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2013年10月21日 (月)

『電子書籍作家デビューしたい人は知っておきたい文章術』ったって、それは普通の文章講座なのだった

『電子書籍作家デビューしたい人は知っておきたい文章術』っていうから「電子書籍」には普通の文章術と違った文章術があるのかと思ったら、別にそうではなくて、ごくごく当たり前の文章術なのであった。

 まあ、そりゃそうだよなと思いつつ、言わば「釣り」のキャッチに引っ掛かってしまう私って、やっぱり甘いのかな。

20131016_233853 『電子書籍作家デビューしたい人は知っておきたい文章術』(安藤智子著/BOOKSPACE/2013年9月24日刊)

 媒体が紙なのかデジタルなのかを問わず、基本的な「文章によるコミュニケーション」ということではまったく共通である。だったら、紙の文章のスタイルと、デジタル文章のスタイルに違いがあるのか、と言えば実はこれがあるんだなあ。

 まあ、取り敢えず安藤氏の言う「基本的なよい文章の書き方」だけを引用する。

・細部にとらわれず、思いつくまま書いていこう。
・話題の転換点で改行をし、段落をつくっていこう。
・段落全体が表す考えとまったく関係のない文を入れないようにしよう。
・書き進んだら、全体を見通す視点で眺めてみよう。
・重複する箇所は削除しよう。
・話が散らばったり、言ったり来たりしているときは、一つの話題ごとに文章を固めて配置しよう。

 書く
 削る
 並べ替える
↑この方法で、徐々に論旨をまとめていこう。

・自分が最も主張したいポイントに力点を置こう。
・自分の論に自ら反論を加え、その反論にさらに反論してみよう。
・執筆を終えたら、少し時間を置いて読み返してみよう。
・推敲を重ね、わかりにくい箇所や誤解を招く表現は書き直しをしよう。
・自信を持って市場に出すために、何度でも手を加えていこう。

 という安藤氏の文章の書き方を見ると、なるほど安藤氏が;

『私は、いわゆるゴーストライターである。
 著者となる人物に会ってお話を伺い、原稿を代筆する仕事を任せている。
 これまでに、単行本・新書・文庫本あわせておよそ60冊分の原稿を書き、売れた部数は累計200万部になる。
 <中略>
 しかし私には、紙の書籍という形での自著が一冊もない』

 という残念なライターである理由も、実は上の『安藤氏の言う「基本的なよい文章の書き方」』で文章を書いているからなのである。

 つまり、その「よい文書の書き方」で書いている限りは、基本的な書き手の個性というものがどんどんなくなり、誰が書いてもいい、ゴーストライターが書いてもいい文章になってしまうのではなかろうか。

 たとえば、野坂昭如氏のようなセンテンスの長い悪文の代表のような文章があっても、それは逆に野坂昭如氏の個性として認められる訳で、じゃあそんな悪文が直木賞を取ったりするのは何故かと言えば、それは文章の書き方ではなく、書く文章の内容が面白いからなので、問題は文章の書き方ではなく、文章の内容であるということが、安藤氏には分かっていないのではないかという気にさせるのは、やはり安藤氏が長年ゴーストライターをやっているうちに、書き手の個性が大事なんだということを忘れているんじゃないかと思わせると同時に、自分の個性よりも書く技術の方にばっかり目が行っている訳で、やはり人に読ませる文章というのは技術で読ませる文章よりは、書き手のパッションがどれだけそこに注入されているのかというところが大事なんじゃないかと、私なんかは思うし、特にネットの文章なんかは何度も推敲なんかはしないで、むしろ書き手のスピード感の方が重要なんじゃないかと思うのであって、それは「電子書籍作家」というどちらかというネット上の文章のなかにあってはストック的な文章ではあっても、そこはネット上で流通させる文章であるならば、紙の書籍の文章とは異なってどちらかというとフロー的な文章になって当然なのであり、自ずから紙の書籍と電子書籍でも文章の書き方は異なってくるはずのものになって当然なのだし、それなりにメディアが異なればそれに合わせた文章の書き方があっていいのであり、私のこのブログなんかも、一度「ワッ」と書いて「てにおは」や句読点の振り方や誤字脱字の推敲はするが、文章の内容にまで踏み込んだ推敲はしないことにしているのも、やはりtwitterやfacebookなんかと同様にブログの文章はスピード感が大事だと考えているのであって、当然これは紙の書籍や雑誌に書くときとは、文章に向き合うスタイルは変わってくるものであり、それはそれでいいはずなのであって、あまり紙の書籍や雑誌に書く場合と同じように考えない方が良いわけで、更にいうと同じ紙媒体でっても書籍と雑誌と新聞でもそれぞれの文章スタイルは異なるのであり、それを一緒くたにして語るのもどうかとも思うが、やはりその辺が安藤氏の限界なのかもしれないし、この人は一生ゴーストライターの身から出てくることはないんじゃないかと、ちょっと残念な気分になりつつも、まあ、やはり自分の名義で本を書いて(電子書籍じゃなくて)みれば、文章は技術ではなくてパッションだ、書き方ではなくて書く内容なんだということが分かるのじゃないかと思えるし、是非そうした経験を積んでほしいと思うし、でないと優秀な成績でもって学校を卒業し、優秀な書き手とはなれても個性的な書き手にはなれないという、女性によくあるタイプの単なる優等生でしかないのかな、と少し残念な気分になってしまうのは、せっかくこうした良い本を書ける人なんだから、もうちょっと頑張って「個性」の方を出して、多少は悪文でもいいから、本を発表すれば良くわかるのにという気分になるからなのである。

 ああ、あえて悪文を書くのもラクじゃない。

 って、読む人も疲れたと思うが、書くこっちだって結構疲れるのである。

 だから何だ? って言われても困るけど。

『電子書籍作家デビューしたい人は知っておきたい文章術』(安藤智子著/BOOKSPACE/2013年9月24日刊)

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