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2014年1月17日 (金)

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』というのは正しいんだが、それを行うのは難しいんだよなあ

 そろそろ今年の新刊が出始めたようだ。

 まあ1月23日はウソだけど……実際に刊行されたのは1月11日だ。

Photo『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(日野瑛太郎著/東洋経済新報社/2014年1月23日刊)

「社畜」って何だ? 「社畜」って言うと、過労死寸前まで毎日残業をして、なおかつそれも「サービス残業であり、有給休暇なんてものは出来るだけ取らずに毎年会社に返してしまい、「社会人としての常識」にがんじがらめにされ、常に「経営者目線」でものを考え、定年退職してみたら、自分に何にもスキルが残っていないので、ただただ毎日を茫然と暮らすような人?

 いやいやそんな如何にもな人たちばかりではなく、日野氏に言わせると『社畜=会社と自分を切り離して考えることができない会社員』というものだそうだ。

『日本人の多くは、残念ながら会社と自分を切り離して考えることができていません。
 会社と自分を切り離すどころか、「会社は家族である」とか、「会社は尽くすもの」といった価値観は、今でもいろんなところで耳にします。
 こうした価値観にどっぷり浸からなくても、今の会社に一生勤めるんだ、と思っている人は決して少なくないでしょう。
 多くの日本人にとって、「会社」という存在は人生の中でそれなりに大きな地位を占めてしまっているのが現状です。
 そういう意味では、多くの日本人はいまだに「社畜」だと言えるかもしれません』

 ということなのだ。私も結局、定年まで一つの会社に勤めることになってしまったが、以前も書いたようなズッコケ社員だったこともあって、比較的「会社」というものを客観視していたところもある。そんな立場から見ると最初に掲げた「社畜」のについての考え方だけではなく、日野氏の言う「社畜」の定義にも頷けるところはある。

 ただし、それは「会社」というものが今後も永続的に存在するという保証があっての話であって、「いつ会社が潰れてもおかしくない。会社は潰れなくても、いつリストラされてもおかしくない」現代にあっては、まったくもって時代錯誤な考え方ということになるのだろう。つまり本書は「会社が潰れたり、リストラされた」時に慌てないですむ生き方指南なのである。

 で、日野氏によれば「社畜」には5つのタイプと6つの仕事観に分類できるそうだ。

『奴隷型社畜/ハチ公型社畜/寄生虫型社畜/腰巾着型社畜/ゾンビ型社畜』が社畜の分類。

①やりがいのある仕事につけたら、それで幸せ!
②つらくてもいいから、成長したい!
③給料をもらっている以上、プロ!
④言い訳は、悪!
⑤経営者目線を持って仕事をすべき!
⑥どれだけがんばったかが大事!

 が社畜の6つの仕事観だそうだ。

 5つのタイプで言うと、要は初めから順々に社畜化が進んできて、最初は自分が社畜でありさえすればよいというものが、最後のゾンビ型になってしまうと、他人まで社畜にさせなければ気がすまないといったはた迷惑な存在になってしまう。

 6つの仕事観で言えば、みんな「なるほど」と思わせてしまいそうであるが、実は、『やりがいのある仕事につけたら、それで幸せ』ではあるかもしれないが、そう思えるのは「キチンとした労働の対価」が伴ってこそだろう、『つらくてもいいから、成長したい』だってそうだし、『給料をもらっている以上、プロ』だって、「プロとして適切な支払いを受けているのか」が大事だ。『言い訳は悪』『経営者目線をもって仕事』なんてことになってしまうんだったら、自分が経営者じゃなければそんな必要はまったくない。

 最後の『どれだけがんばったかが大事』なんてこと言ってしまったら、そんな会社は潰れますぜ。仕事は結果が第一、経過はどうでもいいのである。頑張ったかどうかではなく、どんな成果を出せたかで評価しなければならないのである。途中でどんなにサボっても、結果が出せればそれでいい。仕事の評価というものはそういうものだ。

 日本社会が社畜を生み出すメカニズムは以下の通り。

①仕事の「やりがい」を最重要視する仕事観の形成
②過酷な就職活動を経ることで芽生える会社への恩義
③職場にはびこる同調圧力による洗脳

 ①は主に小学生の頃から始まる「将来なりたい職業」教育からだし、②は主に大学生だろう。③は殆どの日本の職場にある同調圧力だ。で、結局「社畜」になれない人は会社を辞めて行っていくわけなので、結局、会社には「社畜」しか残らずに、残った「社畜」が次世代をまた「社畜」に育て上げていくって訳だな。

 で、最後は「脱社畜」のための八ヵ条である。

①「やりがい」にとらわれるな
②つらくなったらいつでも逃げていい
③「従業員目線」を持ち続けよう
④会社の人間関係を絶対視するな
⑤会社はあくまで「取引先」と考えよ
⑥自分の労働市場価値を客観的に把握しよう
⑦負債は極力背負わない
⑧自分の価値観を大切にしよう

 うんうんと頷かせられるものばかりだ、とは言うものの、多分『自分の労働市場価値を客観的に把握』って言うのが、実は一番難しくて、これが出来ていない人が意外と多いのだ。

 それを自分のものにする一番いい方法は、例えば取引先の人の本音を如何に引き出すか、なんて実は簡単な方法もあったりするのだが、それが普段取引先とどんなつき合いをしているのかという部分が大切になったりするんだなあ。でも、それが出来ていないと「いざ会社を辞める」なんて時に躓いたりするんだ。

 それが出来ない間は、取り敢えず「社畜」を続けるんですな。

 やっぱり。

 日野氏の「脱社畜ブログ」はコチラ

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(日野瑛太郎著/東洋経済新報社/2014年1月23日刊)Kindle版も出ている。少し安い。なかなかやるな東洋経済新報社。

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