・モデルの構築・コミュニケーション能力等を駆使することで達成できる仕事の2種類に、です』

 ということ。『人間であれば多くの人ができるがコンピュータにとっては難しい仕事』では

『人間が機械を使いこなすのではなく、機械が人間を下働きとして使いこなすようになるのです』

 要は、例えば『郵便番号の読み取り機ですが、精度がかなり上がってきたとはいえ、手書きの数字の認識に限ると9割には届きません。機械が正しく読み取れることができずにはじかれた郵便物はどうなるかというと、いまだに人間が読み取りを行っているのです。郵便物の仕分けだけではなく、伝票の読み取り・仕分け・計算といった会計処理においても、同様のことが起ころうとしています』

 ということなので

『こうした作業は、どうしても時間単価の安い非正規雇用職員が担うことになります。しかも、インターネットの発達は、「多くの人ができるがコンピュータにとっての難しい仕事」を全世界に向けて外部発注する「クラウドソーシング」という労働のあり方をも可能にしましたから、今後、そのような作業の単価はさらに下がっていくに違いありません』

 ということなのだ。

 だとしたら、これからはコンピュータでは出来ない仕事をやっていくしか、コンピュータに使われることのない人生を送る方法はない、ということなんだろう。

 それは、どんな仕事なんだろう。

 ひとつには、営業や人と会う仕事はダメだってことだろう。つまり、そんなものはコンピュータとインターネットでもって最適化されてしまうから、「基本的には」いらなくなってしまう。コンピュータでは営業はそんな人と付き合ってやる仕事は大丈夫だと思っていた思っていたのだが、残念、そんな仕事だってコンピュータに置き換えが出来てしまうんだなあ。

 だとしたら、コンピュータに置き換えられない仕事ってなんだろう。まあ、本書を読んでみると数学者はまあ、それは無理だなというのはわかるが、日本人全体が数学者になるということはないんだから、それ以外ではどんな仕事をすればいいのか?

 ってなことで、結局はブログに行き着くんだよなあ。

 そう、こういうアホなブログを書き続けることは、結局、コンピュータのビッグデータにも捉えられなくて、まあだれも見ようとしないという部分ではネットワークの網には引っ掛からない仕事(?)なんだろうなあ。

 って言うか、そこに結論を持って行くか?

『コンピュータが仕事を奪う』(新井紀子著/日経新聞出版社/2010年12月12日刊)Kindle版は1013年11月29日刊。ポイントはその3年間にどういう変化があったのかということである。

2014年3月24日 (月)

101年目のロバート・キャパ

 昨年の11月9日のブログ『ライカギャラリー東京で『ロバート・キャパ展』開催中』で、1913年10月22日生まれのロバート・キャパ生誕100周年を記念してキャパ展を開催という記事を書いたのだが、東京都写真美術館でもやはり生誕100周年ということで、今度は『101年目のロバート・キャパ 誰もがボブに憧れた』を開催中だ。

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 基本的に創価学会系の東京富士美術館が所蔵している「ロバート・キャパ・コレクション」をベースにした写真展で、更に富士美術館所蔵のキャパが最後の一枚を撮影したニコンSがまだインドシナの土がレンズについたままの状態で、最後に撮った写真と共に展示されている。

 キャパの最後のニコンSは当然ニコンが持っているものとばかり思っていたのだが、そうではなかったんだなあ。

130131f(c)Robert Capa

S富士美術館蔵

 更に興味深いのは、ロバート・キャパがフォトグラファーとして認められるきっかけになった「演説するレオン・トロツキー」の35mmフィルム1本分のベタ焼きが展示されている。それを見るとキャパが「演説するレオン・トロツキー」として発表したネガは前から3番目位に写した写真なのだ。

02_01leon(c)Robert Capa

 勿論、そのカットを採用したのはロバート・キャパではなくて、キャパにトロツキー撮影の発注をしたデフォト社の編集者なんだろうけれども、でもそれが一番いいのかどうか、それはフィルム1本分のベタ焼きを見ると、どれがいいのか分からなくなる。

 まあ、それが私のフォトグラファーとしての限界なんだろうけれどもね。

 ということで、私が東京都写真美術館で買ってきたのは、ロバート・キャパ展の図録ではなくてこちら。

 2007年に「メキシカン・スーツケース」と言われるスーツケースから発見された、ロバート・キャパ、ゲルダ・タロー、デビッド・(シム)・シーモアのスペイン内戦の模様を撮影したフィルムを基にして作られた本だ。

 まあ、本については別の日にまた語るとして、取り敢えず今日は『101年目のロバート・キャパ』について、お知らせ。

『101年目のロバート・キャパ』は5月11日まで東京都写真美術館で開催中。サイトはコチラ

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キャパと言えばこれですね『ちょっとピンボケ』

2014年3月23日 (日)

『LIFE!』もちょっと残念?

 原題は"The Secret Life of  Walter Mitty"つまり「ウォルター・ミッテイ(ベン・スッティラー)の秘密の生活」って、つまりウォルターの空想癖のことなのである。

Life2『LIFE! (The Seceret Life of  Walter Mitty)』(監督:ベン・スッテイラー/原作:ジェイムズ・サーバー/脚本:スティーブン・コンラッド/製作:サミュエル・ゴールドウィンJr、ジョン・ゴールドウィン、スチュアート・コーンフェルド、ベン・スッテイラー)

 主人公ウォルター・ミッティは雑誌「LIFE」誌の写真管理室に勤めているサラリーマンだ。

 あの写真雑誌として世界で一番有名な「LIFE」である。それはそれで恵まれた立場ではあることなのであろう。ただし、グラフ雑誌である以上、一番偉いのはスタッフ・カメラマンだろうし(というか「LIFE」はそんな感じでカメラマンを雇っていた)、次は編集者だろうなあ。という意味では、写真管理室というのは、いわば「縁の下の力持ち」的な部門ではある。

 そんな部署に勤めていたウォルターは、少年時代はまだ夢見る立場で世界をバックパック旅行をすることなども考えていたのだが、父親の死によってそんな夢を捨てて、現実のみを見て生活することを決めていた。で、そんなウォルターの唯一の楽しみは「現実を離れて、夢の世界に逃避すること。」で、そんな生活が"The Secret Life of Walter Mitty"という訳なのだ。

 そのウォルターが、「LIFE」誌が紙版としては最終号を出して、その後はオンライン版として生き残ろうとするということになって、その最終版の表紙にショーン・オコンネル(ショーン・ペン)が撮影したカットを使うことになったのであるが、オコンネルから送られてきたネガ(雑誌だからポジだと思ったんだが、アメリカはネガなんですね)のNo.25がない。しかし、オコンネルから指定されてきたネガ番号はNo.25。ということで、このNo.25ネガを求めて、オコンネルを求めて世界をさすらうことになったウォルターを描く、というのがこの映画。

 結果は「幸せの青い鳥」みたいな話で、まあその辺は予測可能なのだが、おまけに「ああそういう結末なのね」というのが、如何にもハリウッドらしいハッピーエンディングで……。

 で、それはいいとして、ウォルターが行く場所がスゴい。まず、グリーンランドからアイスランドまで行ってしまい(うーん、寒そう)それでもオコンネルが見つからずに、一度ニューヨークのオフィスに戻ってくる。

 そこで前から片思いしていたシェリル・メルホフ(クリステン・ウィグ:あまり美人じゃないところが最近のハリウッドの傾向なんだろうか)に対して変な思い違いをしてしまい、彼女を諦めたりしながら(つまり、この部分が物語のラストに向けての一番の「盛り下がり」部分なのだが)、家のグランドピアノの「傷」に気づく。それがオコンネルのネガNo.24に写っていた画像なのだ。つまりオコンネルはその写真を撮影するために、自分の家に来ていた! ということで、再びオコンネルを探す旅に出るウォルターなのであるが、その行先はアフガニスタンからヒマラヤ山脈へと続く大冒険ではある。

 つまり、それはウォルターが昔想像していて、行きたかったけれども行けなかった、大冒険の旅である。まあ、つまり冒険の旅はしたい時にしておけ、ということなんだけれども、それは遅すぎることもないんだなあ、ということでもあるようだ。

 で、結局オコンネルを見つけたウォルターだが、そのオコンネルの機材がこれまたスゴい。何しろ「ニコンF3T」ですよ。1982年製のカメラ。勿論、フィルム・カメラ。アナログ・カメラ。それだけでもまあお腹一杯になってしまうところだが、しかしこの映画、今流行りのデジタル・シネカメラではなくてARRIFLEXのARRICAM STというフィルム・カメラで撮影されているのだ。スゴいなあ、多分デジタル合成がかなりある映画なので、60コマか30コマで撮影されているのだろうけれども、やはりフィルム・ルックというのは映画を見ていて何となくホッとする瞬間でもある。

 で、結局「ああそういう結末なのね」という結末が(以下、ネタバレです)、ウォルターがネガを見もしないで首切り係のテッド・ヘンドリックス(アダム・スコット)に渡したフィルムを表紙に使った「LIFE」終刊号。なんと「DEDICATED TO」という言葉と共にウォルターが写っている写真が使われているのだ。

 う~ん、こうなっちゃうと本当に「予定調和」だなあ。

 ハリウッドってのは、本当に予定調和が好きな世界で、予定調和に収まった脚本じゃないと通さないんだろうか。でも、そんな予定調和の脚本でもって観客を呼べると思っているんだろうか。予定調和に即していない脚本は、多分ハリウッドの「シロウトプロデューサー(つまり法学部やMBAを出たバカども)」には多分不興なんだろう。つまり、彼らの想像の部分を超えちゃうからね。

 でも、予定調和の世界に収まっている脚本であれば「シロウトプロデューサー」であっても理解が出来る。なので、最近のハリウッドは「~2」とかリメイクとか、「昔の名前で出ています」的な企画しかできなくなってしまったんだろうな。

 ということなので、この"The Secret Life of Walter Mitty"も、最後の結末に至ってしまうと、ちょっとガッカリだなあ。普通なら、テッドの会社再建策は方針は変わらない筈だから、そんな時にメランコリックになってウォルターが写った写真や「DEDICATED TO」みたいな表現は表紙には使わないだろう。

 ということで、実際には1972年12月29日に通算19862号で休刊したときの「LIFE」には表紙には写真が載らなかったのであります。

 当然「DEDICATED TO ~」というのもありません。

 残念。

映画の原作『虹をつかむ男』(ジェイムズ・サーバー著/鳴海四郎訳/ハヤカワepi文庫/2014年1月10日刊)ただし、映画と原作ではまったくストーリーが違う。映画が頂いたのは「空想癖のある主人公」というアイデアだけ。

2014年3月22日 (土)

『ヒトは何歳までセックスできるのか』って興味あるなあ

 一冊の紙の本にするには分量が足らないし、かと言って雑誌の特集としては分量が多すぎる。そんないわば中途半端な分量の文章を本にするには、もともと「リアルな分量」というものを持たない電子書籍という方法が合っているのかも知れない。

 事実、この本も『週刊文春』の10回の連載記事をそのまま本にしたものだ。

Photo『ヒトは何歳までセックスできるのか』(藤吉雅春著/文春e-Books/2013年12月13日刊)

 で、その10回の記事の見出しが以下の通り。

1 漢方医学では「男64歳、女49歳限界説」も
2 日本男児肉食化の鍵はテストステロン
3 性交を成功させる「ゴールデンタイム」
4 オーガズム人体実験でわかった女性の性欲
5 中国医学の秘伝「あなたの性欲を高める食べ物」
6 性欲減退・EDのメカニズムがわかった!
7 「勃起プロジェクトX」どれが効くのか精力剤
8 異性を惹きつけるための「フェロモン体操」
9 “夢の性器”をデザインする美容整形
10 大流行「水素水」でセックスレス解消!

