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« 『10年後の仕事のカタチ』で納得したこと | トップページ | The new mailmagazine from Mr.Chris Guillebaeu titling "Mistakes on the Road to Creative Freedom." »

2014年1月31日 (金)

『<女性職>の時代』は「女性職の時代」だけではないのだ

 XEEDという戦略系コンサルタント・ファームで起業の人材育成やキャリアカウンセリングm大学生・転職希望者への適職実現の講演やセミナーを行っている中川美紀さんの本なのだが、なんか「そうそう」と思うところと「そんなの当たり前じゃん」っていうところがないまぜになっているんだなあ。

20140130_101108『<女性職>の時代――ソフトインテリジェンスの力』(中川美紀著/角川oneテーマ21/2014年2月10日刊)

『男性企業社会に果敢に斬り込んで活躍している少数の女性の裏には、いまだキャリアの夢を描きながらも叶えられず鬱々としている大多数の女性、また現実には女性のキャリアに対して、そういう意識改革が進んでいない企業、これが今日の女性の就職と就業の正しい実態なのです』

 と「はじめに――99%の女性が同じ夢を抱き、99%の女性がその夢をかなえられない現実」に中川氏は書くが……、そんなことは男性だって同じなのだ。社会に出たその時、「取り敢えず横一線にいる」と錯覚した男性社員は、それぞれ「社長になる」「役員になる」とか「何年かしたら独立起業する」といった夢を持っているのだが、結局それは叶わず、一生平社員で終わる男性社員の如何に多いことか。つまり、男性社員だって女性社員と同じく「キャリアの夢を描きながらも鬱々としている」のである。

 ただし、男性社員の場合、結局定年までは働き続けなければいけないという前提があるので、女性社員みたいに『「こんなはずではなかった」「もっとやりがいのある仕事をさせてもらえると信じていた」』というような甘えを言わずに、取り敢えず目前の仕事をかたずけることに邁進するのだ。

 女性がキャリアパスを獲得する際の問題は;

『職業を選択する上で大前提となる仕事と企業の現実を知らない』
『仕事に対する意識の低さ』
『画一的な勝ち組イメージに囚われている』

 というのが女性側の問題であり;

『形式的な平等主義』
『女性は所詮9割までが腰掛けであるとする「コモディティとしての扱い」』

 というのが企業側の問題なのであるということだそうだ。

 つまり『女性たちが本気で頑張ろうとしない、それを受けて企業も重要な仕事を与えない、だから余計に女性達もやる気がしない、企業もますます期待しない、という悪循環が起きてしまっています』ということなんだなあ。

 ということで、その解決策として中川氏は「女性職」というのと「ソフトインテリジェンス」を提案する。

『「女性職」とは、性差に基づく戦略的な差別化であり、女性が職業人として成功するためのまさに最もナチュラルで合理的なワーキングスタイルだと思っていただければと思います』

 ということで、別に「女性職」に限定はないという。つまり、どちらかというと「人と人」をソフトに繋ぐ役割とでも言うべきもののようだ。

 もうひとつ「ソフトインテリジェンス」とは;

『「論理」を司る知性を「ハードインテリジェンス」、「心理」を司る知性を「ソフトインテリジェンス」と呼ぶことにしたいと思います』

 という具合に、こちらも「大まかな分け方」であって、どんなものが具体的に「ソフトインテリジェンス」なのかは限定しない。

 基本的には;

『ビジネスにおける「ソフトインテリジェンス」の代表的なものはインター・パーソナルスキル、即ち円滑で良好な人間関係を築くためのコミュニケーション能力にあると言っても良いでしょう』

 ということなのだそうだ。

 しかし;

『一般に男性は論理的思考、女性は情緒的思考であると言われています』

『女性には本来、男性にはない本能としての優しい母性と、他者の感情を察する能力や周りと調和を図ることができる能力が、すでにDNAレベルで脳にインストールされているということなのです』

『一つは、論理やデータをベースに思考して客観性や合理性を追求する「ハードインテリジェンス」であり、もう一つは、心理や感情をベースに思考して多様な人間に柔軟に対応する「ソフトインテリジェンス」です。
 そして、後者の「ソフトインテリジェンス」こそ、生来、女性に備わっている資質であり、その資質をメインに活かして活躍できる仕事が「女性職」だと話してきました』

 という風になると、ちょっと待てよということになる。

 だって、その「ソフトインテリジェンス」の考え方というのは、男性であってもやはり備えていなくてはいけない考え方なのであって、例えば営業職であっても、別に論理的に商品を説明しなくても、何となくその営業マンの雰囲気だけで購入を決める、なんてこともああったりする訳だ。それは女性だけの特色でもないし、男性がまったく持っていない訳ではない。

 勿論、それを女性の特色として生かすということを言っていることはよくわかるのだが、それを女性だけの特色であるかのように言ってしまうと、フェミニストだけではなく、男性からも反発を受けそうだ。

『昨今、「ハードインテリジェンス」の象徴といえるITをはじめとした利便のためのツールによって、世界はドラスティックに変化しました。ITやオートメーション機械をはじめとする「ハードインテリジェンス」の所産は、生産の効率と活動のスピードを高め、大量生産を可能にして、生産コストを大幅にダウンさせました。
  <中略>
 しかし、ここにきて一頃に比べてその熱狂ぶりが落ち着いてきた観があります。つまりようやく社会が成熟し、IT化や機械化の恩恵が一定の域まで達したのと同時に、それらの限界が浮かび上がってきたのです。
 では一体、IT化や機械化の限界として、どういう壁にぶつかったのでしょうか。
 それが、“人間の心理”です』

『言うなれば、昨今、効率や合理性一辺倒の「ハードインテリジェンス」への偏重が進んだからこそ、逆に「ソフトインテリジェンス」が重要なテーマになって来ているのです』

 という問題は、女性だけのテーマではなく、まさにこれまで「ハードインテリジェンス」を進めてきた男性にも必要なテーマでもあるのだ。

 別に、だからこそ女性の時代だっていうことではない。

『<女性職>の時代――ソフトインテリジェンスの力』(中川美紀著/角川oneテーマ21/2014年2月10日刊)紙版は2008年9月10日刊

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