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2013年12月28日 (土)

『新文化』2013年出版界10大ニュースから

「出版界唯一の専門紙」を謳う『新文化』12月26日号が、毎年恒例の今年の出版界10大ニュースを載せている。

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①大阪屋、楽天などの出資暗礁に/臨時株主総会は来年に持ち越し

 大きな問題は、ブックファーストのトーハンへの帳合変更なのだが、実はそれ以上に大きいのがジュンク堂新宿店の閉店とか、もっと大きいのはアマゾンジャパンの帳合変更だろう。

 アマゾンジャパンは例によって売上を報告していないのでよくわからないが、大阪屋にとってはかなり大きな売り上げに繋がっていただろう。なにしろ日本ではトップクラスの「小売店」ではあったわけだからね。それが大阪屋との取引をやめて日販主体に切り替えるということになって、大阪屋は大慌て、でアマゾンと国内で対抗している楽天や、楽天・アマゾンに等距離外交をしたいと考える大手出版社、講談社、小学館、集英社と大日本印刷に出資要請をしたわけだ。

 その結果がどうなったのか。

 結局、大阪屋としては会計処理の見直しから6月に予定されていた株主総会を7月に延期し、赤字決算を報告したのである。で、問題は前出5社からの出資を受けた増資の決議は未だにされていないという。

 どうなるのだろう大阪屋。③とも関連するけれども、こうした中堅取次会社の今後はかなり厳しい状況になることだけは確かだな。

②ミリオン続出…豊年の年/映像化で原作本が好調

 昨年の⑩が「ミリオンセラー 年末にやっと―文藝春秋「聞く力」1点のみ」というのに比べると、なんという状況。

 今年は村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹/文藝春秋)、『疾走ロンド』(東野圭吾/実業之日本社)が今年発売された本。『海賊と呼ばれた男 上・下』(百田尚樹/講談社)、『モンスター』(百田尚樹/幻冬舎)、『永遠の0』(百田尚樹/講談社)、更に『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』(池井戸潤/文藝春秋)、『陽だまりの彼女』(越谷オサム/新潮社)、『医者に殺されない47の心得』(近藤誠/アスコム)、『生き方』(稲森和夫/サンマーク出版)、『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子/幻冬舎)、『プラチナデータ』(東野圭吾/幻冬舎)と、前年や数年前から発売されている本も含めてミリオンセラーが12点も出たということは、決して映像化だけが本の売れ行きを左右するのではなくて、結局は営業マンの動き方がベストセラーを生み出すっていう証拠なのかもしれない。

③取次会社の明暗くっきり/中堅4社の厳しさ増す

 ①と同じ。要は現在は取次は日販、トーハン、中央社だけが儲かっていて、それ以外の大阪屋、栗田出版販売、太洋社、日教販は赤字という状況になっている訳なのだ。更に、いわゆる神田村と呼ばれていた中小取次では明文図書の自主廃業というのも加わって、大取次だけが存立して、その他はすべて壊滅的状況になっているという状態は、今や仕方のないことなのだろう。

 本が「書籍」という形態を伴って存在するという状況は今は既にない、「本はコンテンツである」という状況になってしまえば、それも仕方のないことであるのだろう。

④大雪・地震・台風の天災被害/遅配、客足減強いられる

 これはまあ仕方のないことではある。

 天災は誰の元にも公平に降ってくる訳なのであるから、それに対して基本的な防御をしておかなければならない、ということなんだろうな。

⑤出版関連小委が最終まとめ/出版界の主張も考慮

 この辺が変なんですよね。

 これは以前からも言っていることなんだけれども、別に出版社(者)がレコード会社みたいな著作隣接権を持たなくても、著者からちゃんと「著作権譲渡契約」を結べばいいのだからして、なんでそんなに原著作権者から自らを卑下した立場に置かなければならないのかな。

 要はそれだけ。著作権というのは財産権だから人に譲渡できる権利なんですよ。なので、それを著者から出版社(者)は譲り受ければいいだけのこと。それで、出版社(者)は何でもできるし、しかし、原著作権者には著作者人格権というのが残されていて、氏名表示権とか同一形保持権というものがあるのであるから、出版社(者)が勝手なことはできないということは抑えられてはいる。

 つまり、「出版社に著作隣接権を」という主張には、なんらの必然性も感じられないんだがなあ。

 どうですか、永井祥一さん。

⑥武雄市図書館が物議/危惧される書店への影響

 これも何だかなあ、というニュース。

 だって、武雄市にどれだけの本屋さんがあったって言うのよ。書店への影響ったってねえ。

 いくらもないじゃないかよ。そんなところで図書館がTSUTAYAに乗っ取られたとか言っても、それは単に地元の「本屋さんの働きがダメ」だったってことでしょ。

⑦「緊デジ」6万点超に/約7割が大手出版社

 これは⑤と同じで、変な行政のひとつだなあ。

 やっぱり駄目だったんでしょう、永井祥一さん。

⑧講談社が快‟進撃”/フィルムパックも開始

『海賊と呼ばれた男』『永遠の0』『進撃の巨人』のヒットのおかげで講談社の第75期(平成25年11月30日)決算は増収増益になるようだ。

 ということで、年金生活者としては慶事ではあるのだが、問題はそれらのいくつかのヒット作によって作られた収益だということだ。

 本当はそんな単体の作品だけの収益で黒字になるよりも、恒常的に黒字体質になったほうがいいんだけどなあ。

 まあ、これはリタイヤ人としての勝手な言い草ではありますね。

⑨「特定秘密保護法」が可決・成立/業界団体が一斉に反発

 まあ、これは当然。

 別に出版界としては言うことはないと思うのだけれども、でも、新聞・テレビ界がなんでこの法案が決まるまで何も言わなかったのかなというのが気にかかる。

 結局、それらのマスメディアは自らを権力であると勘違いしていたので、自分達には関係ないことだと考えていたのだろうか。

 バカですね。

⑩各地で書店大賞、商談会/書店活性化へ自ら企画

「京都本大賞」「Osaka Book One Project」「静岡書店大賞」「名古屋文庫大賞」「酒飲み書店員大賞」(千葉県)といろいろある。

 これからもこうした地域書店大賞的なものは、地域でのベストセラー作りとか、書店員のモチベーション作りという意味では、増えていくだろう。

 そんな訳で、私もそんな場所に行って本屋さんを見る楽しみも増えてくる訳だ。

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