 というものなのだが、以下、気になった部分を……

「セックスをすることに関心がない、嫌悪している」という割合がもっとも高かった世代が、男性は16歳から19歳で36.1%、というのにはびっくり。

『本来、十六~十九歳の男子はテストステロン(男性ホルモンの一種)の分泌が盛んで、最も性に対するアクティビティが高いはずです。未だ経験していない性交渉に興味津々で、些細なことで勃起する世代が、性交渉に無関心というのは信じがたい結果でした』

『セックスを敬遠する理由で多かったのが、男女ともに「面倒くさい」である』

『「セックスへの無関心、嫌悪」の割合が、若年層を中心に幅広い世代で増加している事実は、逆に日本人の社会的内向性が高まっている現れと読める』

 つまり、一種の「鬱」の状態の人が増えていて、その結果、セックスを嫌悪したり、性欲減退、勃起力低下、射精困難になっているということなんだなあ。こりゃあ社会的にもマズいなあ。

 まさに「ヒトは何歳までセックスできるのか」じゃないけれども、71歳で娘を作った上原謙みたいな人がいる一方で、若い人が草食化していくってのは、「セックスは個人の問題だから」として放置せずに、何らかの対策が必要なのではないかとも思われる。

 更に

『「射精を繰り返す人は、定期的に血流を送り込むことによって、動脈硬化を防げるのではないか、という仮説が成り立ちます。実際、射精障害の人は血流が悪いのです」
 陰茎の動脈は体内で最も細く、動脈硬化の影響は陰茎動脈から始まる。血管を強く保てずに衰えてしまい、陰茎に血が流れない。すなわち「勃起」をしないのは、心臓や脳血管疾患への危険信号なのである』

『日常的に勃起させることが、限界年齢を延ばし、ひいては体の健康に結びつく』

 ということになってしまえば、これは積極的にマスタベーションでもいいからどんどん射精をしなければならないということなんだなあ。う~ん、こりゃあエロサイトでも何でも見て、毎日オナニーしよう。

 しかし、まだ日本では認可されていないが世界80ヵ国で認められているプロスタンディンという「陰茎海綿体注射」というのがあるそうで、陰茎に直接注射を打って勃起させるもので、二時間ほど持続するそうである。とは言うものの、直接ペニスに注射って、あなた、それでなくともペニスって刺激には極めて弱い場所である。「痛そうだなア」

 しかし

『注射をすると、十分くらいで勃起をする。本来は医師が手で触り、「硬くなりましたね」と確認をするのだが、そんな余裕はない。勃起の持続時間は約二時間。病院の会計も注射の前に済ませておき、永井教授は注射をした瞬間、「すぐに行ってください!」とダッシュさせた。男性は倉敷市郊外にある川崎医科大から車を走らせた。運転中に勃起が始まり、ラブホテルに到着すると、すぐに妻を抱き、慌ただしい性交の結果、子宝に恵まれたという』

 というから、なかなか効果はありそうだ。

 などなど、まあ基本的にはエッチな気分で読んでみた本なのではあるが、当然、極めて真面目にセックスというものを捉えた本なのであった。

 当たり前だよね。

『ヒトは何歳までセックスできるのか』(藤吉雅春著/文春e-Books/2013年12月13日刊)

2014年3月21日 (金)

連休のアタマで「tsunokenのブログ」を解析

 今日から三連休だって言っても、最早サラリーマンをリタイヤした身では、何も特別なことでも何でもないことなのであるが、まあ、ヒマネタ中のヒマネタではあります。

 まず以前にもやったことのあるTOP Hatenerの解析から。

20140320_114843

 購読者数では、ブログ全体で712,566人がブログを発表している中で44,493位、上位6.75%以内。Niftyのココログ内では11,286人がブログを発表している中で1,615位、上位6.75%以内。

 ブックマーク数は先月より一つ増えて68。ブログ全体では712,566人中46,361位、6.99%以内。Niftyココログ内では11,286人中1、093位、9.79%以内。

 上の表が「tsunokenのブログ」の立ち位置を図示したもの。ヨコ軸が購読者(PV)でタテ軸がブックマーク。コモディティの中に潜り込んでいるほどではないが、今イチブルーオーシャンには出られていないという感じだろうか。

 次がNiftyが2月から新たに始めたブログのアクセス解析。

Photo


 ブログの参照元は「検索」から来たのが全体の77.9%、SNSから来たのが1.1%、その他が2.6%、参照元なしが18.4%。つまり、初めから「tsunokenのブログ」で検索して読みに来てくれた人が、読者の殆どだということ。

 その検索流入ではGoogle検索が58.4%、Yahoo!検索が41.6%。えっ? だってYahoo!の検索エンジンってGoogleでしょ。ということは「tsunokenのブログ」って100%Google検索ってこと。

 読んでいるデバイスはパソコンが48.6%、iOSが25.2%、Andoroidが18.6%、ケータイ(ガラケーですね)が5.9%、その他が1.7%。う~む、まだまだ半数近い人がパソコンで読んでいるんだ。スマホ合計が43.8%と、いまやパソコンに迫ってきています。しかしスマホの内容がiPhone57.5%、Android42.4%というのは如何にも日本らしい分布ですね。多分、外国だったらiPhoneとAndroidの比率は4:6位になる筈。

 ここまではまあ分かるのだが、これ以降はNiftyがどうやって調べたのかはよくわからない。

 読んでいる年代では40代が36.9%、30代が32.6%、20代が20.1%、50代以上が5.5%、10代が4.9%。もっと50代以上が多いかと思ったのだが、意外と読んでいる人が若いというのは感激だ。これからは40代、30代に読者を想定して書いていこうかしら。

 性別では女性51.3%、男性48.7%と多少女性読者の方が多いのもちょっと意外だった。

 最近のブログ状況で言うと、ここのところブログのアクセス・ランキングでは『2012年7月25日  『海賊とよばれた男』は近年にない思わず興奮する小説だ』というのが不動のトップなんだけれども、2位以下は最近かなり変動している。以前は「サキ・コーポレーション」からみのタイトルが上の方を占めていたんだけれども、ちょっと変わってきたってことですね。

 うむ、少しずつだけれども、やはりブログは生きているっていうか、毎日毎日変化はしているんだなあ。

 まあ、これまでとあまり路線は変えるつもりはないけれども、少しずつ中身は検討していこうと思う。

 この本でも読んで研究しようかな。

『必ず結果が出るブログ運営テクニック100』 (コグレマサト・するぷ著/インプレスジャパン/2012年8月23日刊)

2014年3月20日 (木)

『イーロン・マスクの野望』って、ちょっとカッコ良すぎ?

 ペイパル、スペースX、テスラモータースというスゴい企業を立ち上げたイーロン・マスクの目標は火星への移住なのか。それもスゴい!

 おまけに、そのイーロン・マスクが南アフリカからの移民だというのも、これまたスゴい!

 なおかつ、せっかく入ったスタンフォード大学院を2日で辞めちゃって、オンラインコンテンツの出版ソフト制作会社を起業したってのも、スゴい!

Photo未来を変える天才経営者 イーロン・マスクの野望』(竹内一正著/朝日新聞出版/2013年12月6日刊)

 スティーブ・ジョブズがAPPLE Ⅱを発表したのが1977年。当時はまだパーソナル・コンピュータはスタンドアローンで使うものだった。それが大きく変わるのが1995年だった。

『マイクロソフト社がウィンドウズ95を発売した1995年、イーロンがシリコンバレーの中心スタンフォード大学の大学院に入ると、まわりはインターネットブームに沸いていた。インターネットのウェブブラウザー(閲覧用ソフト)を生み出したネットスケープ社は世界中の注目を集め、アメリカンドリームを追い第二のビル・ゲイツを目指す若者が次々と新会社を興していた』

 そんな状況にあるシリコンバレーにやって来たイーロンが『学業に貴重な青春をかけるより、起業してビジネスにエネルギーを向けるべきだと決心したのは当然のことだったかもしれない』

 スタンフォード大学院を2日で退学して作ったソフト会社Zip2社はコンパックに3億ドルで売却し、これによって約2200万ドルを手にしたイーロンは、次に「Xドットコム」という会社を創業。Xドッドコムはライバルのコンフィニティ社と合併して「ペイパル」になり、ペイパルをeBayが15億ドルで買い取ったことによって、イーロンはCEOの立場を追われたものの、約1億7000万ドルを手に入れる。それを元手に宇宙ロケット企業「スペースX」を創業した。その後、イーロンは「テスラモータース」から出資の申し込みを受けて、それに対して出資と同時に取締役会の会長になった。

 というまさしく「現代のわらしべ長者」のような出世を果たしたイーロン・マスクは、まるでシリコンバレーの大成功者ではあるようだが、一方、それの数百倍、数千倍の失敗者がいるのがシリコンバレーでもある。数少ないシロコンバレーの成功者たるイーロンが何故宇宙を目指したのかが面白い。

 つまり

『太陽光発電とともに電気自動車を普及させることは、この地球を石油依存から脱却させ、気候変動に対処し、火星への移住を実現する時間を稼ぎ出すことになる』

 ということ。目標はあくまでも火星への人類の移住にある。しかし、それが実現するまでの時間は長い。アメリカも国として火星への移住政策はとっていない。スペースX社のロケットだって、まだ国際宇宙ステーションへのドッキングが出来た程度で、月へも達していないし、有人宇宙飛行も実現していない。地球から火星に達するには何ヶ月もの時間がかかるが、その間の宇宙飛行士の体への変化の問題もあるし、人体への宇宙放射線の問題もある。すべてが、まだまだ長い時間のかかる研究だ。なので、そのためには出来るだけ地球環境を「せめて」今のままに保っておかなければならない、ということから化石燃料への依存を下げて、現状維持を長い時間保っておかなければならない。

 とまあ、何とも気の遠くなるような話ではあるが、確かにそれはその通りではあるなあ。

 民間人の宇宙ロケット開発ということで言えば、バージン・アトランティック航空のリチャード・ブランソンが有名であるけれども、いつの間にかイーロン・マスクがそれを追い越してしまったということになる。まあ、イーロンの場合はアメリカがそれまで国だけが手にしていた「宇宙利権」を民間に開放し、というか国が開発を行うことを諦めたために、結果NASAがうまい具合にバックアップしてくれたという、タイミングの良さということもあるのだろう。

 とは言うものの、こうした新規起業家たち全部がそうではないけれども、ある種の企業が向かう先が宇宙に行くというのも、面白い。

 日本でも、堀江貴文氏が経営する(といってもタテマエ上は堀江氏は経営者ではなく社員だが)SNS社が出資する、漫画家あさりよしとう氏などが言いだしっぺの「なつのロケット団」というのがあって、こちらは「火星移住」という目標はないが、取り敢えず民間で有人宇宙飛行を行おうというのが目標になっている。

『イーロン・マスクはロケット業界に量産化の考えを持ち込み、コモディティ(汎用品)化を図った』

 それによってロケットの打ち上げコストをNASAの10分の1にすることを狙っている。

 なつのロケット団はロケットを製造する材料をホームセンターやネットショップなど「誰でも手に入れることのできる」材料で作って、これまでの打ち上げコストを100分の1にすることが目標だ。こちらは10年以内に地球周回軌道に乗るロケットを開発し、そのロケットで安価な人工衛星打ち上げサービスをビジネス展開し、そこで得た資金と技術で有人宇宙船を作る、というのが目標だ。

 いずれにせよ、結局、やはり「宇宙というのが最後に残されたフロンティア」だということなんだろうな。で、ビジネスで成功した新規起業家たちがそこに至る、という。

『アップル社のスティーブ・ジョブズは、普通の人が使えるコンピュータを目指しマッキントッシュを生み出し、世界を変えた。イーロンは普通の人が乗るロケットを目指し、地球以外の惑星移住を可能にしようとしている』

『イーロンは、既存の体制と戦っている。スペースX社ではロッキード社やボーイング社と、電気自動車ではGMなどビッグスリーや石油メジャーとだ』

『「テスラの工場はアメリカの未来だ」と(副社長で生産部門責任者の:引用者注)ギルバート・パサンは言った。そしてこう付け加えた。「我々はここで未来を作っている」』

 って、ちょっとカッコイイですねえ。

未来を変える天才経営者 イーロン・マスクの野望』(竹内一正著/朝日新聞出版/2013年12月6日刊)

2014年3月19日 (水)

3 YEARS 復興の現場から、希望と愛を込めて

「東北復興新聞」というのは、元富士通社員でITベンチャー・(株)ロケーションバリューを立ち上げた本間勇輝・美和夫妻がやっているNPO法人HUGが発行している「被災地復興に携わる人たちの業界紙」である。

