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2013年11月18日 (月)

「エロ本は情弱オヤジのミカタ」か、なるほど

『創』12月号のカバーストーリーは勿論『黒子のバスケ』問題であり「『黒子のバスケ』脅迫犯から本誌編集部に届いた手紙 500カ所以上に脅迫状などを送ったという犯人の狙いは」というものであるのだが、それはそれで興味はあったのだが、私が興味を持って読んだのはそれではない。

S08507182『創 2013年12月号』(編集兼発行人:篠田博之/有限会社 創出版)

 私が興味を持ったのは「"冬の時代"エロ出版社に吹き荒れるリストラの嵐 ネットの影響で今や市場が崩壊の危機に」アダルト系フリーライターの安田理央氏の記事である。

『IOC(国際オリンピック委員会)視察団が日本を訪れた際、コンビニの成人誌コーナーを見て、顔をしかめたという報道があり、オリンピックの開催に合わせてコンビニからエロ本を締め出そうという動きが予測されるからだ』

『オリンピックの東京開催が決定した翌日には、エロ本出版社では「これでもう終わりだ」という諦めの声が飛び交った』

 というの書き出しなのだが、問題はオリンピックなんかなのではない。すでにエロ本業界自体が瀕死の状態になっているというのである。

『90年代にはコンビニで販売されれば、最低で10万部。中には40万部、50万部という発行部数を記録する雑誌もあったが、現在はコンビニ誌でも、10万部を超えるエロ本はほとんどなく、よくて6~7万部。しかも返本率が5割以上でも珍しくないのが現状だ。売上は90年代の半分以上である』

 ということだそうだ。

 しかし、そんなことは別にエロ本だけではなくて、一般誌の世界だって似たようなものである。今や一般誌であっても昔の『文藝春秋』みたいに100万部を超えて発行されるような雑誌はあり得ないし、たかだか40万部、50万部ですらかなり難しいハードルになってしまっている。そこで一般誌の場合はなんとか部数の低下を避けるために、あるいは部数が少なくなっても対応できるように、ネットの世界との融合を図っている。雑誌からネットへ、あるいはネットから雑誌へ読者を導入したり、雑誌からネットへアクセスして何か賞品が当たったり、何か別の情報をゲットできたりとか、そこにはいろいろの工夫がある訳である。

 ところがエロ本の世界ではそんなテは使えないというのである。

『さらにエロ本業界を悩ませるのが読者の高年齢化だ。現在のエロ本を支えている読者は40代から50代である。雑誌業界全体も読者の高齢化が進んでいるわけだが、エロ本と言えば血気盛んな若者が読むものという印象が強い分、意外に思う人も多いのではないだろうか。
 しかし、現在の若者の「ズリネタ」はインターネットが主流。自分好みの「ネタ」が無尽蔵に溢れ、しかも無料で見放題をいうインターネットにエロ本は太刀打ちできない』

 たしかに、ネットの世界に行ってしまえばカリビアンコムみたいな「無修正アダルト 無料エロ動画サンプル」のサイトはいくらでもある。勿論、出てくるのは「サンプル動画」だから、寸止めみたいなのだが動画もあるわけで、もっと見たいと思ったらそこから先は有料ということになるのだが、それはそれで選択の幅の中での問題だから、自分で購入するか寸止め映像で満足するかは見た人次第である。

 ところが

『それでも、まだエロ本がかろうじて生き延びているのは、エロ本が「インターネットが出来ない人の救済策」となっているからだ。機械に弱いから、あるいは貧困のためにインターネットでポルノを見ることが出来ない人たち。乱暴に言ってしまえば、今のエロ本を支えているのはそういう層だけなのだ。
「アンケートなどを見ると、インターネットをやっている読者は極端に少ないですね。だからネットの記事などを書くと、『わけがわからない』とお叱りを受けることが多いんですよ」(編集プロダクション社員)』

 なのだそうだ。

 つまりそうした「情弱オヤジ」な人たちにとっては、いまだエロ本は重要なメディアであるのだが、そんな「情弱オヤジ」な人たちは、いまや社会の前面から退きつつあるわけで、そんな事情からエロ本自体が世の中から消える時代がもうすでに目前になっているという訳なのである。

 まあ、確かに現代は「情弱オヤジ」は差別される側に回っているのは事実だしな。現代みたいな情報社会においては「情弱」というのは、それだけで生きている意味はない存在だし、「情弱」というだけで社会から排除されても文句は言えない立場ではある。

 新しいメディアを領導するのは「エロ」であるということはよく言われることではあるのだけれども、そんな意味では雑誌の時代の終わりを一歩先んじて実現しているのがエロ本という訳か。

『そうした状況を迎える日は、おそらく東京オリンピックの開催より早く訪れるだろう。
「五輪開催など、エロ本には関係ない」
 全くその通りだと言うしかない』

 というのであれば、それは同時にエロ本だけではなくて、雑誌そのものの存在の終わりも、東京オリンピックあたりが限界だということを意味するのではないだろうか。

『創 2013年12月号』(編集兼発行人:篠田博之/有限会社 創出版)

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