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2013年12月20日 (金)

『イン・ヒズ・オウン・サイト』はちょっと気取りすぎ

『イン ヒズ オウンサイト』ってどこかで聞いたことがあるなあ、と思ったらジョン・レノンのパクりだったんだなあ。まあ、如何にも小田嶋氏らしいって言えばらしいんだが。

20131213_125754『イン ヒズ オウン サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド』(小田嶋隆著/朝日新聞出版/2011年10月31日刊) 

 小田嶋隆氏と言えば「偉愚庵亭撫録」や、日経ビジネス・オンラインの「ア・ピース・オブ・警句」などで知られるコラムニストなわけだが、1998年からこんなブログ(当時はそんな言い方はなくて、普通にHPに張られたWeb日記とか言っていた)を書いていたわけで、それがこんな本になって、現在は電子書籍になっているのだなあ。

 日本でブログ・サービスが始まったのが2002年だったそうなので、1998年というのは相当早く始めた訳なのである。つまり、小田嶋氏の如何にもコンピュータ・オタクな生活がそこには見られるし、書かれた文章を読むと、そのネタのほとんどがテレビ・ネタであることは、まさしく「引きこもり系コラムニスト」の面目躍如ではある。

 そんな意味では、同じタイトル案の中では「素晴らしきヒキーコ野郎」とか「ぬるぽ日記」の方が相応しいとも思うのだが、それでは「まんま」か。

 小田嶋氏は初期からのパソコン・マニアらしくMacとWindowsの双方使いであるが、最初はやっぱりMacだったのかな、『マックユーザーはマックに甘い。うん、おっしゃるとおりだ。が、マックに甘くない人間でないとマックユーザーなんてやってられません。キーワードは愛。いまどき「愛」だぜ。言うに事欠いて』って、なんか初期のマック・ファンらしい発言なのである。

 おまけに『ここのところ「テレホーダイ」の時間に影響されて夜昼が完全に逆転している』なんて言葉に異様に反応してみたりして。

 考えてみれば、私が最初にパソコンを手にしたのもMacだった。それまでOASYSのワープロ(表計算ができるワープロだったのだ)を使っていたのだが、考えてみればワープロ専用機っていうのは、パソコンのワープロ機能だけを(劣化させて)特化したものだって気がついてから、私の興味はMacになったわけだ。つまりMS-DOSなんてものはまったく理解できないし、勉強もする気がなかったので、そこは必然的にGUIに優れたMacに興味が行ったわけで、パワーブック150(HDD 120MB!)を買ったのは1994年か95年の頃だったと思う。

 当然、その年にはWindows95が出た訳で、そこはもうちょっと待ってWindowsを買うという選択肢もあったのだが、何故かMacに言ったわけですね、当時のイメージとしては。やっぱりMacの方がカッコイイという意識が働いたのかなあ。Windows95ではマイクロソフト最初のGUIなので、ちょっと心配だった。とまあ、私の話はいいとして、テクニカル・ライターとしての小田嶋氏なので、もっとMac関係の記事が多いのかなと思ったら、実は記事のほとんどはサッカー(特に小田嶋氏の趣味としての浦和レッズ)の記事ばっかりなのである。

『夕食後、ウェブページの更新作業。イラストを描く。
 どうしてオレはこういうことには勤勉なのか。
 ギャラの出ない仕事って、どうしてこんなに楽しいんだろう』

 って書くけど、そりゃそうだ。だって、ギャラの出る仕事って、要は「お仕事」でしょ。「お仕事」がそんなに楽しいわけじゃないでしょ。つまり、テクニカル・ライターの仕事は小田嶋氏にとって「お仕事」なわけで、その「お仕事」の記事はもっと別の本になっているわけで、この本は「ブログ」なので、それは趣味のジャンル。なので、小田嶋氏の趣味に属する「浦和レッズ」なわけなのであった。そうか。

 小田嶋氏は一時期、アルコール依存症(なんでアル中じゃないんだ)だったことがあるそうで、それから断酒すること3年、1998年にはこんな事を書いている。

『1、禁酒をはじめて半年ほどは、人が酒を飲んでいることについて、ひたすら羨望の念を抱いていた→「いーなー」「うらやましーなー」「オレも飲みテーナー」
2、じきに、酒、酒飲みおよび酒席一般に対する敵意、怒りを感じるようになった→「なんだよ、何笑ってんだこの酔っ払いは。オレに対する当てつけか?」「オレが酒飲まないのはオレの勝手だろうが。一緒に堕落しない人間を差別するのか、この罰当たりどもは!」
3、で、最近は、なんだか軽蔑ぐらいのところで落ち着いている→「ま、バカがバカ同士でつるんで、酒飲んで余計にバカになってますます連帯してるってわけだ」
 うむ。
 これまで「羨望」→「憤怒」→「軽蔑」ときたものが、この先「嘲笑」→「憐憫」→「黙殺」にまで到達すれば、オレの禁酒も本物になるってことだろう』

 うーむ、私もほとんど毎日酒を飲んでいるわけなので、時々「自分もアルコール依存症(なんでアル中じゃないんだ)なのかも知れない」なんて考えていることもあるのだが、今のところ特に医者から何か言われてはいない。

 アルコール依存症(なんでアル中じゃないんだ)になると、どうなるのかな。例えば昼間っから酒を飲みたくなるのだろうか(今でも飲みたくはなることもある。でも常に飲んでいるわけではない、たまに飲むこともあるけど)、あるいは朝飯の時から飲みたくなるのだろうか(そんなことはない)。まあ、ギリギリのところでアルコール依存症(なんでアル中じゃないんだ)にはなっていないのだろうが、ギリギリですからね。ちょっと気をつけよう。って、何を言っているんだ?

 そうか、読みたいのは小田嶋隆氏の「アル中日記」だったりするんだ。吾妻ひでお氏の『アル中病棟』みたいな小田嶋氏の本も読んでみたい。

『書籍の形にまとめるにあたって、6万行ほどあった文章を、最終的に約10分の1にまで圧縮せねばならなかった。
 圧縮&削除の作業は、本来自分でやるべき仕事なのだが、どうしてもできなかった。日記というテキストの特殊性なのか、客観的に見て出来の悪い文章の方に個人的な愛着が深かったりして、自分で整理を付けることができなかったからだ』

 というのはよく分かる。

 しかし 、そうなると6万行全部を読んでみたい誘惑にもかられるのだ。

 もっとも、そうなってしまうと、多分このブログも書けないほどに、本を読まなければならなくなってしまうだろう。

 まあ、なのでそんな程度がいいところなのかもしれない。

 ただし、元ブログの段階で全部読んでる人もいるんだろうな。羨ましい。

『イン ヒズ オウン サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド』(小田嶋隆著/朝日新聞出版/2011年10月31日刊)元本は2005年9月30日刊。現在はKindle版だけが生きている。

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