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2013年11月29日 (金)

『COURRIER JAPON 2014年1月号』の特集が上っ滑りなわけ

『COURRIER JAPON 2014年1月号』のカバーストーリーは『日本もいいけれど 「海外で働く」ってこんなに楽しい』というタイトルなんだが…… 

R11972502『COURRIER JAPON 2014年1月号』(講談社/2013年11月25日刊)

 特集記事は

Part Ⅰ 世界で働く日本人たちの「本音」
●現地座談会1 西海岸で「人生観」も変わった! 日本と米国、こんなにも違う‟働き方”
●NEW YORK 「世界の首都」ニューヨークで‟挑戦者”として生きるということ
●こんな職場なら働いてみたい! 「上司がいない会社」を訪ねてみた from New York Magazine (USA)
●BNAGKOK 日本人が急増するバンコクだったら「行けば何とかなる」って本当?
●現地座談会2 日本とどっちが良かった? アジア‟現地就職組”ホンネ座談会
●SINGAPORE 「アジアの中心」シンガポールには、成功のチャンスが転がっている
●世界を目指す学生たちは「インターン」のために海を渡る from The New York Times (USA)
●LONDON 「世界を動かす」仕事がしたいなら ロンドンは最高の舞台になる
●日本人には高すぎる「ビザの壁」 フランスで働くのは難しいけれど…

PART Ⅱ 世界で戦うために必要な「武器」
●TRADING COMPANY 「知識」「語学力」よりも 商社で働く人が大切にしていること
●GOOGLE グーグルの人事担当幹部に聞いた、採用を左右する「4つの要素」
●データ主義から生まれたグーグルの「幸福な職場」 from Slate (USA)
●UNITED NATIONS ‟安定”よりも大切なことがある――「国連で働く」ために必要なこと
●海外で‟人を動かす”ときに必要なリーダーシップの「5つの柱」 from Psychology Today (USA)
●世界への近道? それとも… ‟外資系”勤めの「ここが大変なんです」
●チャンスを求めて「4年で転職」が世界のスタンダードになる from Fast Company (USA)

 というもの。

 まあ、このテの特集は「COURRIER JAPON」お得意の特集で、年に何回かやっているんだけれども、なんか毎回「上っ滑り」なんだよなあ。何でだろう?

 この特集で唯一面白かったのは(と言っても「比較すれば」ってことなんだけれども)『●世界への近道?それでも…‟外資系”勤めの「ここが大変なんです」』っていう、外資系企業の日本法人や日本支社に勤めている人たちの話。つまり、それらは「日本で」「日本人に」「日本風に」取材した記事なわけである。だから、これは普通の日本の雑誌の普通の記事だってこと。何でだろう?

 それ以外の「現地座談会」やら各地の取材記事は「for CORRIER」のクレジットがついていても、なんか「浅い」記事なのだ。何でだろう?

 と考えるまでもなく、実は単純にこれは記事をまとめている編集部の場所の問題なのではないか、と考える。

 やはり、東京の文京区音羽なんて幸せな場所にいて、世界中のいろいろな場所で働いている日本人の苦労やら喜びやらを、編集者自らの体験として記事にするのは、やはり無理があるのだ。勿論、記事はライターが書いてくるのであるから、そこまでは問題ないのだが、それから先、編集者の手に渡った原稿にリアリティを持たせるには、やはり編集者自身がそれらの国々にいなければならないだろう。

 つまり、編集のヘッド・クォーターは日本・東京に置いておいてもいいけど、編集のサブ・クォーターは世界各地にないと、やっぱりビビッドな、あるいは生きた情報や話は入ってこないのだ。

 どうせなら編集部そのものをニューヨークかワシントン、ロンドン、パリあたりにおいてはどうだろうか。それがダメならシンガポールとかね。

 今や東京の情報受信力ってかなり落ちている筈だから、もうそんな東京を捨てて、編集部をそんな場所においてしまうっていうテもあるかもしれない。だって、そんなところで編集した記事が、ネットのおかげでちゃんとリアルタイムで東京で校閲、入稿できてしまい、そのまま発行できるんだからね。

 もう、日本の、あるいは東京の雑誌だからと言って、日本、あるいは東京で作る必要はない時代になっているのだ。

 そうやって編集部自体が世界に飛び出してしまえば、『「海外で働く」ってこんなに楽しい』なんてのも特集記事にはならずに、『そんな当たり前のこと』という具合になるのではないかな。

 そういうこと。『海外で働くこと』が楽しいって言う前に『海外で雑誌を創ること』がこんなに楽しい、っていう編集者がどれだけいるっていうことが、そういう特集を組む雑誌にとっては大事なんだではないだろうか。

 もはや講談社も、営業拠点だけじゃなくて、編集拠点も海外(ニューヨーク、ワシントン、ロンドン、パリ、シンガポール)に置くことを考えたらどうだろうか。

 もしかすると、それがワールド・ワイド・マガジンの拠点になるかも知れないのだ。

 で、実は『COURRIER JAPON 2014年1月号』で面白かったのは、カバーストーリーじゃなくて、『ご近所さんの料理を安く食べられる「料理シェア」が人気』という、ギリシャの事情(つまり、「経済危機で失業率30%のその国での食事事情を如何にスマートにやり過ごすか」というテーマ)だったり、『応援しながら配当もゲット!? アスリートの「株式公開」でスポーツの見かたが変わる(プロスポーツ選手を株式会社のようにみなし、選手の「株」を売買する)』という記事だったり、『閉鎖を決めた学科も…米国で止まらない 大学生の「文系離れ」』という記事なのであります。

 一番気になるのは、最後の『大学生の「文系離れ」』なのだが、日本では今逆に学生の理系離れが問題になっている。

 既存の大学でも、理系志望者は減ってきていて、文系、特に法学系や商学系に行きたがっている学生が増えているらしい。新設大学でも、設備投資が必要な工学系や理学系の学部は殆ど見られなくて、ほとんどが芸術系やら社会科学系の学部ばっかりだ。

 そんなところで、アメリカでは「文系離れ」が進んでいるという。当然、今アメリカを領導しているのはIT起業であるのは事実だし、これからも多分IT企業が世界を導く産業(?)になっていくのであろう。

 そんな訳で、アメリカでは法・商・文という人文社会科学系から若者が離れているという話なんだが、本当なんだろうか。そのままの状況を我が国にも導入してしまうと、日本ももうすぐ「文系離れ」が現れるということになるのだけれども、どうなんだろうか。

 なんか、日本ではこのまま「理系離れ」のまま、行ってしまうような気がして仕方がないんだけれども。

 だって、今の大学生(昔の大学生もそうだったけど)の基本って「ラクしたい」でしょ。

『COURRIER JAPON 2014年1月号』(講談社/2013年11月25日刊)

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