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2013年9月 6日 (金)

『ノンフィクションはこれを読め!』は逆も真なり

 羽田空港から北上する国内線の空路の下に我が家があるようで、毎晩夜8時過ぎにはナイトフライトの飛行機が5分おき位に飛んでいてなかなか賑やかである。

 なんてこととは何の関係もなく……。

『ノンフィクションはこれを読め!』って、まんま書評サイト「HONZ」(←ココです)のサブタイトルなんだが、なんだかまったくヒネリのないタイトルだなあ。

 しかし、『ノンフィクションはこれを読め!』というタイトルは、まんま逆にして『ノンフィクションはこれを読むな!』とも読めるわけで、それもまた面白い。

20130904_110652 『ノンフィクションはこれを読め!』(成毛眞編著/中央公論社/2012年10月25日)

 基本的にノンフィクションをベースに(たまにはフィクションも書いてるけれども)書いている本ブログと同じ立場なんだけれども、基本的に「書評じゃなくて、本について勝手なことを書く」というのがその立場なのが本ブログであり、書評を目指しているのではないところが違っている。

 が、基本的には本屋さんに行って、面白そうなノンフィクションを探し、それを読んで、何か文章を書くという点では同じである。では、どこが違うんだろうか。

 つまり「HONZ」の場合は、基本的にノンフィクションのキュレーションを目指しているのに比較して、本ブログはそのノンフィクションに事寄せて、私の書きたいことを書く、「HONZ」の読者は「HONZ」を読んで自分がどんなノンフィクションを読めばいいのか判断するわけだが、本ブログの読者は「何かまた勝手なことを書いているなあ」と感じながら、あきれて読んでいる。つまり、「HONZ」はそれが書評というもの目指している以上、読者の行動は「HONZ」を読んで、本屋さんで「HONZ」に書かれた本を購入することで完成されるのに比べて、本ブログの読者は本ブログを読むことで完結してしまうのである。

 書評というものの存在価値は、読者をしてその批評書籍の購入を即すものであるのだ。それでなければ書評というものの意味はない。

 フィクションの書評は沢山あるし、そこには書評家というものも存在するのに比べて、ノンフィクションには書評というものもないし、書評家というものも存在しないのは、まずそんなメディアが存在しないという以前に、そもそもノンフィクションには書評はいらないということが前提となっていた。

 つまり、基本的にノンフィクションの読者というものは、書評によって、あるいはキュレーターの薦めによって読む本を選ぶという行動はとらずに、自らの必要に応じて本を選ぶという行動をとっていたからなのである。

 では、本当にノンフィクションには書評はいらないのだろうか?

 世の中(といっても日本だけだが)には「新書」というジャンルのノンフィクションが溢れている。まあ、これは雑誌が売れなくなってしまったために、本来なら雑誌の特集記事なんかでカバーしてきたジャンルの内容を書籍の形で出さなければならなくなったのだが、一方、書籍も売れずにだんだんと低価格化し、低価格にしてしまったために大量の本を出さなければならなくなった、というもっぱら出版社側の理由によるものなのだが、じゃあ、読者は何を基準にして自分が読むべきノンフィクションを選ぶべきなのか、というとその参考にする判断基準や判断するためのメディアがないという問題があった。

 その辺をカバーするためのメディアとして「HONZ」というものが存在するわけなのであるが、じゃあ、私は「HONZ」を参考にしてノンフィクションを選んでいるのかというと、実はそうじゃない。

 勿論、「HONZ」は読んでいる。週に一度位は「HONZ」を読んで、「ああ、こんな本がでているんだなあ」という程度の読み方はしているが、実はあまり参考にはしていない。見ているのは「本のタイトル」である。書店店頭でも見ているのは「本のタイトル」である。面白そうな本は目次とまえがきくらいは読むが、基本的には「本のタイトル」が気を惹くかどうかである。

 最近は、書店店頭で気になったタイトルの本は、一度書店を離れてKindle版が出ていないかどうかを調べることもあるが、基本的には面白そうなタイトルの本は、そこで買う。

 勿論、タイトルだけ面白そうで、読んでみたらスカだったということも、たまにある。まあ、その場合は編集者に騙されたということで、諦めるわけである。

 ただし、基本的に面白そうなタイトルの本は、実際読んでみても面白いものが多い。やはりそこは編集者のセンスの問題なのだろう。本のテーマを決めて、ライターを決めて、内容を推敲して、最終的に本のタイトルを決める、という新書のつくり方に関して、一番決め手になるのは編集者のセンスである。そんな意味では、新書の選び方で一番決め手になるのが「タイトル」ということはよく分かっていただけると思うが、まさにそんな選び方ができるのも新書の面白さなんだろうなあ。

 最後に、『HONZ活動記 その2 遅れてきたHONZ』というタイトルの内藤順の文章から。

『結局メンバーのエントリーを一番楽しみにしているのも、一番被害者となっているのも、ほかならぬメンバー達自身なのである。そして、これらを愚直にパブリックに晒していたら、同志たちがネット上で可視化されてきた。現在の状況というのは、そんな感じではないかと思う』

 まさに、一番楽しんでいるのが「HONZ」同人なのであるということがよくわかる。

 まあ、メディアなんてそんなもんですよ。

『ノンフィクションはこれを読め!』(成毛眞編著/中央公論社/2012年10月25日)当然Kindle版も出ている。365円安い! Kindle Paperwhiteも10月22日には2013年版も出る。11月30日までは1980円分の電子書籍が無料で読める!

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