3years『3 YEARS 復興の現場から、希望と愛を込めて』(東北復興新聞編/本間勇輝・本間美和著/A-Works/2014年2月25日刊)

 内容は、「第1章 Questions」として「Q1.復興ってなんだ?」「Q2.何がどこまで進んだの?」「Q3.どんなまちをつくるの?」「Q4.産業・仕事はどう変わる?」「Q5.福島はどうなってるの?」「Q6.復興、誰がどう進めてる?」として、図示して現在の東北の状況を示している。

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 第2章は「Stories」として東北復興に関わっている15人のストーリーが書かれている。

「僕らが変える! 楽しくて儲かる、新しい漁業へ。」という、石巻の漁師で漁業生産組合「浜人(はまんと)」を立ち上げた漁師・阿部勝太さん、28歳。

「グローバルブランドいちごを生み出した農業×ICT×共創マネジメントとは」という、ITベンチャーを起業後、東日本大震災後、農業生産法人GRAを立ち上げた岩佐大輝さん、36歳。

「世なおしは、食なおし。食を通じて都市と地方をかきまぜる」元岩手県議で現在はNPO法人東北開墾を主宰する高橋博之さん、39歳。

「誰よりも教育復興現場を歩いた若手官僚。」という、民間のインターネット会社から文部科学省へ出向中し、そのまま文科省職員になってしまった南郷市兵さん、35歳。

「いわきから始まる教育改革。東北を引っ張れるリーダーが生まれている!」といういわき市教育委員会学校教育推進室長の佐川秀雄さん、58歳。

「ACTION IS A MESSAGE. あの日を経験した高校生の実力。」という、南三陸町に生まれ育ち地元の中高生で語り部団体「まずもってかだったらきいてけさいん」を立ち上げた、志津川高校3年生の田畑悠梨さん、18歳。

「市民力アップとなりわい創出で皆が帰って来るまちづくり。」の本業の和菓子屋さんを営みながら、NPO法人「@リアスNPOサポートセンター」を設立した鹿野純一さん、48歳。

「「対立」の時代を超えて。ふるさと浪江を再生させる」という、福島県庁から浪江町へ出向している時に震災に遭った、浪江町役場復興推進課に勤務する玉川啓さん、42歳。

「持続可能な地域をつくる。戦略家がしかけるコミュニティづくりの一手」という、北上市における市民活動の推進と地域づくりを行う、いわてNPO-NETサポート事務局長の菊池広人さん、35歳。

「福島のリアルを発信せよ。若きリーダーが描くふるさとの暮らし。」という「負げねど飯館!!」「ふくしま会議」「ロメヲパラディッソ」などのプロジェクトを立ち上げた「ふくしま会議理事/ふくしま新文化創造委員会代表」の佐藤健太さん、31歳。

「誇り高き漁師が相馬復活の狼煙をあげる。」「どんこのつみれ」の加工、販売を始め県内外のイベントを通じて発信に勤めている傍ら、「NPO法人そうまグリーンアーク」を立ち上げた菊地基文さん、37歳。

「小さく、確かなところから。悩みの末に見つけた新たな生き方」の、福島県内でコミュニティスペース「りんごハウス」を運営しながら、福島市発行の季刊誌『板木』の編集長をしている、木下真理子さん、36歳。

「全国最年少の副市長が挑む、地方都市の未来」という、財務省から釜石市役所に出向し、総務企画部総合政策課、復興推進部を経て副市長に就任した、嶋田賢和さん、30歳。

「復興支援、社会貢献を超え社会創造へ。『社内社会起業家』がつなぐ企業と社会」という、富士通ソーシャルクラウドビジネス総括部の生川慎二さん、44歳。

「『社会を変える』を実践しゆく復興事業の頭脳」の、マッキンゼー・アンド・カンパニー出身の「一般社団法人RCF復興支援チーム代表理事」の藤沢烈さん、38歳。

 という15人である。一人一人の活動について論評を加えることはしないが、皆、東北の復興ということでは、なかなかの大活躍である。問題は、行政がいまだに「東北の復旧」ということにアクセクしている脇で、すでに東北では「復旧でなく復興」に向けて動いているっていうことなのだ。

 私も2010年の遠野祭り以来、ボランティアをする訳でもない不要不急の用事で東北に行くべきじゃない、なんて考えて東北旅行は自粛していたのだが、そろそろむしろ東北復興に向けて積極的に東北地方に旅行に行こうかななんて考えている。

 その他、第3章では「30 Projects」として「これから応援したい! 希望溢れる注目のプロジェクト」。第4章では「100 Things」として「『復興びと』50人が推薦! 最新の東北『食・買・観』ガイド」という具合に、東北旅行ガイドにもなっている。

 まあ「復興」というものにかけて、それ以上に外からの人を受け入れていこうという、東北人の意気込みが感じられる本である。

 AMAZONでもベストセラーになっている本。この本を買うことでも「東北復興」に少しだけ役立つということも考えて、購入をオススメする。

『3 YEARS 復興の現場から、希望と愛を込めて』(東北復興新聞編/本間勇輝・本間美和著/A-Works/2014年2月25日刊)

2014年3月18日 (火)

Fitbit progress report from Mar.10 to Mar.16

 何故か先週は来なかったProgress Reportが今週はちゃんと火曜日(アメリカでは月曜日)に来た。

 一週間トータルでは、86,117歩、60.28km歩いた。

 最も活動的だったのは3月12日で見沼代親水公園を取材しに行った日で、12,153歩、12.08km。

 最も非活動的だったのはその翌日、3月13日。天気が悪く殆ど一日中家の中にいた日だ。3,201歩、2.34km。

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 先週に比べて今週は暖かい、というか歩いていると暑くなるくらいだ。

 益々、運動量は増えてくるだろう。

『ニッポンは「新・階級社会」になった!』そうだ

 なんかパソコンの気まぐれに付き合わされて、数時間インターネットに繋がらない時間があったりして、ちょっと困った。まあ、セカンド・マシンがあるのですぐには困らないけれども、面倒くさいことには変わりはない。

Photo

 で、今週の『週刊現代』で気になった記事と言えば、『「世界一の投資家」に独占インタビュー ジム・ロジャース 「日本経済に何が起きるのか教えましょう」』とか、『小保方晴子さんは、これからどうなるのか?』なんてのもあるけれども、一番気になったのは第二特集の『ニッポンは「新・階級社会」になった!』である。あっ、まあ『美人外科医が白衣を脱いで、「好きなSEX」を教えます』ってのも気になったけどね。

 内容は;

『第1部 高卒ヤンキーの「幸せ」と海外移住するエリートの「不幸」』
『第2部 「年収1500万円」都会の共働き夫婦と「年収300万円」田舎の子だくさん夫婦』
『第3部 急増するマイルドヤンキー 合言葉は「地元、超サイコー!」』
『第4部 いつも不安なエリートたち 「私の人生、幸せなんだろうか」』

 というもの。

 そう、いまや単純に「東京に出てきてITとか大会社に入ったのがエリート」で、「田舎に残って、仲間とまったりした生活を送っているのは生き遅れ」っていう時代ではない、というかそんな価値観だけでは測れない時代になっているということなのだろう。

 そんな東京からも離れてシンガポールに住む日本駐在員は『いくら安全で住みやすいといっても、東京に比べたら食事やサービスの質、文化レベルも圧倒的に劣っている。結局は価値観の問題となると思いますが、わずか数十年のあいだに作り上げられた新興都市に暮らし続けるのは味気ないですよ』という。

 一方、地元に住み続けるヤンキーの中には、千葉県勝浦市に住む古川幸平さんは、3年前に勤め先のアパレルメーカーが倒産し、東京から千葉に移って来た、という人。『もともとサーフィンが好きだったので、海辺に住みたいと思っていたんですよ。生まれは湘南なんですが、こっちのほうが波もいいし、仲間のサーファーたちも集まるんで……』『このあたりは魚も野菜も新鮮で美味しいし、値段も安い。困ったことがあっても、なんだかんだいって誰かが助けてくれるんです。結局、いちばん頼りになるのは『仲間』ですよ。
 今の生活への不満ですか? 特にありませんが、近所にピサ屋がないので、一軒できるとパーティーをする時に便利だなと思いますけれど……』

 ということ。

 つまり、「お金のかかる都会で新しい人たちとの生活」と、「お金はかからないし、昔からの友達がずっといる田舎の生活」のどちらがいいか、ということなんだけれども、これって、本当にどちらがいいんでしょうねえ。

 元々、東京に生まれて育った私達夫婦には、田舎での生活の面白さというのは、実感として分からない。なので、そこは想像するだけでしかないんだけれども、しかし、田舎に出張や旅でもって行った時には、やっぱり数日こうしたところで過ごすのはいいけれども、ここに住まうというのはなあ、という気分になってしまう。

『私は生まれも育ちも東京ですが、いまは熊本県に住んでいます。気候もそうですが、住んでいる人たちの気質も温かい。道で車同士がすれ違っても、知り合いだとクラクションで挨拶をかわす――そんな何気ないことが本当の豊かさだと思うんです』というのは、柴山祐司さん/42歳/仮名。

『近年、先進国の経済学者や心理学者たちのあいだで、「収入と幸福度」の関係についての研究が進んでいる。米ミネソタ大学と英ウォーウィク大学の共同研究では「年収3万6000ドル(約360万円)を超えると幸福度は下がり始める」という結果も出た』

 ということ。

『慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の教授、前野隆司氏は語る。
「人が欲しいと思うものは、『地位財』という他人と比較可能なものと、『非地位財』という他人が持っているかどうか関係なく幸福をもたらしてくれるものがあります。
 地位財には高い年収や高級ブランドの服や車、社会的な地位などがあり、非地位財には健康や社会への帰属意識が挙げられます。地位財を得ることによる幸福は長続きしませんが、非地位財による幸せは長続きすることが知られています』

 まあ、確かに「地位財」というものが、人間が後天的に、学歴や職歴でもって獲得するものだし、その結果、「人との違い」ということで意識されるものだろう。

 一方、「非地位財」っていうのは、もともと生まれ育った場所で本人に植え付けられているもので、何も本人が意識しないでも、それなりに持っているものである。なので、ヤンキーでも楽ちんに備えていることができる。

 なるほどなあ、なので『ニッポンは「新・階級社会」になった!』なんだなあ。

 つまり、別に東京やシリコンバレーや、ニューヨークやシンガポールに行って、「高収入を得る」っていうのが「人生成功方式」ではなくて、生まれ育った地元にそのままとどまって「低収入でも、子どもからの仲間と一緒に過ごす」というのも、もう一つの「人生成功方式」かも知れない、ということなのだ。

 まあ、私は今更地方都市に住みたいとは思わないが、たまに「こんなところに住んでみたら面白いかも」という気持ちになる街があったりはする。それを実際に行ってしまうかどうかは、その人、その時次第なんだろうけれども……、結局は東京にとどまってしまうんだろう。だって、東京が私の「生まれ育った」街なんだからね。

 これはしょうがない。

 

2014年3月17日 (月)

IMA CONCEPT STORE オープン!

「IMA CONCEPT STORE」が六本木は飯倉片町交差点そばのAXISビルに3月15日にオープンした。

2014_03_16_27002

 と言っても、IMA CONCEPT STOREって一体何じゃい? と思う人は多いだろう。なので、ここではIMA CONCEPT STOREのサイトからコピペ

見る、読む、学ぶ、買う、飾る。
日本初、写真を多彩に楽しむ
複合スペースの誕生。

IMA CONCEPT STOREは、ギャラリー、ブックストア、カフェという3つの機能を一つの空間で緩やかにゾーン分けし、意識が途切れることなく「写真と暮らす」を体感することができる空間です。商業スペースとしては、日本初、都内最大規模の500平米。アート写真作品や写真集をはじめ、写真家、クリエイターや人気ショップとのコラボグッズを販売しているほか、写真家や著名人、企業によるセミナーやイベントを多数開催。ファッション、インテリア、音楽、建築、グルメなど、ライフスタイルにこだわりを持つすべての人々が楽しめる場所です。

 というもの。

2014_03_16_27562このAXISビル自体がギャラリーなんかが多く入っているビルなのだが、その3階にIMA CONSEPT STOREがある。

2014_03_16_26952ギャラリー・スペース(IMA gallery)

2014_03_16_26972ブックショップ(IMA books)

2014_03_16_26962カフェ・スペース(IMA cafe)

 お洒落な写真雑誌「IMA」編集部が企画に携わり、そのコンセプトをいかしたスペースがIMA CONCEPT STOREなのであります。

 ブックショップにあるものはほとんどが外国の写真集だし、写真誌「IMA」も全巻揃っている。ギャラリーに展示してある写真は購入可能だ。

 ということなので、私も一冊買ってきた。「DAIDO MORIYAMA REMIX SECOND EDITION」(Kamel Menniour/\6,202+Tax/ちょっといいお値段)

Daido_moriyama

EPSON RD1s+LEICA ELMARIT 28mm/F2.8 @Roppongi (c)tsunoken

2014年3月16日 (日)

『ドンと行こうぜ ホンダラケ大作戦!』って、何だ?

