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2013年10月12日 (土)

『国宝 興福寺仏頭展』に行って、昔の戸惑いを思い出す

 本来、月曜日は美術館は休館なんだけれども、10月6日は日経新聞の読者招待日ということで、行ってきました東京藝術大学美術館、『国宝 興福寺仏頭展』である。

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 仏頭とは何か。読んで字のごとく「仏の頭」である。「鰯の頭も信心から」ではないが、仏の頭に何の意味があるのだろう。

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 興福寺の仏頭とは、もともと興福寺にあったわけではない。もとは飛鳥の山田寺というところの丈六像として鋳造されたものである。丈六像とは、釈迦の身長が1丈6尺(約4.85メートル)あったというところから1丈6尺の高さの仏像のこと。座像の場合は8尺に作るが、それも丈六といい、丈六より大きいものを大仏という。この仏頭の大きさは頭部だけで98.3センチということなので、おおよそ5頭身の大きさの仏像だったわけである。

 それがどういう経緯でかはわからないが、平安末期に興福寺の堂衆たちが興福寺に運び込み、興福寺の東金堂の本尊、薬師如来として安置された。応永18年(1411)12月に落雷による火災で仏頭は運び出すことが出来ないまま破損してしまい、その後の所在についての記述は途絶え、所在不明となってしまった。

 なんか、他所のお寺にあった仏頭を勝手に持ってきちゃって、でも火災の時にどこに行っちゃったか分からなくなる、ってなんか不信心というか、無責任というか、なんかなあ。

2013_10_07_94092

 それが昭和12年(1937)10月、東金堂の解体修理中に現本尊台座内にあるのが発見されたのである。よかったね。決して興福寺の堂衆はいい加減に仏頭を保持していた訳ではないんだ。それもちゃんと本尊と同じ向きに顔を向けていたそうだ。

 以来、毀損仏でありながら国宝指定を受けている仏像として知られている。

20131008_184909 (c)Kofukuji Temple

 今回、この仏頭が興福寺から出されて東京で展示されたのは、多分に中金堂再建事業とのからみもありそうだ。

 創建以来たびたび焼失を繰り返してきた中金堂は、文政2年(1819)、篤志家の寄付によって再建されたが、これは仮堂で、規模も以前のものよりも小さく、作りも安物だった。1974年に中金堂裏側の講堂後に仮金堂を建てて本尊などをそちらに移した。中金堂は2000年に解体されて、現在は興福寺創建1300年の2010年着工、2018年落慶を目指して、創建当初の姿を再現した新・中金堂の建設が進められている。

 つまりそのために今、興福寺は一生懸命お金を集めなければならないわけである。興福寺には財団法人興福会というバックがいて、ここがなかなかの「やり手」でお金を集めているわけである。

 私が出版社のサラリーマンになった最初の仕事が「国宝純金阿修羅像」一体約三百万円というシロモノを、本屋さんと一緒にお客さんのところに売りに行くという仕事で、「何で出版社に入って仏像のレプリカを売らなならんのや」と戸惑ったものだが、この仏像こそは財団法人興福会の仕掛けに、トンマな出版社が見事に乗っかってしまって、結局大損こいたわけである。勿論、新入社員ごときがそんなものを一体たりとも売れるはずなんかないのであった。なんか、純金のはずが錆が浮いたりなんて噂もあったりして……。

 そんなこんなで、いろいろいわくがありそうな『国宝 興福寺仏頭展』であるが、頭だけの仏様でもなかなか良い表情をしていて雰囲気は良い。向かって右側、仏としては左側の耳朶が無かったり、頭がつぶれていたりしているのは、やはり火災の影響なのだろう。

 また、この仏頭を守る「木造十二神将立像」というのがあって、それが興福寺の薬師如来を守る十二神だったわけなのだが、十二というから、それぞれの頭に干支の動物が乗っているのが面白い。なかなか可愛い顔をしているのだ。私はむしろ、そっちの方が気に入った。

『国宝 興福寺仏頭展』は11月24日まで、公式サイトはコチラ

EPSON RD1s Summicron 35mm/F2 @Tokyo University of The Arts, Ueno (c)tsunoken

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