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2013年12月15日 (日)

方丈記 方丈庵 日野船尾の里

「『○○』って、何だ?」っていうタイトルは何にでも使えて便利なのだが、しかし、何物をも意味していないので、もうやめた。

 で

『ゆく河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつむすびて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、またかくのごとし』

 といえば、鴨長明の『方丈記』だが、『方丈記』といえば、彼自身が作った「0円ハウス=方丈庵」に居遇して綴った平安末期の、実は日本歴史上最初の災害文学なのであった。

 彼が記した災害は「安元の大火」「治承の辻風(竜巻)」「養和の飢饉」「元暦の大地震」であり、その間に平清盛による「福原への遷都」というのがあり、そんな世間に嫌気がさした鴨長明は、「住みにくき世」が嫌になり、『方丈記』「仮の庵のありよう」「草庵の生活」(いずれも「ちくま学芸文庫版・浅見和彦氏による章立てによる)のごとく、「0円ハウス」を自ら作って京都日野の山奥に隠遁してしまうのである。

「石川や 瀬見の小川の清ければ 月も流れを たずねてぞすむ」というのは、鴨長明の歌だが、瀬見の小川とは下鴨神社の脇を流れている高野川のことだそうだ。

2013_12_14_1115_edited1下鴨神社の入り口脇にあるのが河合神社。

『「仮の庵のありよう
ここに六十の露消えがたに及びて、さらに、末葉の宿りをむすべる事あり。いはば、旅人の一夜の宿をつくり、老いたる蚕の繭をいとなむがごとし。これを中ごろの住みかにならぶれば、また百分が一に及ばず。とかくいふほどに、齢は歳々に高く、住みかは折々に狭し。
 その家のありさま、よの常にも似ず。広さはわづかに方丈、高さは七尺がうちなり。所を思ひ定めざるがゆゑに、地を占めてつくらず。土居を組み、うちおほいをふきて、継ぎ目ごとにかけがねをかけたり。もし、心にななはぬ事あらば、やすく他へ移さむがためなり。そのあらてめつくる事、いくばくのわづらひかある。積むところ、わづかに二両、車の力をむくふほかには、さらに他の用途いらず』

2013_12_14_1111_edited1河合神社の境内に方丈庵はあった、が、しかし鴨長明が方丈庵を設置したのは河合神社ではない。「積むところ、わずかに二両」で運べる0円ハウスなのである。

『「草庵の生活
今、日野山の奥にあとをかくして後、東に三尺余りのひさしをさして、柴折りくぶるよすがとす。南、竹のすのこを敷き、その西に閼伽棚をつくり、北に寄せて障子をへだてて、阿弥陀の絵像を安置し、そばに普賢をかき、前に法花経を置けり。東の際に、わらびのほとろを敷きて、夜の床とす。西南に竹のつりだなをかまへて、黒き皮籠三合を置けり。すなはち、和歌、管弦、往生要集ごときの抄物を入れたり。かたはらに琴、琵琶、おのおの一張をたつ。いはゆる折琴、継琵琶これなり。
 仮の庵のありやう、かくのごとし』

2013_12_14_1187_edited1日野自治会の人たちが作った道標が方丈庵跡地まで約1000mのところから250mおき位に建ててあって、道に迷うことはない。ただし、地下鉄東西線の石田駅をおりるとすぐに上りがはじまり、この「約300m」の碑の位置ですでにかなり上っている。

2013_12_14_1190_edited1もうこの辺になると完全な山道。

2013_12_14_1192_edited1こんな具合で道なき道をどんどん上がっていく。

2013_12_14_1191_edited1どんどん上がっていく。右は峻厳な崖下。

2013_12_14_1198_edited1大きな岩の上に何かがある。

2013_12_14_1196_edited1で、完全に息が上がった状態で、やっと方丈庵跡地にたどり着く。

 今でも完全に山の中である。鴨長明の時代だったら手前の住宅地なんかもなかっただろうから、もっと凄い山中だったろう。まったく、よくこんな場所に住んだもんだ。というかそれほど世間から遠ざかって隠遁生活を送りたかったんだろうか。

NIKON D7000 AF-S NIKKOR 10-24mm @Kyoto (c)tsunoken

『方丈記』は各社版あるが、ここでは青空文庫版と私が読んだちくま学芸文庫版を紹介する。 Kindle版はNHK出版のものを。

『TOKYO 0円ハウス』もどうぞ!

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