「ドンと行こうぜ ホンダラケ大作戦!」って何じゃいな? となるのは当然でありますが、取り敢えず「ドンと行こうぜ ホンダラケ大作戦!実行委員会」のチラシから……

2014_03_15_26372

『かつてニッポンには、
とてつもなくハッスルしていた時代があった。
今や問題山積みのニッポンだけど、ここらで一丁、
カラッと明るく元気に「ドンと行こうぜ!」
そんなわけで、第二弾は、骨董屋に引き続き、
西荻のもうひとつの“顔”である古本屋が、
元気をしょって立ち上がルー!』

2014_03_15_26432てなわけで、JR中央線西荻窪駅北口伏見通りにある元「えちごや」にある本部でチラシを貰ってください。産直のコシヒカリも売ってる。

_edited1_edited1_2これがチラシ。PDFにでもしてくれればいいのだがなあ……

 西荻窪というのは駅前に縦横に商店街が展開していて、その数22。すごい数の商店街であり、それぞれの商店街もかなり賑わっている。

 とは言うものの、昔「女の子がパジャマで歩ける街」と言われたように、隣の荻窪や吉祥寺のようによそから客を集める街というよりは、住民が安心して暮らせるユルい街というイメージが強い。そんな西荻窪(ジモティ風に以下は「西荻」といいます)に何とかして外からの客さんを引き込みたいというのが「ドンと行こうぜ ホンダラケ大作戦!実行委員会」の狙いなんだろうか?

 ということで、今回開催しているイベントは「作戦その1 西荻書店めぐり(ガイド付きツアー) 西荻謎解き町めぐり」「作戦その2 マチなかいいかげん企画展」「作戦その3 西荻一箱古本市」「作戦その4 トークショー『強気で弱気な古本屋入門』」なんてのがある。気になった貴方、今日は何を置いても西荻へゴー。である。

2014_03_15_26482ということで、「作戦その3 西荻一箱古本市」なんて谷根千のマネみたいのが、お店の前や……

2014_03_15_26452公園などで開かれている。

2014_03_15_26472勿論、本職の古本屋さんも参加している。これは「花鳥風月」という北口のお店。

2014_03_15_26672こちらは「盛林堂」という南口のお店。

2014_03_15_26532これは第一弾「ドンと行こうぜ ホンダラケ大作戦!」(2/8・9)で展開した骨董屋さんのひとつ。伏見通りの先が骨董街である。

 それにしても、骨董屋さん、アンティーク・ショップ、古本屋さんというのはなんか親和性があるようで、西荻にはそんなお店が沢山ある。

2014_03_15_26392ただ、私のブログは「新刊専門」なので、西荻では駅北口そばにあるこの「今野書店」がご贔屓であります。古本屋は、あまり行かないなあ。

 ただ、西荻は富士山の龍脈の帰結点であるそうであるから、なんかパワースポットがいろいろあるそうである。幸福の科学とかオウム真理教なんてのもあったしな。それもそうした「富士山の龍脈」ってのがあったのかなあ。まあ、それとは別に、パワースポットを探して歩くのも面白いかもね。

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2014年3月15日 (土)

ハウスワイフ2.0

『ハウスワイフ2.0』=「専業主婦2.0」って一体何じゃと思ったのだが、そうかそういうことか。しかし、何でも「2.0」をつければ進化したことになるのかなあ。

20『ハウスワイフ2.0』(エミリー・マッチャー著/森嶋マリ訳/文藝春秋/2014年2月20日刊)

 取り敢えず「目次」に各章のまとめが載っているのでそれをコピペ。

はじめに キャリアウーマンから新しい主婦へ
親の世代は、企業の中で男性に伍して切磋琢磨し、ガラスの天井をやぶることに価値を置いた。しかし、それが幸せな人生だったか・わたしたちの世代は、企業社会を捨てるのだ。

第一章 企業社会で燃えつきた母親を反面教師にする
母親の世代は闘志満々のベビーブーマー世代。女性でも弁護士やソーシャルワーカーなどの専門的な職業に就くべきだと考えていた。家事なんて時間の無駄。そんな母親に育てられた私たちは正反対の生き方を選ぶ。

第二章 会社を選択的に離脱する
産休もろくに取れない職場。がんばっても出世できない。会社に使われるのでなく自分の人生を生きたい。それは、自分で家事をし、子どもを育て、食事をつくり、味わうこと。高学歴でありながら、組織を選択的に離脱する。

第三章 ブログで主張する
赤ちゃんのほっぺに焼きたてのパイ。心に訴えかけるような写真と文章で“素敵な家庭生活”を公開する主婦ブロガー。それは、会社、組織で生きることとは別の価値観を作り出した。

第四章 編んで稼ぐ――起業家への道
素人お手製グッズのネット販売サービス会社エッツィーが急成長。そこでは編み物や自宅の窯で作った食器などが売られている。ハウスワイフ2.0は手作りで稼ぐ。使われるのではない、創造的な仕事。

第五章 オーガニックである
添加物に遺伝子組み換え。食業界の実態は恐ろしい。ハウスワイフ2.0は食の安全を考える。オーガニックフードしか食べたくない。手作りが一番安心だから、裏庭で鶏を飼い、屋上で野菜を育てる。

第六章 自給自足する
社会が不景気で信用できないと、結局は自給自足に行き着く。畑を耕しヒツジやウサギを飼う。どんなことがあっても生き延びられる。ハウスワイフ2.0が新しい農業ブームの先頭に立つ。

第七章 多様である
ハウスワイフ2.0になるのは、もはや会社を辞めた若い専業主婦の女性だけではない。若い男性、それから結婚していない女性もハウスワイフ2.0的な生き方を始めている。いわば同時発生的な現象なのだ。

第八章 ハウスワイフ2.0の四条件
このムーブメントはまだ発展途上にある。それゆえわたしたちの働き方、生き方を根本から変えてしまう底知れない可能性を秘めている。完全なハウスワイフ2.0へバージョンアップするために必要なこととは。

 で、第八章の「ハウスワイフ2.0の四条件」とは

1.男性にも手作り家事に参加してもらう
2.経済的自立を大切にする
3.ほどほど恵まれている中産階級だと自覚する
4.社会全体の利益を考える

 ということだそうだ。

 つまり、それって、大学出で普通に専業主婦をやっている日本の女性にも当てはまることであり、まあ、特別なことではない。

 日本ではベビーブーマー=団塊の世代ではまだ専業主婦が多かった。つまり、その時期ではまだ女性は大学には行かず、短大や高卒が多く、企業にも大卒男性社員の結婚相手としてそんな女性たちを採用していたという経緯がある。

 それが、多分「男女雇用機会均等法」が1999年に改正されてからの最初の頃の世代が、日本のバリキャリ世代が出現した世代なのだろう。雇用機会均等法自体は1972年に作られたのだが、まだその頃は「雇用機会」だけが対象であって、男と女で仕事を分けてはいけないという法律はなかった。それが仕事の内容にも男女で差別してはいけないということになったのが1999年の改正だったのだ。

 しかし、そんなバリキャリ世代もなんかやはり企業社会の中で疲れてしまって、最近は早稲田や慶應などの高学歴の女性でも、企業の総合職ではなくて一般職を志望するケースが増えているそうだ。つまり、それが日本における「ハウスワイフ2.0」予備軍なのであろう。

 と言ったからといって、別にそれは珍しものではなくて、私のカミさんも大学は出ているが、結婚してからはずっと専業主婦なのであった。といって、それで何かブログを書くとか、特別なことをしていた訳ではない。ごく普通に3人の子どもを育てて、家事をやりながら生きてきただけである。それで何か問題があるというのではなくて、別にそれが普通の生き方だと考えて生きてきた、というだけのことである。

 そんなことから考えていくと、やっぱりアメリカっていうのは特殊な国なんだろうな、ということである。つまり、別に「ハウスワイフ2.0」なんて特別な言い方をしなくても、イギリスでもフランスでもイタリアでも、当然、日本でもそんな「高学歴で専業主婦」なんていうものは、当たり前にいるし、当たり前に生活しているのである。

 それを、いちいち「ハウスワイフ1.0」とか「ハウスワイフ2.0」なんていう呼び方をしなければならないアメリカという国は、やはり国としての歴史があまりないからゆえ、そんな呼び方をして「生き方を特定」しなければならないのである。

 なので、この本における特別な感想というのは「ブログ」やネットショップ「エッツィー」などの新しいメディアを使ったビジネスについてであり、それ以外は残念ながら「そんなの当たり前じゃん」というものでしかない。

 まあ、そんなもんですよ。別に「ハウスワイフ2.0」というのは、ごく普通の存在なのだ。

『ハウスワイフ2.0』(エミリー・マッチャー著/森嶋マリ訳/文藝春秋/2014年2月20日刊)

2014年3月14日 (金)

The new mailmagazine from Mr.Chris Guillebeau titling "How to travel alone"

 クリス・ギレボー氏からサイト更新の案内。

 題して"How to Travel Alone"

 香港のこれまで行ったことのない場所に言った話。騒がしい九龍からたった30分で行ける場所。

20140314_153926

クリス・ギレボー氏のサイトはコチラ

東京周縁を往く・見沼代親水公園

 見沼代用水というのは、利根川の埼玉県行田市「見沼元圦公園」に取水口がある、農業用の灌漑用水である。

 大宮市にある見沼の脇を通って東京の北端の足立区まで通っている用水なのだが、当然、東京都には最早田圃なんかないので、その用水のほとんどは暗渠になっている。ただし、足立区はそのある部分を「見沼代親水公園」として復活させている。

Photo

2014_03_12_24682日暮里舎人ライナーの終点駅「見沼代親水公園駅」で降りると、すぐに見沼代親水公園の入口がある。

 この見沼代親水公園駅というのは、東京都の北端駅だそうで、確かに東京都と埼玉県の境にある「毛長川」が出べそみたいに北にせり出しているところにある駅なのだ。

2014_03_12_24712入口周辺の雰囲気。

2014_03_12_24662途中に水生植物園ゾーンなんかがある。

2014_03_12_25012

2014_03_12_24982犬を散歩させている人が多い。

2014_03_12_25132で、古千谷橋(というのが昔はあったんだろうな)という交差点で見沼代親水公園は終わる。

2014_03_12_25192が、そこから少し行くと「はんの木橋(というのが昔はあったんだろうな)交差点からは、「保木間堀親水水路」というものが始まって、公園にはなっていないが水路だけが残っている。

2014_03_12_25382途中には「伊興遺跡公園」なんかがあって。

2014_03_12_25482東武スカイツリーライン(伊勢崎線)竹ノ塚駅そばで終わり、それ以降は暗渠になっている。

 合わせて全長9キロ位の道のりである。

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2014年3月13日 (木)

『サンドウィッチは銀座で』のちょっと残念なところ

 カミさんが面白そうに読んでいたので、私も読んでみた本。『サンドウィッチは銀座で』というのであの店のことかな、と思って読んだんだが……

Photo『サンドウィッチは銀座で』(平松洋子著/文春文庫/2013年7月10日刊)

 食に関するエッセイと言えば故池波正太郎氏のものが最高だと考えている私だが、しかし池波正太郎氏の行った店は既に無くなっていたり、お値段が高くてあまり行く気になれないところなんかがある。従って、それ以外の、特に存命中の方のエッセイに期待するものは「そうそう、その店オレも行ったことがある」というものだ。

