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2014年2月23日 (日)

アンディ・ウォーホル展:誰でも15分は世界的有名人になれる

 六本木ヒルズにある森美術館で『アンディ・ウォーホル展:永遠の15分』が開催されている。

2014_02_20_14192

「永遠の15分」というのは、アンディ・ウォーホルが話した有名な言葉「将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう」というところからつけたものであることは、それこそ誰でもわかることだ。

 しかし、かの有名な「キャンベル・スープ缶」からマリリン・モンローやエルビス・プレスリーなど、お馴染みのウォーホル作品の展示に終わらず、様々なウォーホルの遺品や生前写真なども豊富で、なおかつウォーホルのワークショップを再現するなど、結構気合が入っている展示だ。

 国立新美術館の「アメリカン・ポップアート展」では、その一部しか展示されなかったアンディ・ウォーホルの全体像が見られるようになっている。

2010021909160472c(c)Andy Warhol

 なかでも一番ワクワクさせたのが、この「エンパイア」の上映である。

「エンパイア」はウォーホルの友人でもある、インディペンデント・フィルムの巨匠、ジョナス・メカスが製作に参加し、とにかく8時間にわたってニューヨークのエンパイアステートビルディングを撮影しただけの映画である。モノクロ16mmのフィルムはとにかく延々とエンパイアステートビルディングを撮り続ける。映像はとりあえず延々と8時間、エンパイアステートビルディングを上映する。まあ、途中でキングコングが出てくるとか、UFOが写っているとか、エンパイアステートビルディングが変形するとかいった噂があったりしたのだが、私が学生時代に東京駅大丸で行われたアンディ・ウォーホル展で上映されたこのフィルムを、とにかく8時間(!)ぶっ続けに見た結果は、そんなことは何もなくて、とにかくエンパイアステートビルディングの朝から晩までを写し続けているだけということがよくわかった。っていうか、まあ私も学生だったからなのか、本当にヒマだったんだなあ、という思い出だけがある。

 で、今回の『アンディ・ウォーホル展:永遠の15分』でも、10時から22時の開館時間中ずっとこの映像を流しているのかなと思ったのだが、残念! 第1リールだけの上映だそうだ。映画の全長8時間を流していても、結局は朝から夕方、夜になるだけの映画なんだから、そのままオリジナルを上映して欲しかったなあ。

 それこそ、ストーリーのある映画ではなくて、言ってみれば環境映像のハシリみたいな感じの映画ではあったのである。映画はストーリーを語るためにあるのではなくて、そこに映像を提供するためにある。

 映画を見て、感動したり、憤ったり、泣いたりするものではなくて、単にそこにあるというだけの映画、というあり方を提示した映画「エンパイア」。であるならば、本当に「そのまま」で上映して欲しかった。まあ、フィルム代やビデオ代が無駄になるのはよくわかる。さらに、昔の私のような、「本当に8時間見続けるバカな客」がいるかもしれないという危険性を考慮したのかもしれない。

 しかし、そんなバカな観客がいることをも、アンディ・ウォーホルは認めて、この映画を製作・公開したのである。なので、やはりこの映画を公開する人は、ウォーホルと同じ立場に立って考えて、バカな観客にも対応して欲しい。それが製作者に対するリスペクトというものではないだろうか。

 あまり、現在に生きている人間の価値感だけで判断すると、昔の製作者に対する毀損という問題が起きてきてしまう、というようなことも考える必要があるだろう。

 アンディ・ウォーホルは当時の画壇に対する破壊者、革命家だったわけだ。なので、その作品を公開する人間は、やはり現在画壇に対する破壊者、革命家であることを求めるのは、無理なんだろうか?

2014_02_20_14102

2014_02_20_14152アンディ・ウォーホルがペイントしたBMW M1。実際にBMW M1のワンメイク・レースには出場したらしい。

『アンデ・ウォーホル展:永遠の15分』は5月6日まで開催。公式サイトはコチラ

EPSON RD1s+LEICA SUMMICRON 35mm/F2 @Roppongi, Minato (c)tsunoken

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