フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 神保町古喫茶店散歩カメラby LEICA M6 | トップページ | 『ちきりんの新刊「未来の働き方を考えよう」をはじめちきりんの全ての本のツッコミどころを考えよう~ちきりんの反論待ち~』の薄っぺらさについて »

2014年1月21日 (火)

『フード左翼とフード右翼』という設定はちょっと無理筋?

 う~ん、食べ物で政治を語るっていう方法もあったのか? そうなのか?

Photo『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(速水健朗著/朝日新書/2013年12月30日刊)

 取り敢えず腰巻に書かれているフード左翼とフード右翼の違いを並べてみると。

20140119_132237

 ということになる。

 なんとなく、「フード左翼」と「フード右翼」って言うと、左翼はリベラリスト、右翼はコンサーバティブというイメージなんだが、それはやはりイメージだけなのかな。例えば「有機野菜vs.遺伝子組み換え作物」とか言ってしまうと、なんかその左翼と右翼は逆転してしまいそうだ。

 で、本書59ページに掲載されている食のマトリクスを見ると。「地域主義vs.グローバリズム」を横軸に、「健康志向vs.ジャンク志向(安さ・量重視)」を縦軸に取っていて、こんな感じになる。

20140119_193620

 という具合になっている。「健康志向で地域主義」がフード左翼で、「ジャンク志向でグローバリズム」がフード右翼だ。

 遺伝子組み換え作物が健康志向とジャンク志向の真ん中にいるのが可笑しい。何でだろう? 更に「フォアグラ」が健康志向に入っているというのは、この人食の本質が分かっているのかしら? と疑問が湧いてくる。

『消費社会的な゛食゛の在り方が行き着く最先端は、自然志向、健康志向の「地産地消」「スローフード」的な方向と「メガマック」「メガ牛丼」といった「下流」に向かう方向との二極分化だ』

 というのは分からないではないが、『「フード左翼」は、ここまで見てきてわかるように、ほぼ例外なく「中産階級」「アッパーミドル」「富裕層」的な階層と結びついていることが分かる』とか、『「フード左翼」は、都市的なクリエイティブ階級と縁が深いのだ』というまとめを読んでいくと、結局、先進国における左翼運動は、決して下層の労働者階級のものではなく、中産階級のインテリ運動であるという結論に達している。

 速水氏の前著『ラーメンと愛国』ではないが、結局、下層階級は愛国主義やネット右翼のような、知識不足による保守思想に行くしかないという結論なのである。

 それは「オキュパイ・ウォールストリート」の運動が「我々は99パーセント」であると主張しようとも、結局それは中産階級的なインテリ運動でしかないし、それ故の脆弱性をもっているというのと同じ考え方である。

 つまり

『「フード左翼」が旧来型左翼の定義からはみ出すもうひとつの要素が、弱者に対する配慮である。左翼の本分の中には、「弱者の側に立つ」という要素が含まれるが、アッパーミドル階級的な消費意識を密接に結びつく「フード左翼」の持つ反科学主義は、世界の人口増とそれに伴う食糧難の可能性につおては、極めて冷淡だ』

 ということ。

『「フード左翼」による革命は、世界を飢饉から救う理想を捨てず、テクノロジーの肯定も見据えたモノになればいいと思う。そんな「フード左翼」像を願うのは、「理想」が高過ぎるのだろうか?』

 という疑問は、答えを見いだせないだろう。

 残念ながら、食には本当の「政治性」はないのだ。たとえ表面的には政治性を帯びているようには見えても、結局それは表面的なものでしかないようなのである。

 ちょっと「無理筋」の設定でしたね。

『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(速水健朗著/朝日新書/2013年12月30日刊)

« 神保町古喫茶店散歩カメラby LEICA M6 | トップページ | 『ちきりんの新刊「未来の働き方を考えよう」をはじめちきりんの全ての本のツッコミどころを考えよう~ちきりんの反論待ち~』の薄っぺらさについて »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/58950214

この記事へのトラックバック一覧です: 『フード左翼とフード右翼』という設定はちょっと無理筋?:

« 神保町古喫茶店散歩カメラby LEICA M6 | トップページ | 『ちきりんの新刊「未来の働き方を考えよう」をはじめちきりんの全ての本のツッコミどころを考えよう~ちきりんの反論待ち~』の薄っぺらさについて »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?