 ということなので、この本に書かれている店で私が行ったことがある店を以下に書きだすと……

 まずは、新橋のビアホール「ビアライゼ'98」、『文壇バーとして知られる「数寄屋橋」』、『「チョウシ屋」のコロッケサンド』、『「揚子江飯店」で冷やし中華』、『わたしの気に入りのひとつは神保町交差点のすぐ近く、ビヤホール「ランチョン」』、『江戸期からつづくのは「笹巻けぬきすし」』、『そばつゆの味わいは、「まつや」「神田藪」とも、きりっと辛め。蕎麦を手繰ると、だしと醤油の風味がしっかりからむ。せいろ一枚、かけ蕎麦一杯、たっぷりまんぞくさせてくれる庶民的なおいしさは、まことにありがたい』といったところか。

 しかし、なんで「うなぎは成田」なんだろうか。

『さて、朝から晩まで針が振り切れ状態、鰻の殿堂のような町があります。それが、ほかでもない千葉の成田である』

 というのは分からないではない。確かに成田山新勝寺の参道には鰻屋が沢山ある。

 で、

『成田でうなぎを食べるなら、ここ。目当てのの一軒が「川豊」である。明治四十三年創業、うなぎひと筋。はるばるやってくる成田山参詣での参拝客に「うなぎならやっぱり『川豊』」と評判をとってきた店だ。いってみればうなぎの本丸を一気に攻めるのです』

『「うな重ふたつ、肝吸いふたつ、ええとそれから……」
「あ、その前に鯉の洗い、白焼き、ビール一本ね」
 うなぎは、待っているひとときがまたうれしいものだ。期待感でいっぱいになりながら、「川豊」自慢の鯉の洗い、ついで白焼きをビールでやっつけながら本命の到来を待とうという趣向である』

 というのは分からないではないけれども、私に言わせれば「肝焼き」がないことと、鰻はビールじゃなくて日本酒でしょう。

 ということで、鰻なら私は南千住の尾花なのである。大鰻で有名な南千住の尾花。

 尾花は注文を受けてから鰻をさばくので時間がかかる。なので、蒲焼が出てくるのを待っている間に、肝焼き、う巻に日本酒(できれば冷や)で一杯というのが尾花での基本である。『うなぎは、待っているひとときがまたうれしいものだ』というのは私も同じ。ただし、待っている間に一杯やるのはやっぱり日本料理の場合は日本酒でしょ(それもできるだけ冷や)。

 というか平松さんのこの本に出てくるのは殆ど日本料理というか、日本のB級グルメなのだが、だったらビールじゃなくて日本酒(それもできれば冷や)だと思うんだがなあ。なんでビールなんだろう。

 女性には日本酒が苦手という人が多い。更に、いつも平松さんと行を共にしている文藝春秋の「Y田青年」も下戸であるらしい。そんなところから日本酒(それもできるだけ冷や)ではなくビールというところなんだが、しかし、それでは食べ物の美味しさが半減してしまう。

 やはり、日本料理(仮にB級ではあっても)には日本酒、中国料理には紹興酒、ヨーロッパの料理にはワインというのが一番合うのであり、そのようにして飲むのが一番美味しい食事の仕方、酒の飲み方なのであります。あのイギリスであっても、食事の際はワインを飲んで、ビールはパブで仲間と語り合う時の飲み物なのだ。

 というよりも、何でもビールのつまみにしてしまう日本人って何なんだろう。それこそ「世界に冠たる味音痴」とでも言うものではないだろうか。まあ、日本料理にも合うビールを作ってしまった、日本のビール職人の技もスゴイが、それでもやはり「食事と飲み物のマッチング」ということが大事である。

 平松洋子さんはフードジャーナリストとして多くの本を書かれているが、問題はお酒があまり強くはなさそうだというところなのかな。そこがちょっと残念。ただし、あまり強いと食事よりも酒の方が進んでしまい、あまり食の方が進まなくなってしまうという問題もあるのかも知れない。

 まあ、両方とも「ほどほど」というのがいいのかなあ。

『居酒屋でも、洋食屋でも、うなぎ屋でも、ほどよくにぎわう町場の店の扉を開けるというのは、みずから進んで幸福な風景の一部になりにゆくということ。世にも上等な場面に身を連ね、自分もその一部、一片になりにゆく。呼吸を合わせるときの間合いからして愉しい』

 という「おわりに 風景の一部になりにゆく」の言葉には同感できるだけに、「ビール一辺倒」という部分だけが、ちょっと残念だ。

『サンドウィッチは銀座で』(平松洋子著/文春文庫/2013年7月10日刊)文春なのでKindle版も出ている。殆ど紙版と同じ値段だけどね。

2014年3月12日 (水)

『あっぱれ! 懲りない朝日新聞』というエンターテインメント

 まあ、別に朝日新聞だって決意を持って「左翼的な立場」を取っている訳ではない。

 中曽根正弘のお友だちの正力松太郎がやっていた讀賣新聞や自民党の機関紙みたいな産経新聞があるから、それに対するリベラルな姿勢をとっているように見せれば、朝日新聞が売れると見込んだからこその、単なる見せかけの「左翼的な立場」であるにすぎない。

 朝日新聞よりももっとリベラルな毎日新聞や東京新聞だって、それぞれの「経営的な立場」からのリベラル思想なのだし、日経新聞の「自民党リベラル派」的な立場だって、やっぱり経営的な選択肢なのだ。

Photo『あっぱれ! 懲りない朝日新聞(笑)』(勝谷誠彦著/ワック/2013年2月26日刊)

 大体、『明治維新遷宮の時はまだ流派が成立していなかった築地をどりだが、大東亜遷宮では見事尻馬揃えの煽り踊りのあと、歴史的な「手のひら返しの所作」をやってのけたことはまだ国民の記憶に刻まれてい』と書く通り、別に朝日新聞の「左翼的な立場」というのは、そんなに深いわけがあるのではなくて、単なる売るための企業判断でしかないし、朝日新聞の夜郎自大的な発想は昔から変わっていないというだけのこと。

 まあ、右翼的な立場の人からすると、朝日新聞の書くことは「勘弁ならん」ということかも知れないのだけれども、まあ、だからと言ってそんな朝日新聞によって世論が動くわけでもないので、ご安心を。

 ああ、すいません。「流派」だの「築地をどり」だのって意味が分かりませんでしたね。

 つまり、勝谷氏が「WILL」で連載していたらしい記事が、基本的に「観劇記者」という立場から、というかそれを装って書かれた記事なので、そんな言い方をしてるんです。まあ、真っ当に朝日新聞を批判して、逆に告訴なんかされたらたまりまへんなあ、ということでの「装い」なのである。ズルいなあ。

朝日新聞「築地をどり」とは
踊り子(記者)全員が左に傾きつつ旋回し、土下座をくり返すことを特徴とする日本舞踊の流派。東京築地の朝日劇場で定期公演を行っている。論説主幹や、天声人語子らは名取。主宰朝日新聞社。中国政府、韓国政府後援。産経新聞社、読売新聞社以外のマスコミ各社協賛』

 というのが「釣り書き」なんだけれども、勝谷さん、間違ってますよ「読売新聞社」じゃなくて「讀賣新聞社」でしょ。と、まあこういうところで勝谷氏が、別に朝日新聞社を「左傾している」から攻撃してるんじゃなくて、単に「大マスコミ」だから攻撃しているというのがよくわかる。まあ、朝日新聞は大権威だし(だと思われているし)、なおかつその社員は大変良い給料を貰っているし、って言ったら単なる怨嗟じゃないかよ。

 つまり、文藝春秋社のスタッフライターからマスコミ人生をスタートさせた勝谷氏にとっては、大朝日新聞に代表させる大マスコミが嫌いなだけなのだ(それは私も同じ)。たまたま、文藝春秋社というか「週刊文春」が、ちょっと右寄りだったから、その結果、朝日新聞を「左寄り」ということで攻撃しているだけなのである(そこが違う)。

 もしかして、勝谷氏が講談社に入社して、「週刊現代」のスタッフライター(講談社にはそういう仕事はないが)であったのなら、「朝日新聞はもっともご都合主義の新聞」「讀賣新聞こそ右翼思想の発露」「産経新聞は単なる自民党の御用聞き」という捉え方になっていたかもしれない。そういう意味では、週刊文春編集長の花田紀凱氏の影響力は強かったんだなあと思うばかりである。

 そう、出版社にとっては週刊誌(だけじゃないけど)の編集長は「ヒットラー総統」みたいなもので、総統が白いものを黒い、黒いものを赤いと言ったら、それに逆らえる者はいないというような専制主義の世界なのだ。

 まあ、だからこそ雑誌が売れないということになれば、まず切って捨てられるのは「編集長」ということなんだけれども、じゃあ編集長以上に専制君主がいるんじゃないかよ、と言われてしまえばその通り。だって、オーナー社長が一番偉いでしょ。

 しかし、なんで各マスコミ皆して「小沢潰し」なんだよなあ。

『そう、小沢一郎民主党元代表の擁護は、小誌にあっては最大のタブーなのである』

 って、なんで小沢潰しをして、民主党や自民党に益する必要があるんだろう。

『もっとも、これは他の流派もそうで、下北沢の『アングラ日刊ゲンダイ』劇場くらいが「検察記者倶楽部虚偽馬鹿読者(けんさつごようますこみあほうどくしゃのばかまつり)」をかけていたくらいだった」

 って、それじゃあ朝日新聞と同じじゃないか。

 勝谷氏によって「アングラ」扱いされてしまった「日刊ゲンダイ」であはるけれども、しかし、今や「日刊ゲンダイ」はライバル紙「夕刊フジ」よりも多い発行部数を誇っているんですよ。

 何でか。結局は「週刊現代」的な「反権威・反権力」的な編集方針が読者に受けたからでしょう。基本的には、読者庶民はそんな「反権威・反権力」的な立場に身を置きたがるものなのだ。

 だからこそ、こうした立場が重要なのであって、例えば安倍晋三氏が反中・反韓姿勢をより先鋭化させてしまったら、それを支持する国民が多くなってしまったら、多分、朝日新聞だってその流れに乗ってしまうだろう。だって、基本的に朝日新聞の立場って、その時の主流の流れに乗るというのが基本だったのであるからなのだ。となると、その時『WILL』の立場はどうなっちゃうんだろう?

 そうなったら、逆に『WILL』が左翼の立場になって朝日新聞を批判するんだろうか。まあ、それも面白いかもしれないが、その際は、キチンと過去の記事やら行動に対する自己批判というものはするんだろうか。

 まあ、多分しないだろけれどもね。

『あっぱれ! 懲りない朝日新聞(笑)』(勝谷誠彦著/ワック/2013年2月26日刊)さすがに「保守論陣」を張るワックだけあってKindle版はない、紙版だけだ。まあ、そうやって時代の流れに背を向け続けてください。しかし、「2月26日刊」って、何よ?

