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2013年11月28日 (木)

『15歳から、社長になれる。』という「そそのかし本」の正しさ

「こんな僕でも社長になれた」家入一真氏の起業そそのかし本である。

Dscf07602『15歳から、社長になれる。 ぼくらの時代の起業入門』(家入一真著/イースト・プレス よりみちパン!セ/2013年11月11日刊)

 とは言うものの、やはりネット時代になって起業というもののハードルが凄く下がったと言えなくもないだろう。

 取り敢えず、本書にも登場する「もっち」が以前自らのブログで書いていた「自分が一番興味があることしか、結局は情熱を注ぐことはできない」という通り、そんな自分が一番興味があることがあるのであればそれで起業してみれば、っていうことである。起業して失敗したっていいし、起業してうまく行かなければそこでいくらでも軌道修正はできるし、それでも駄目なら一度辞めちゃえばいいのだ、ということ。

『じつのところ、起業にお金なんて必要ない。たしかに、ついこの間まで株式会社をつくるためには最低1千万円が必要だったけれど、会社の設立や組織・運営について定めた「会社法」という法律が2006年に施行され、それ以降は1円からでも株式会社が設立できろようになった。
 とはいっても、「登記」という、会社の設立を役所に届け出る手続き代として、最初に20万円くらいかかる。でもまあ、ここは一念発起してお年玉を貯めるか、親を説得して出世払いにしてもらえば、なんとかならなくはない金額だと思う。いずれにしても、「起業に莫大なお金が必要!」なんていうのはただの先入観に過ぎない。
 それから次にみんなが必要だと思い込んでいるのが、たくさんの「経験」や「知識」。
 でも、さっきも言ったように、どんなに有名な社長も、当初は多少の知識や興味はあったにしても、すくなくとも社長としての経験という点では限りなくゼロに等しかったはずだ。ということは誰もがみんな事業をやりながら、失敗したり考えたりして知識や経験を積み重ねていったということ。何回ゲームオーバーになってもめげず、折れずに経験値を増やしていくと、あるとき突然扉が開かれるゲームみたいにね。
 こう考えると、起業に大切なのはお金でも、豊富な知識や経験でもないし、ましてや漠然とした不安感でもない。まずは自分がやりたいことに「何が、どのくらい必要なのか」を、できる限り具体的にひとつひとつ考えていくということだ。
  <中略>
 そしてもうひとつだけ、社長にとって絶対に欠かせない、どうしてもしなければいけない大切なことがある。それは「物語を語る」ってことだ。
 社長である自分が、「どうしてその事業をしたいのか」、「それが成功すると、誰がどう喜んでくれるのか」、壮大なものである必要は全然ないけれど、そういう物語、つまり会社が向かおうとする「行く先」をとにかく語ること。口下手でもいい、うまくしゃべる必要は全然ないし、ムリに熱く語らなくたっていい。
 大切なのは、それを聞いた人たちが「それいいね!」とか「その物語に参加したい」、「それが成功するために、会社と一緒に頑張りたい」と思ってくれること。そしていろいろなスキルを持ったメンバーが協力してくれるようになれば、社長自身にスキルとかノウハウ(知識・経験にもとづく具体的な技術や手順)とかがなくてもなんとかなる。
 社長は、なんでもできるスーパーマンである必要なんてない』

 というのが本書のキモである。

 つまり、大事なのは自分に有り余るほどの「自分がやりたいこと」があるかどうか。

 往々にして、創業社長ではないサラリーマン社長になったりすると、こうした「自分がやりたいこと」がなくなってしまい、目的は「会社が儲かること」という風になってそれ以外は見えなくなってしまったりして、結局は何か不祥事を起こしたりして、社長を辞めなければならなくなったりする。

 結局、「自分がやりたいこと」が明確にあるのなら、年齢や経験や知識や学歴や職歴なんかは関係ない、今すぐにでも会社を始めたらどうだろうかという、実は至極まっとうな提案なのだ。

 で、第二章ではそんな「子どもの時代に起業してみた」というか、それこそ家入氏が起業を助けた若者たちへのインタビューである。

 登場するのは15歳で起業した福岡県に住む吉田拓巳君(以下、タクミ君)。中学2年生のときから学校掲示板の運営を始めて、中学3年生のときに中高生だけが使えるSNS「Leevice(リーヴェス)」を立ち上げた、沖縄県うるま市の新垣晴太郎君。中学2年生のときにつくったiPhoneアプリ「健康計算機」が180万ダウンロードと大ヒットして、一躍ネット世界で有名人になった、灘高の生徒、Tehu君。家入氏が立ち上げた会社「ハイパーインターネッツ」のインターン生だった、22歳で起業して現在23歳の鶴岡雄太君(つるちゃん)。東日本大震災のときに、世界中から寄せられたメッセージを集めたサイト「prayforjapan.jp」を立ち上げたことで有名になった大学生、鶴田浩之君。

 以上の5人に共通しているのは、幼いころからパソコンに親しんでいたこと、そのパソコンで何かを調べたり外からの情報を受けるだけでなく、自ら情報発信をする楽しさを覚えたこと、更にはその情報発信の中からもっとやりたいことを見つけたこと。そしてもう一つ重要なのは、そんな彼らを取り巻く両親に理解があったこと。多分、実はこの最後の「両親」というのが大事なのだろう。

 普通の両親だと、ここは「そんな馬鹿なことを言ってないで、勉強しなさい」とか、「パソコンばっかりやってないで、少しは勉強したらどうなの」「大学くらい言ってないと人生後悔するぞ」なんて言葉を投げかけそうだが、彼らの両親は決してそんな親ではなかった。と言っても、彼らを積極的に後押しをしたわけではなかっただろうが、でも、彼らを決して否定していない。

 自分のやっていることを否定しない親の元で、やりたいことをやっていた彼らの前に現れたのが家入氏だったというのが、これまた彼らにとってのラッキーな出来事だったのだろう。そしてその出会いもTwitterなどのSNSであるというのも、いかにも今の時代ならではである。

 家入氏は自らアントレプレナーであると同時に、インキュベーターとして、更にベンチャーキャピタリストとしての活動も行っている。その対象は主に自らが起業した年齢に近い若い人たちへの支援に向けられている。今や起業家とインキュベーターを結ぶものはSNSなのであるな。

『なんだって「ビジネス」として成立する時代だし、自分のなかに自分なりの「思い」があって、それをかたちにすることができれば、たくさんの人と出会うことができる』

 そんな時代なのである。

『そもそもこの時代、どんなに有名な大企業でもいきなりペシャンと倒産しかねないし、「安定」の代名詞みたいな公務員の立場だって、どうなっていくかわからない』

 そんな時代なのである。

 だったら

『君には今、何かやりたいこと・興味があること・好きなことはある? もし、そういうものがひとつでもあるなら、その思いに沿って今すぐ動き始めてみればいい。何かを始めるときに、早すぎることなんてない』

 私も、熟年起業でもしてみますか。

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