2014年3月11日 (火)

長岡で何を食したのか

 ということで、「古志の火まつり」の後は長岡で一泊。

 で、長岡に来たら、やっぱり「へぎそば」と「栃尾の油揚げ」でしょう。

2014_03_09_23452ということで、長岡でへぎそばと言えばここ「越後長岡 小嶋屋」なので、長岡駅ビルにあるCoCoLo長岡店に行く予定だったのだが……

2014_03_09_23492どうも、その前にスターバックスでお茶してたら、小嶋屋の向かいにある「越後の蔵 和心づくし あさひ山」の方に行ってみたくなったのであります。

 このお店、新潟の酒造メーカー「朝日酒造」の子会社がやっているお店で……

2014_03_09_23512つき出しに並んでいるのが「朝日山百寿」というお酒。朝日山では一番安いお酒なんだけれども、いやなかなかサッパリして良い口当たりでした。

2014_03_09_23532一品目が「菜の花の酒粕浸し」 さっぱりしていて良い食感。

2014_03_09_23552「本日の三種盛り合わせ」

2014_03_09_23582「季節野菜の揚げ出し」 野菜だけれども、なかなかしっかりしたボリュームがある。

2014_03_09_23602こちら、地元産の「どだれ里芋の炙り焼き」というもの。ものすごく柔らくて、皮を持つだけでニュルリと中身が出てきます。

 ということでへぎぞばも栃尾の油揚げも食べなかっただけれども、そんなんでいいのかっ! とお怒りの方もいるのではないか? と思ったけれども……

2014_03_09_23752いえいえ、ちゃんと次の日の朝食でキチンと土地の食べ物を頂いてます。手前、左から右へ「へぎそば」「栃尾の油揚げ」「丸麩の煮物」、奥が「のっぺ」という具合にちゃんと土地の名産品は食べているのでありました。

NIKON D7000+AF-S NIKKOR 18-105mm, FUJIFILM X10 @Nagaoka (c)tsunoken

2014年3月10日 (月)

「古志の火まつり」に行ってきた

 3月8日に長岡市山古志で行われた「古志の火まつり」に行ってきた。

2014_03_09_22522駐車場から火まつりの会場までの道。しかしまあ、すごい雪ですねえ。道の両サイドの雪の壁を見てください。

 昔なら、雪を見ると嬉しくなって、クルマをビュンビュン振り回して走らせていたんだが、今はもうそんなことはできません。恐る恐る走らせるのみ。

2014_03_09_22552おお、見えてきた。「古志の火まつり」の象徴「さいの神」であります。まつりの最後にこれに盛大に火をつけるのだ。

 勿論、「さいの神」の点火式だけではなく、こんな可愛いアルパカ村からの展示なんかもある。

 しかし、寒くないのかなあ……、って毛糸を着込んでいるので大丈夫か。

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 山古志だから当然「牛の角突き」も参加。ただし、この日は本来は4番取るはずだったんだけど、一台のトラックが雪で会場まで上がり切れず、2番だけの取り組みとなった。ちょっと残念。

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2014_03_09_23192しかし、まだまだ牛は雪に閉ざされて運動なんかをやっていないので、あまり本調子の取り組みとはいかなかったようだ。

 やはり、これは5月の本場所開始を待つしかないな。

2014_03_09_23292で、これが「さいの神」かなり大きな松明だ。

2014_03_09_23322「さいの神」の中はこうなっている。

 勿論、賽銭箱に100円入れてきた(ケチ)。

 で、本当ならば「さいの神」の点火式が祭りの一番の頂点なんだが、点火式は午後6時からとのこと。

 そうなってしまうと、帰りの道は確実に凍ってしまい、先ほども述べたように、昔とった杵柄は最早伝家の宝刀どころか、宝刀も錆びたらおしまいってことで、スゴスゴ早めに宿泊地の長岡へ移動してしまった。

001本当なら、こういう光景が見られた筈なんだけれども、まあ、今年の雪の多さから考えたら、仕方がないか(この写真は長岡観光コンベンション協会のサイトからコピペしたもの)。

 で、この「古志の火まつり」、東洋大学の学生ボランティアが沢山参加している。

 東洋大学の駅伝部が山古志で夏合宿を行っている、という関係もあるようだが、東洋大学と山古志の繋がりが見えて面白い。

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 ということで、最後までいられなかったのは残念だったけれども、まあ、取り敢えず祭りの雰囲気だけは味わえたので、良しとするか。おお、寒むっ!

NIKON D7000+AF-S NIKKOR 18-105mm @Yamakoshi, Nagaoka (c)tsunoken

2014年3月 9日 (日)

山手のドルフィンは 静かなレストラン

「山手のドルフィンはぁ」ということで根岸線の山手駅で下りたんだが、結局、根岸線ってのは横浜山手の下を走っている電車なので、「山手」というイメージから想像していたのとは全然別で、そこからエッサコラ山手まで登らなければいけないのであった。

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 ヒーヒー言いながら登坂を上がると仲尾台から根岸台に至る。

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 と、そこは県道横浜根岸道路に至り、そこには根岸森林公園という、とっても広い公園があるのだ。

 なんでも、昔、根岸競馬場というのがあって、それが戦争中に日本軍によって接収され、それが戦後になって当然米軍に接収されることになって、ゴルフ場になったのであるが、それが返還されて、根岸森林公園になったというわけなのである。

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 今でも横浜根岸住宅地区として米軍の管理地域になっている。

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 それを見ながら歩いていると、突然「馬頭観音」の碑なんかがあってびっくりしていると、ありました。

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 県道横浜根岸道路が根岸駅方面へ降りていく交差点のすぐ下にありました。「ドルフィン」当然、イルカのマークもありますね。

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 予想していたのとは随分違う、結構大きなレストランです。

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 しかし、「坂を上がって 今日もひとり来てしまった」って歌うユーミンは、多分車で来るときは松任谷正隆氏が運転する車で来たんだろうから、「ひとり来てしまった」ときは、多分、根岸駅から歩いてきたんだろう。でも、ここって(「不動坂上」のバス停近く)結構登り厳しいですよ。

 まあ、でも八王子の人であるユーミンだから、結構坂道には強いのかもしれない、なんて考えたりして。あ、バスで上がって来たのか。納得。

 しかし、ここはやはり車で来るところなんだろうな。私も入ろうかとは思ったんだが、やめた。もう一回、今度は車でこよう。

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 で、根岸駅まで下りてくると、なんだ駅前にこんな看板が出ているじゃないか。

 でも、この看板を見て、登りの厳しさを見たら、多分バスで上がって行ったんじゃないだろうか。

 まあ、そんなところです。

EPSON RD1s+LEICA ELMARIT 28mm/F2.8 @Yamate, Yokohama (c)tsunoken

 

2014年3月 8日 (土)

ネトウヨ化する日本

 佐村河内氏が出てきて「うそで迷惑かけた」と言ったそうだが、一体、誰に迷惑をかけたっていうのだろう。レコード会社は「ヒロシマの被爆者二世が作った音楽」ということでCDがクラシックでは破格に売れたわけだし、新垣氏にだってちゃんとお裾分けは行ってるだろうし、だいたい「ゴーストライター」なんて出版業界では常識なのだ。それで「迷惑かけた」なんて言ったら、タレントやスポーツマンなんかは謝り続けなければならなくなってしまう。

 あのAKB48の秋元康氏だって、作曲はしてないけれども「プロデューサー印税」はしっかり貰っているわけだしなあ。

 ということとは関係なく、「ネトウヨ」です。

 ネトウヨって言っても、別に保守思想とか右翼思想というものとは直接には関係がなさそうなのである。

Photo_7『ネトウヨ化する日本 暴走する共感とネット時代の「新中間大衆」』(村上裕一著/角川Epab選書/2014年2月10日刊)

『ネトウヨ化したフロートとは何者か、という意味合いにおいてまとめ直すとすれば、それは、「これまで政治的な活動をしたこともなければ、政治的な主張ももっていなかったにもかかわらず、日常的にスマホなどでネットを利用している中で、自然さを装った様々な情報に触れているうちに、右翼的、保守的、反・反日的な情報・思想バイアスを受けてしまった人たちのこと」となるでしょう』

『ネトウヨの問題を考える上でもう一つ重要なのは、これまで述べてきたような都市伝説的感性の暴走です。その点で、在特会の参加者の発言は印象的です。(在特会については後にもう少し詳しく取り上げます)

 とくに在日の連中。おとなしく普通に暮らしてくれるんだったら、俺ら、何も言わないですよ。でも生活保護もらって高級車を乗り回してるヤツがいるからね。直接に見たことがあるわけじゃないけど、そんな話、ごろごろしてますよ。(『ネットと愛国』)

 ポイントはこの「直接にみたことがあるわけじゃない」というところです。このように伝聞で他人の怒りを代弁しだす傾向は、昔から嫌韓志向の人間によく指摘されてきたものです。ネットで「真実」を発見した人たちは当然ネットの情報を重視し、次々にこのような「真実」を発見する中で、当事者ではなく参加者として、炎上や問題への介入を始めます』

 こうしてみると「ネトウヨ」というのは、ネット、それも2チェンネル及びそのまとめサイトなどからだけ情報を得ていて、なおかつそこに書き込まれている内容だけを無批判に受け入れてしまっている情報弱者ってことになるのだろうか。

 情報というものは基本的に複数のソースから仕入れてきて、それを批判的に検証して初めて自分に納得がいくものになる。それを「便所の落書き」とも言われる2ちゃんねるからだけの情報で判断していては、事象に対して間違った解釈をする可能性が最も高いことになる。つまりそれは「情弱」と言われても仕方のないことなのではないだろうか。

 ところが問題は、本来は正しい保守思想を持っていなければならない保守政治家自身が、こうしたネトウヨ的な発想に乗ってきてしまっているということなのだなあ。

『片山さつきは元々保守的な論調の政治家でしたが、先のハム速関連のツイートにも現れているように、近年はネトウヨ受けのいい発言が増えていました。もはや保守的というよりもネトウヨ的と言った方が適切かもしれません。従軍慰安婦の否定、領土問題に対する経済制裁の推進、国防軍の肯定などは、まさにネトウヨ的なバズワードだらけです。中でももっとも話題となったのは、先の芸人の生活保護不正受給問題に関する「活躍」です。当該芸人を名指しで批判し、当該制度見直しの旗振り役として、「見事」に生活保護費の引き下げを成功させた片山は、まさにネットの正義の代弁者であったことでしょう。そして無論、そのようなネット世論をハム速のようなまとめサイトが煽っていました。このような片山の行動には批判も多いですが、一方でそれを肯定する空気があることも間違いないことであり、その点で在特会がそうであるように、彼女もまた主張を先鋭化させることで政治的な立場を保持しているものと見えます』

 という片山さつき氏レベルの政治家(でも陣笠ではないが)ならまだ問題はないが、問題は圧倒的な自民党の横滑り逆転勝利を収めて今や我が世の春を謳歌している安倍晋三氏も同じように、最近はネトウヨ化したような発言、行動が多く見られるようになったということである。元々、安倍氏は保守的で右翼的な政治家ではあった。しかし、第一次安倍政権では小泉純一郎政権の後を受け継いだこともあって、かなり発言や行動は慎重であり、そこはキチンとした自民党的な政治的背景をもった発言、行動ではあった。ところが、今回の第二次安倍政権では、自分の周囲にお友だちばかりを配し、その発言、行動は、どちらかというと政治的なバックボーンを持ったものというよりは、かなり場当たり的に行っているようにしか見えない。

 その結果、本来の自民党の立場とでも言うべき「親米的」なスタンスは見えなくなり、反米的、反韓的、反中的な独りよがりのスタンスになってしまい、自民党の左右双方の心ある政治家からも反感を買ってしまっているし、アメリカからも警戒的な目で見られるようになってしまったのではないか。

 特に、先の都知事選なんかでも、本来は自民党とは袂を分かった舛添氏を応援するなど、その発想はまさしくネトウヨ的であり、場当たり的でしかない。

 そう基本的には「反米、反韓、反中で場当たり的な発想」でもって物事を判断するというのが脊髄反射なネトウヨ的なのであって、それらには一貫する主張というものはない。

 ノブレス・オブリージュというのではないが、選挙で圧倒的な勝利を収めた政党及びその代表は、しかし、だからこそ自らの主張に反対する政党の考え方を慮って発言、行動する必要がある訳で、それで初めて民主主義というものが成立するのである。そうでなければ、それは独裁政治であり、ファシズムであると言われても仕方のないことなのである。

 まあ、そんなことを言っても、ネトウヨ化した政治家たちには届かないだろう。

 むしろ、ネトウヨたちはそんな自分たちの立場をもっと弱いものとして、虐げられていると感じている人たちが多いのであって、決して自分たちがメジャーなところにはいないと考えているのだ。

 本来は圧倒的な力を持っている政党政治家たちが、しかし、自分たちがマイナーな立場にいると考えているとしたら、マイナーなるが故に何をしてもいいのだ、何をしても許されるのだ、と考えているとしたら、もはやそれは政治の暴走しかないだろう。

 今の安倍政権の暴走ぶりの理由が、そんな政治家のネトウヨ化にあるとしたら、まさしく政治の劣化でしかないし、そんな劣化した政治家に日本をまかせていいのか、という不安がよぎってくるしかないのだ。

「歴史は繰り返す」という。

 戦前の日本が陥った、「劣化した軍人と政治家」による「思考停止と無責任」が今また繰り返されそうである。

 果たして、それでいいのか?

『ネトウヨ化する日本 暴走する共感とネット時代の「新中間大衆」』(村上裕一著/角川Epab選書/2014年2月10日刊)

2014年3月 7日 (金)

『60代からの「恥ずかしくない」生き方』は普通にしていれば、誰でもできる

 まあ、仰っていることはすべて納得なんだけれども、そうなるとこの本に何も新しい事が書かれていないということにも、なるんだよなあ。

60『60代からの「恥ずかしくない」生き方 この年代の評価で、「人生のすべて」が決まる!』(保坂隆著/三笠書房・知的生き方文庫/2014年3月10日刊)

 取り敢えず、目次から「こんな事が書かれている」ということを検証。

1章 こんな「恥ずかしい大人」になっていないか?
     ――60代からの生き方の作法――
1 この話し方で「老化」がわかる!/2 年の功――怒らない知恵/3 なぜ、定年後の夫はうっとうしいのか/4 酒もギャンブルも、ほどよい楽しみになる/5 組織を離れると、すっかり力をなくす人/6 義理や見栄にこだわると、交際費がバカにならない!/7 世の中には、いくらお金を出しても手に入らないものがある/8 老後は「それ」が許される/9 親バカも孫バカも、過ぎれば自分の恥さらし/10 「過剰な期待」は我が身をほろぼす/11 10分程度の軽い運動でいい

2章 60代からの人生を「賢く、おもしろく」生きる秘訣
     ――基本は「一人」を楽しめる人になること――
12 一人旅は、味わい深い大人をつくる/13 他人をうらやましがるだけでいいのか/14 一人で行ける「なじみの店」をつくる/15 ゆっくり「一日エステ」もいい/16 パソコンを唯一の友にしない/17 考えておくべき「居場所づくり」/18 一回誘ったら、次は相手が声をかけてくるのを待つ/19 真剣に家事に取り組んでみる/20 料理が出来る人は「一人でも生きていける人」/21 意外に見落とされがちなお金の問題、そして女性の自立/22 「1日10回感動する」をモットーに/23 花や木の名前を覚えると、毎日がグッと楽しくなる/24 遊びながら脳を鍛える「おもしろ検定」/25 孤独を癒すには「ペットを飼う」という方法もある/26 貪らない。怒らない。愚痴らない。

3章 60代から「心」の贅沢ができる人、できない人
     ――今しかできない「楽しみ」を満喫しよう――
27 60代の貯蓄、平均額は?/28 欲望をおさえることが、結局は身を守る/29 「スモールライフ」でラクラク生きる!/30 持ち物は「収納場所に入るだけ」と決める/31 自然と親しむ趣味は、今だからできる最高の贅沢/32 頭の体操にもなる「メモの活用術」/33 「うまい朝食」から一日を機嫌よく始めよう/34 仲間づくりの秘訣は、「初回は絶対に断らないこと」/35 「ご近所力」をつけよう

4章 「60代ならではの魅力」を身につける
    ――毎日にもっと冒険心を持つ――
36 アンチエイジングよりもマッチエイジングを/37 大人の器量は「読んだ本の量」で決まる!/38 教養は「さりげなく見せる」から知性が際立つ/39 自分の短所まで好きになれ/40 年を取れば取るほど、人は強くなる/41 大人のワザ――何があってもマイペース/42 「いい年をして」という考えを捨てる/43 おおいにおしゃれを楽しむ/44 異性の友達を持つ効用/45 60代の夫婦は「感謝し合ってこそ」/46 セックスも、食事も、楽しんでいるか?/47 パートナーがいなくても人生を楽しめるか/48 夢の「海外ロングステイ」の現実は――?

5章 「60代から再び働く」という選択肢もある
    ――これだけは知っておきたい、第二、第三の就職について――
49 本当に“悠悠自適”でいいのか!/50 定年後にも「仕事がある人、ない人」の違い/51 70歳、80歳まで働ける人はこんな人/52 再就職先は「選り好み」できません/53 何もかも新鮮に、ワクワク仕事ができる秘訣/54 「今の自分にとって最高の仕事」と思えるか/55 同窓会や地域活動は人脈を広げるチャンス/56 収入は高望みしない/57 起業して、一国一城の主になる/58 “選手交代”という定年後の生きる秘訣/59 ブログなどで発信し、仕事への道を開く/60 エキストラ、シニアモデルなど、おもしろ体験で稼ぐ

6章 人生90年時代――心から満足するために
     ――「ありがとう」を言われて見送られる人になる――
61 60代からの「老前整理」のすすめ/62 60歳のラブレター、書いてみませんか?/63 子どもへの「甘え」を捨てる/64 「子ども世話になる」でいいのか/65 老後だから味わえる、人生の本当の楽しさ/66 「死もまた人生の一幕」と静かに受け止める/67 生まれるときも一人、死ぬときも一人/68 存命の喜びを味わい尽くす/69 死ぬときに後悔しないために/70 「よかった」「ありがとう」で人生を埋め尽くす

 という70の提言なのだが、そのひとつひとつがまあ腑に落ちるというか、そうだよなあというばかりの話ではあるんだけれども、しかし、だから何だってんだよ、という話でもある。

 まあ、老後のことを何も考えていなかった人には、そこに書かれているひとつひとつの話が参考にはなるんだろうけれども、ねえ、以前から老後のことを考えていた私にとっては、別になにか新しいネタでもあるのだろうかという期待で読んでみたのだが、残念ながらそれはまったくなかった。

 結局、定年後はサラリーマン時代の肩書やら立場やらからはまったくフリーになるのであるから、その状態を楽しみながら生きればいいのであって、現役時代のことを引きずって生きていては、今の状態に対しての不満が募るだけである、ということなんだなあ。

 お金の問題はある。年金だけでは足りないようだから、それにプラスする何か仕事をしたいというのもあるだろう。起業したり、株や不動産でもって収入を得ることも必要になるだろうし、そうした才覚のない人はやはり人に雇われて収入を得る必要もあるのかも知れない。

『60歳からは人生の黄金期を楽しみながら、同時に、それまで身につけ、経験したことを基に人間として成熟し、本当に価値ある生き方を実現していく、そのための時間なのだ』

 というのは全くその通りではある。

 もはや60歳過ぎてからジタバタしても始まらない。

 60歳過ぎてから威張ってみても始まらない。

 もう、あなたの人生は殆ど終わっているんだからね。

 ただし、その殆ど終わった人生が、しかし、まだ20年~40年続くところが、難しいんだよなあ。

『60代からの「恥ずかしくない」生き方 この年代の評価で、「人生のすべて」が決まる!』(保坂隆著/三笠書房・知的生き方文庫/2014年3月10日刊)読む人が電子書籍リーダーを持っていないという配慮からか、あるいは三笠書房自体が電子書籍に後ろ向きなのか、Kindle版はない。

2014年3月 6日 (木)

NIKKEI MESSE & フランチャイズショー

『NIKKEI MESSE 街づくり・店づくり総合展』が開催中だ。

「街づくり・店づくり」なのであらゆるものが対象となる。なので、「JAPAN SHOP 2014」「建築・建材展 2014」「SECURITY SHOW 2014」「リテールテック 2014」「NFC & Smart WORLD 2014」という5つの展示が共催である。

 ついでに言ってしまうと、フランチャイズ本部が新たな出店者を獲得しようという「フランチャイズショー」も西棟でやっている。全部、日経新聞の主催。

Nikkei_messe

 それぞれの展示を紹介すると。「JAPAN SHOP 2014」は、「魅力的な店づくりを演出する商空間デザイン・ディスプレーや店舗什器などを紹介する日本最大の店舗総合見本市」。

Photo

「建築・建材展 2014」は、「快適、健康、安全な住環境、商環境の実現をめざして、住宅・店舗・ビル用建材などを紹介する、国内有数の建材総合展」。

Jvc

「SECURITY SHOW 2014」は、「映像監視や入退管理を中心に、街や社会の『安全・安心』を実現する製品・サービスが一堂に会する日本最大級の展示会」。

Lampre

「リテールテック 2014」は、「流通業のサプライチェーンとマーケティングを進化させる、最新のIT機器・システムを紹介する日本最大の専門展」。

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「NFC & Smart WORLD 2014」は、「近距離無線通信規格『NFC』やスマートフォン、ICカード・タグと関連するソリューション、技術を紹介する展示会」。

Photo_3

「フランチャイズショー」は、「フランチャイズ本部による加盟店募集をはじめ、本部向けの製品・設備・システムなどを紹介する日本最大の展示会」。

 すごいなあ、日本最大とか日本最大級とか国内有数とか、なんかクラクラッときますね。

 取り敢えず、来場者は皆スーツにネクタイです。

NIKKEI MESSEは3月7日(金)まで東京ビッグサイトにて開催。公式サイトはコチラ

 行かれる方はこちらで事前登録を

EPSON RD1s+LEICA ELMARIT 28mm/F2.8 @Tokyo Big Sight (c)tsunoken

2014年3月 5日 (水)

鳥飼規世個展「扉の向こうⅡ」

「書店未来研究会」という講談社が後援している書店グループのサイト作りでお世話になっていた、イラストレーター&デザイナーの佐川かすみさんの紹介で知ったイラストレーター鳥飼規世さんの個展『扉の向こうⅡ』が、四谷荒木町の喫茶店『私の隠れ家』で開催されているので、見に行った。

Photo

 鳥飼さんの絵は、その紹介された時に見せてもらったタロットカードの絵しか知らなかった。しかし、タロットカードには興味がなかった私としては、あまりその絵の良さがわからず「ああ、いいですねぇ」なんて生返事をしていたのである。

 しかし、その後Facebookなんかのやりとりで、猫が好きで三匹も飼っていたり、その猫をテーマにしたイラストを見たりしていると、本当にこの人猫がすきなんだなあ、と感じていた。

 ところにいただいた個展の案内状が猫の絵である。なるほど、猫の絵ならまだ私にもわかるかな、ということで行ってきたのであります。

Photo_2

 四谷三丁目の駅でおりると新宿通りを四谷に向かって歩いて、みずほ銀行の脇で左へ曲がると、そこは「車力門通り」。

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 車力門通りを少し降りると、ありました「私の隠れ家」。ビルの二階にある。

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 階段には個展への花の贈り物が……。

Photo_5

 で、店に入ってみると、そこは昭和レトロな喫茶店。

 なにしろ、アナログレコードが沢山置かれていて、ターンテーブルまである。かかっている曲はさすがにCDではあったけれども、シャンソンだし、それも現代シャンソンじゃなくて昔のレコードをCD化したもの。音はあまりよくないところが、ノスタルジーですねえ。

 で、壁にはほら猫の絵が……。

Photo_6

 ということで、コーヒーを頂きながら、猫の絵をお楽しみください。

 鳥飼さんの家の猫は本当にこんな顔をしているんです。

 鳥飼規世個展『扉の向こうⅡ』は3月3日から4月23日まで開催中。日曜・木曜は定休。14時~23時までオープン。

『私の隠れ家』はコチラ

鳥飼さんはこんな仕事もしています

Fujifilm X10 @Yotsuya, Shinjuku (c)tsunoken

2014年3月 4日 (火)

Fitbit weekly progress report from Feb.24 to Mar.2

 Fitbitからの先週のレポート。

 週トータルで73,701歩、51.59km歩いた。

 最も活動的だったのは2月28日(金)、13,970歩、9.78km。

 最も非活動的だったのは3月2日(日)、2,535歩、1.77km。寒かった日だからなあ。

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コミュ障の漫画家が『群馬県ブラジル町に住んでみた』

 中川学氏はTwitterのプロフィールに「趣味は映画鑑賞と、ひとりバスケ、ひとりカラオケです。トキワ荘プロジェクトに参加しています。家電批評にてルポ漫画『かでん道』連載中。新刊『うち、カラスはいるんだけど来る?カラスの生態完全読本』(実業之日本舎)2/28発売です!」と書いているような、「コミュニケーション障害の引きこもり系」のコミック・エッセイストなんだけれども、さすがに移住までしておこなった自分自身の結果はどうなんだろうか。

Photo『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記』(中川学著/KADOKAWA/2013年10月18日刊)

 要は人口の1割以上がブラジル人、ペルー人が占めるという群馬県邑楽郡大泉町に住んでみれば、外国に行かなくても海外に行ったのと同じように外国人の友達が出来るんではないか、という思惑からの移住なのだった。

 目次はこんな感じ

プロローグ
第1話 群馬県ブラジル町を訪ねて
第2話 本場ブラジル料理を堪能
第3話 地元民憩いのブラジリアンプラザ
第4話 ブラジル町に引っ越した
第5話 酒の友を求めて地元バーへ
第6話 スポーツは国境を乗り越える?
第7話 躍れサンバ! 異国間交流ダンス
第8話 ブラジル町の単調な生活
第9話 職探しの果てに
第10話 ブラジル人家族との交流 その1
第11話 ブラジル人家族との交流 その2
第12話 ブラジル人と映画談議
第13話 友だちになりたい
エピローグ

 どれほどの長さで中川氏が大泉町にいたのかどうかは分からないが、まあ、それが取り敢えず住んでみようかなという意識になったのは、別に構わない。

 結局、中川氏はブラジル家庭料理の店「カサブランカ」に勤務するテレサ母子と、レンタルDVDショップの店員マリアとだけは友だちになれたようだ。メデタシメデタシ。

 とは言っても、どのくらい大泉町に住んでいたのかは知らないけれども、その中で「お友だち」になれたのは「料理店のウェイトレス」と「レンタルDVDショップの窓口店員」ってのは、ちょっと当初の目的からは外れるようなあ。

 だって、もっともっと普通のブラジル人と知り合いたかったんでしょう。ただし、ポルトガル語はまったく喋ることも聞くこともできなかったんだけれども。

 ともあれ、取り敢えずはブラジル人とお友だちになれた中川氏は幸せだ。ただし、ブラジル人とは言っても日系ブラジル人だけれどもね。

 大泉町がなんでブラジル人が多いのかって言えば、そこに工場を構える富士重工と三洋が工場労働者を必要としたことなんだけれども、そこの労働者として日系ブラジル人を雇うことを考えたからなんだよな。

「低賃金でも働く」ブラジル人であると同時に「日本人の指示が分かる」日本人でもある「日系ブラジル人」を労働者として雇うというのは、まあ言ってみれば低賃金労働者を雇おうという際の経営者的な発想としては正しい。

 問題は、そうやって外国人労働者を雇った際に、彼らに対してどういう「福祉」を与えられるのだろうか、っていうことではないのだろうか。「仕事をする=給与を支払う」というのが、本来であれば「そこで収束する経営者と従業員の関係」なのだけれども、そうではなく、それ以上の福祉とか、家族をどうするのかとか、ということまで経営者が考えていれば、もしかすると労働者ももっと長期で日本で仕事をしようという気になるかもしれないし、その子供たちも「じゃあ、親父がいった日本に自分も行って、一旗揚げようかな」という気分にもなるかもしれない。

 問題はそこなんだけれども、実はそこまで踏み込んだ「論」と言うものは、いまのところはない。

 ポイントは「日系ブラジル人」というのはブラジル人である。であるから、彼らがどんなに自らの能力を発揮したとはいえ、それは「外国人がやった」というだけであり、彼らの能力がいかに優れたとはいえ、それは所詮、外国人が発揮した能力、というだけの評価しかしないのだ、日本人は。

 この辺が日本人のダメなところなんだよなあ。

 別に、日本で仕事をしている人(外国人も含めて)が何かのイノベーションを成し遂げたことがあれば、それは「日本の成果」として海外にも発信すればいいのだし、それを批判する海外メディアもないだろう。

 別に、その発見やら、新しいテクノロジーの発明が「日本人がやった」のだろうが「日本にいる外国人」がやってんだろうが関係ない。取り敢えず、どの国の人だろうが、もし、日本で開発されたものなら日本人として世界にアピールすればいいし、外国にいる日本人が発表したのならそれは外国の研究機関の成果だし(いままではこれが普通だった)。

 まあ、それはいいとして、中川学氏の(今の)生活はどうなっているんだろうか。なんか、却ってその方が気になったりして

「群馬県ブラジル町」への移住も、なんかそんなに長くはなかったようだし、しかし、東京から2時間で行けてしまえる「ブラジル」というところでは魅力はあるようだし。

 そんな「群馬県ブラジル町」にいまでも中川氏は通っているんだろうか。

『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記』(中川学著/KADOKAWA/2013年10月18日刊)紙版はメディアファクトリーが発行

2014年3月 3日 (月)

木場に木場はない

 東京メトロ東西線の門前仲町と東陽町の間が木場である。

 しかし、今や木場に木場(貯木場)はない。今は新木場に行ってしまった。しかし、町名の木場は今も残っている。

Img0032

 あっと、これじゃあ撮影したのが随分前だってのがバレますね。

Img0072

 で、今は木場のあったところが「木場公園」となって残っている。

Img0192

 中央の川に架かった吊り橋の向こうに見えるスカイツリーというのが、いかにも下町風の風景ですね。

Img0162

 何かの集まりだろうか。

Img0232

 吊り橋からの眺め。

Img0272

 何かのオブジェのような装置。オブジェではないようなのだが、わざと皆の目につく場所に置いてある。

Img0302

 で、最後は東京都現代美術館で木場公園は終わる(あるいは始まる)。

LEICA M6+LEICA ELMARIT 28mm/F2.8 @Kiba, Koto (c)tsunoken

2014年3月 2日 (日)

タワークレーンは自分で降りてくる

 現在建設中の我がマンションのタワークレーンを解体・撤去するというので見てきた。

<1日目>

Photoまず、クレーンとビルを繋げている部材を外す。

Photo_2と、数メートルの長さの真ん中の柱(「クレーンマスト」という)をひとつずつ降りてくる。

Photo_3ひとつ降りると、上側のマストを外してクレーンで地上に降ろす。

Photo_4降ろしたら、またひとつマストを降りる。マスとひとつ降りるのに大体30分位。結構速い。

<2日目>

 1日目で一番下のマストまで本体が降りてきている。

Photo_5ということでクレーン部分(「ジブ」という)を降ろして、解体。

Photo_6クレーンの本体部分を降ろして。

Photo_7一番下のマストを降ろせば。

Photo_8解体終了。後はクレーンの土台部分を外せばすべて終了。

 まあ「自分で降りてくる」ったって、実はちゃんとオペレーターや鳶職人がいるんだけどね。

 残すはいよいよ内装や外装、外構などの仕上げのみで、竣工間近を思わせる。

NIKON D7000+AF-S NIKKOR 18-105mm @Komagome, Bunkyo (c)tsunoken

2014年3月 1日 (土)

『デジタルデトックスのすすめ』が本当に必要な人は読まないんだよな

 家もオフィスも持たず、“都市の機能をシェア”しながら、旅するように東京で暮らす、生活実験型プロジェクト、「NOMAD TOKYO 米田智彦の東京遊動生活 」の米田智彦氏が、そんなに「つながり疲れ」をしていたのか、ということがよくわかる本なのである。

Photo『デジタルデトックスのすすめ 「つながり疲れ」を感じたら読む本』(米田智彦著/PHP研究所/2014年2月10日刊)

 で、米田氏がどこまでSNSに手を出していたかというと

『Gmail、Yahoo!メール、outlookメール、SMS(携帯ショートメール)、自分のホームページ、ブログふたつ(オフィシャル、プライベート用の「はてな」、プロジェクト用の「exite」、「livedoor」)、Twitter、Facebook(オフィシャルFacebookページとプライベート)、LINE、mixi、Google+、LinkedIn、Skype、Path、Foursquare、動画系でYouTube、USTREAM、ニコニコ動画、ツイキャス、画像系SNSで、Instagram、Pinterest、Tumblr、音楽系SNSで、MyspaceとSoundCloud、加えてRSSリーダーで各ニュースサイトや数十のブログを登録し、果ては中国のSNS「weibo」まで……』

 って、完全にそりゃ「やりすぎ」ですよ、やりすぎ。

 まあ、米田氏の場合、フリーランスの編集者として情報産業で仕事をしているといった、ある種の職業病なのかもしれないが、しかし、そうじゃない人たちまでネットうつになったりしている様は、私なんかはちょっと考えられない。

『「使われる」のではなく、「使いたいときに使う」――この当たり前のことをすっかり忘れてしまって、ネットから流れてくる情報に振り回されるのはもう終わりにしよう』

 というのは当たり前であり、この有り様のSNSでは、そちらに付き合っているだけで1日が終わってしまい、1日経っても自分が何をやったのかは分からない状態になっていたのではないか、と思わせる。

『『他者からの承認を頻繁に求める』というのがSNS依存の大きな特徴です。リアルな人間関係のなかにSNSが入りこんできて、いつの間にか、他者からの評価や支持をもらわないと気が済まなくなっていくこともSNSの怖い側面です』

『SNSへの依存は、先ほど述べたように、①情報収集、②情報発信というふたつの目的から始まりますが、気づかないうちに、③同調圧力が生じて、④無目的に使うようになり、⑤抜けられなくなり⑥時間を浪費してしまう、という6つの段階を進行します』

 で、そのうち

『自律神経の不調をきたし、挙げ句には、頭痛や吐き気といった身体の変調が現れ、うつ状態になって病院に連れてこられるのです』

 ということになってしまう。

 ということで、ネット依存度チェックをしてみよう。

1□ インターネットに心を奪われていると感じますか?(オンラインの活動を思い出し、次に接続することを楽しみにしていますか?)
2□ インターネットで充足感を得るために、より多くの時間を費やす必要を感じますか?
3□ インターネット使用時間をコントロールしようとして何度も努力し、失敗した経験がありますか?
4□ インターネット使用をやめようとしたとき、気分が落ち着かなかったり、意気消沈したりしますか?
5□ 予定よりも長時間、オンラインの状態にありますか?
6□ 仕事、学校などにおける大切な人間関係を、インターネットが原因でなくしてしまいそうになったことがありますか?
7□ インターネットの利用について、家族やセラピストに嘘をついたことがありますか?
8□ 現実逃避や、不快感(無力感、罪悪感、心配、抑うつなど)から逃れる目的でインターネットを使いますか?

 これらのうち5つ以上該当する人は、「ネット依存」状態とされるそうだ。米田氏は5つだったそうだ。うん、確かにネット依存症だ。私は5番目のひとつくらいかなあ。まあ、健全ですね。

 で、そんなネット依存の状態からどうやって抜け出すのか。

『ステップ1 スマホやパソコンの使用時間をメモで視覚化
 ネット依存症の治療現場でも、いきなりすべてを遮断するのではなく、まずは自分がどのような状況にあるのかを知るために記録をつけることから始めるそうです』

『ステップ2 ネットを使うメリットとデメリットを書きだす
 ここで重要なのはデメリットを書き出し、それを強く意識することですが、メリットもしっかり認識して書き出すことで、ネットを使うときの本来の目的が見えてくるのです』

『ステップ3 デメリット時間をほかの行動に置き換える
 時間を有効に使うことを念頭において記録したメモを見直すと、日中の最低限のメールとSNSでのコミュニケーションの時間を残しつつ、就寝前のSNSチェックやYouTubeを見る時間をカットするといったことが自然と思い浮かんできます。これを、手帳に文章で書き込む、紙に書いて壁に貼るなどすればさらに効果的です。
 不思議なもので、一度書き出してみると、「やらなきゃ」「やめなきゃ」というよりも、ムダな時間を使うことが気持ち悪くなってくるのです』

 更に、「スマホのアプリをガッと減らしたり」、「パソコンのOSをインストールし直したり」することも大事なようだが、効果的だったのは、FacebookとTwitterの背景画像に「デジタルデトックス中です。SNS絶ちもしていますので、お手数ですがご連絡は○○○(メールアドレス)までお願いいたします」と表示して1ヵ月間のSNS絶ちをしたことのようだ。

 そしたら、全然困らなかったという、予想通りのお話し。

 結局、パソコンもスマホも道具に過ぎない。そんな「道具は主体的に使いこなすもの」であり、「道具に使われてしまっては」本末転倒なのである。

 とは言うものの、そんな素人のネットうつの人たちは、当然ながらこの本を読んだりはしないんだろうなあ。それが残念!

 しかし所詮、「道具は道具」。使われないようにしましょう。

『デジタルデトックスのすすめ 「つながり疲れ」を感じたら読む本』(米田智彦著/PHP研究所/2014年2月10日刊)できれば、こういう本はKindleか電子書籍で読んで欲しい。

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